2877.米国金融崩壊



バーナンキFRB議長の発言には、やはり裏があった。  Fより

とんでもない情報が飛び込んできた。「モノライン」の救済策が不
調に終わり、新しい損失を覚悟する必要が出てきている。特に地方
債への投資をしている地方銀行が大きな痛手を受けることになる。

これが、バーナンキ議長が中小銀行の倒産もありえるとした理由で
ある。州政府の債権価値が大幅に下落して、その損失が大きくなる。
今まで、非常に安全と思われていた債権が突如、不安全を宣言され
ることになる。1500億ドル以上の地方債を保証していた「モノ
ライン」の格下げや倒産で、30%の貸し倒れ資金を積み増すしか
ない。債券価格も大幅ダウンは避けられない。

米金融機関、特に地方の中小銀行は大変なことになるでしょうね。
次の段階に米経済は突入しようとしている。
また、1つの防波堤が決壊した。どこまで防波堤が決壊したら、米
政府は出動するのでしょうかね??

バーナンキ議長は、FRBだけではもう、この事態を防御しようが
ないとも言っているように感じる。だんだん、日本の銀行や個人も
投資してそうな安全とされていた証券も危うくなってきている。

これはEUの銀行も一緒で、世界的な金融機関の損失拡大という事
態になる。それと、米国からの資金の脱出が起きることになる。
それがドル下落になっている。

さあ、どうなりますか??
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米「モノライン」大手の救済策、協議難航か
(nikkei)
 【ニューヨーク=山下茂行】米国で「モノライン」と呼ばれる金
融保証会社の経営問題が再び不透明感を強めている。大手アムバッ
ク・フィナンシャル・グループの救済策のとりまとめが難航してい
るとの観測が強まっているほか、最大手MBIAは新たな損失発生
の可能性を明らかにした。モノラインの経営悪化は保証先証券の格
下げなどを通じて金融機関の損失拡大などにつながりかねないため
、週明けの米金融市場は神経質な展開となる可能性がある。

 アムバックの救済策を巡っては、シティグループやバークレイズ
など米欧金融機関が協議を続けている。当初、救済策は2月下旬に公
表されるとの見方が支配的だったが、米経済専門テレビCNBCは
先月29日「格付け会社が一段の資本の積み増しを求めており、アム
バック救済策の取りまとめは暗礁に乗り上げている」と報じた。
(07:00) 
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米景気懸念でドル敬遠、市場でドル先安観強まる
(nikkei)
 【ニューヨーク=発田真人】米景気の後退懸念を背景にドルの先
安観が強まっている。利下げ観測から投機筋などによるドル売りが
進み、対ユーロで1ユーロ=1.5ドルを突破、対円でも1ドル=103円
台と約3年ぶりの安値まで下げた。原油などに流れ込んだマネーは商
品相場を押し上げており、景気減速と物価上昇が同時に進むスタグ
フレーションへの警戒感がドル安に拍車をかける「負の連鎖」が強
まっている。

 2月29日のニューヨーク市場ではユーロは1ユーロ=1.51ドル台後
半、円も前日比1円65銭円高・ドル安の1ドル=103円65―75銭で取引
を終えた。同日の米株式市場でもダウ工業株30種平均が前日比315ド
ル安と大幅続落した。(11:16) 


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