2839.新春放談会



コバケンさんが日本に一時帰国で、放談会を開催した。 Fより

参加したのは、YSさん、コバケンさん、私Fの3人で何時もの場
所で行った。私を除く2名は、近々に本を出すということで忙しそ
うである。このコラムでもお二人の本を紹介したいと思う。

また、元スタンフォード大学フーバー研究所研究員の片岡鉄哉先生
が12月26日にお亡くなりになったために、コバケンさんは先生
の御用事で1時間ほど遅れて参加した。私もアメリカ通信は大いに
参考にしていたので、哀悼の意をお送りしたい。

コバケンさんは日本絡みの地政学の論文を書くために、3月に来て
日本には当分居ることになるという。また、世界的に有名な地政学
者の翻訳を手がけているようだ。どちらも期待したい。卒業後の進
路はまだ決めていないという。

YSさんは、今まで長いこと書かなかったのは、世界に動きがなく
て面白くなかった。しかし、そろそろ米国衰退による世界の変動が
起こるために、世界情勢は大きく変化するので、評論が面白くなり
書けると宣言した。期待したい。

日本の始まりは、663年白村江の戦いに敗れて大帝国の唐と新羅が
日本に攻めてくる準備のために、中国圏から独立する必要に迫られ
て律令と朝廷の中央集権化を図ったことによる。その時のことを調
べるために宇佐神宮と出雲大社、下賀茂神社に行って来たと話して
、懇談会は始まった。全て弥生以降の渡来人同士の戦いで、7世紀
の戦いには縄文人は関係しない。今後も神社を調べる必要がある。
特に大神神社、元伊勢の神社群は調査が必要である。

神社はなぜ建てたのかというと、山の銅や鉄などの資源を弥生の渡
来人が縄文人からその地域を奪うために建てたとのだとYSさん。
神聖な場所として縄文人も信仰させたと。特に山岳信仰と結びつい
た空海は、いろいろな所に山岳信仰の寺と神社を習合した物を建て
ている。それと空海の資金はどう手に入れていたかを研究すると違
う姿が出てくると。これ以上は秘密とYSさんは言うので書けない
が、この話の続きはYSさん自身がこのコラムに投稿していただき
たいですね。

縄文時代から周辺諸国と交易していることが分かる。日本の黒曜石
がシベリアや中国東北部などから出てくる。交易を今まで考えなか
ったことがおかしい。弥生時代は縄文時代より大きな交易ルートが
開発されているはず。このため、秦氏は日本の海岸線に沿って一族
を配置している。海洋民族であることが分かる。またミトコンドリ
アのDNAの調査でいろいろな地域から来ていることも判明してい
る。古代の日本は周辺諸国と繋がっていると見える。

ケルト音楽を調べると、米国のカントリーはケルトの音楽であるこ
とが分かる。現在、カナダ、アイルランド、スコットランドの音楽
に注目が浴びていて、米国の歌手が出てこない。このケルト音楽に
はアミニズムを感じる。人間が本来持っている心地良さを感じる調
べがある。このようにアミニズム的なものに世界は靡いている。日
本の寿司や料理も世界に受け入れられている。

次に今の国際情勢の話になり、コバケンさんはNATOをどうする
か、EU内では大きな議論になっていると。アフガンへNATO軍
を送ったことも失敗と見ているようだ。米国が中東撤退になると、
NATO軍も撤退せざるを得ないし、今から米国後の体制を探る動
きをEUはしているようである。

米国の大統領選挙の話題になってどうなるかというと、英国では民
主党のクリトンという意見が多いという。しかし、共和党はハッカ
ビーになると。オバマが勝ったときには、クリントンが副大統領に
なり、クリントンに付いているメンバーをオバマが引き継ぐことに
なると。

あっという間の3時間でした。

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