『食生活を見直そう!』Gen 初春の候、梅の香りを求めたい頃です。野鳥類もカップルが目立ち 始めました。 このたびは、私の外務省時代(1977-79)からの友人、荻野 恭子様から すばらしいエッセイを戴きました。昨年4月1日に私が発信しました「真冬の トマト」を受けてのもので御座います。私はその中で旬のものを戴こう、と 主張しました。 中国産の冷凍餃子による中毒事件が未解決のおり、彼女は、料理研究家と して実に貴重な提言をされています。真に時期を得たエッセイです。 ぜひご一読下さい。 平成20年(2008)3月10日(火) 「地球に謙虚に」運動代表 仲津 英治 『食生活を見直そう!』 平成20年(2008)2月27日 サロン・ド・キュイジーヌ 料理研究家 フードコーディネイター 荻野 恭子 毎日のように食品の安全性を問われるニュースを目にします。 日本の食料自給率39%を切る現実、何を信じ何を食べたらいいか分からない 昨今です。 このままでくると、あと20年で日本の食生活は崩壊するのではないかと思い ます。 私は料理研究を始めて30年、世界のお母さんの料理の知恵を学ぶために海外 取材を続けています。先日もトルコへ行ってきましたが、トルコは食材の宝庫 です。そして、なんと食料自給率100%以上、日本から見ると羨ましい限り です。99%イスラム教徒のトルコでは、お母さんたちはまだまだ料理を手作 りしています。でも、その反面インスタント食品も氾濫しています。そして、 日本ほどではないですが若い方たちは「料理は自分で作らずインスタント食品 を求めています」。これは世界的な傾向ですね。とても残念です! 私は料理教室や講演会で声を大にして食の安全性や自然の恵みの大切さ、手作 り料理の必要性を語っています。『食=命』であることを分かって欲しいから です!今やグルメ・飽食の時代ではないことも知ってください。 2008年1月25日朝日新聞朝刊で紹介されていました「いのちの食べかた」 というドキュメンタリー映画を観に行きました。(2005年オーストリア、 ドイツ合作 ニコラウス・ゲイハルター監督)内容は家畜や魚を機械的に育て・ 解体し・大量生産、野菜・果物・穀物もハウス栽培や農薬漬けにし大量出荷、 そして、そこで働く人も魂の抜け殻のように機械的に働く映像でした。だいた いの現状は分かっていましたので、さほど驚きませんでしたが・・・「もし、 自分が家畜だったらどうしよう?!」「きっと、気が狂うだろう!」と。そん な気が狂ってストレスの溜まった肉・魚、農薬漬けの野菜・果物・穀物を人間 が食べても生きる活性力にはならないでしょうね。それどころか、体が蝕まれ 精神異常になるだけです。 われわれ消費者はもっと賢くならないといけません! そこで以下のことを念頭におき、食の大切さをもう一度見直してください。 ・生産者の生活を守るために、消費者は高くても国産の食品を買い求めま しょう。(その結果、消費者の安全な食生活を守ることが出来るのです。) ・地元を活性化するために旬の地物を食卓へ上げましょう。 (村おこし・町おこしが大切です。) ・命ある動植物には食べる時期や食べ方があることを知りましょう。 (自然を破壊せず旬を待つことで栄養価や活性力が倍増し、また、成仏させ、 子孫を残す食べ方をしないといけません。) ・日本の食料自給率を高めるために世界からのお取り寄せは止めましょう。 (政府や企業が意志強固になって止めて欲しい、消費者は外国産の品をなるべく 買わない努力が必要です。) 自分の健康は自分で守りましょう。そのためにも料理は自分で作ることを心が けてください。 “自然の恵みを大切に地球に感謝し謙虚に生きましょう!” 以上 ******************* 仲津英治 「地球に謙虚に」運動代表