金曜日のNY株式市場の動きがおかしい。 Fより 金曜日のNY株式市場を見ると、信用力の低い個人向け住宅融資( サブプライムローン)がらみの金融機関の損失は出尽くしていない とみられている。 まだ、何かが隠れている。この中心は金融証券保証会社の動向であ る。このモノラインと呼ばれる証券保証会社を国有化する検討を始 めたという当局のコメントで金融機関の損拡大が収まるとしてNY 株式市場は反発したが、どうも巨額の負担になるので国有化はでき ないようである。 米国金融保証保険協会が発表した数字では、 保証債務総額(元利合計) 330兆円 2006年末 自己資本合計 2.3兆円 となり、保証債権が保証できないと、その証券の格付けが下がり、 金融会社の損が拡大することになる。だんだん400兆円の損が現 実化し始めている。サブプライムだけであれば、100兆円で済む が、現時点、金融証券市場に飛び火しているのが現状である。 これが、プライム市場の1800兆円やデリバティブに飛び火する 可能性も否定できなくなっている。 世界のデリバティブの総額4京円にもなっているが、そこに飛び火 すると、これは大変なことになる。もし、デリバティブが連鎖破綻 を起こすと金融市場は機能停止に追い込まれる。 世界での協調行動が求められるかどうか、米国の動向をウォッチす ることが重要になっている。対応を間違えると世界恐慌になる可能 性を帯びてきている。早目早目の対応が望まれる事態であると見る。 さあ、どうなりますか?? ============================== 米国株反落、ダウ171ドル安 ――買い先行も、サブプライム損失懸念で (nikkei) 【NQNニューヨーク=横内理恵】25日の米株式相場は三営業日 ぶりに反落。ダウ工業株30種平均は前日比171ドル44セント安の 1万2207ドル17セント、ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指 数は同34.72ポイント安の2326.20で終えた。買いが先行したものの 、信用力の低い個人向け住宅融資(サブプライムローン)関連損失 が出尽くしていないとの懸念が強まり、相場の重しとなった。 企業業績を好感した買いが先行した。マイクロソフトは2007年10 ―12月期の好決算に加え、08年6月期通期の収益見通しを引き上げた 。航空電子部品大手ハネウエル、建設機器のキャタピラーの決算も 大幅増益だった。 ただ相場の上昇基調は続かなかった。欧州金融機関が追加の評価 損を計上する、運用が悪化しているヘッジファンドがあるなどのう わさが流れた。ゴールドマン・サックスが5%の人員削減を計画、ク レディ・スイスも人員削減の可能性があるとそれぞれ報じられた。 今後もサブプライム問題が金融機関の業績や米景気を悪化させると の警戒感につながった。 来週29―30日の米連邦公開市場委員会(FOMC)での大幅利下 げ観測が後退していることも相場の重しとなったとの指摘があった。 ニューヨーク証券取引所(NYSE)の売買高は午後4時までの通 常取引(速報)で約18億8400万株。ナスダック市場(同)は 約26億1900万株。業種別S&P500種株価指数(全十業種)では、 「金融」を筆頭に全十業種が下落した。 マイクロソフトは下げて終えた。ゴールドマン・サックスも安い 。米食品医薬品局(FDA)が製薬大手メルクとシェリング・プラ ウが共同販売する抗コレステロール薬の有効性について臨床試験結 果を再審査すると伝わった。メルクとシェリング・プラウも売りが 優勢となった。 一方、ハネウエルは大幅高。キャタピラーも上げて終えた。前日 夕に好決算を発表したネットワーク機器のサン・マイクロシステム ズも高い。(26日 08:49)