2836.2008年以降の予想



昨日に引き続き、2008年以後の予想を続いて行う。T&Fより

T、F:あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願い
    します。

T:福田政権の見通しからお願いします。
F:福田政権の党中心主義は国民に不人気ですね。小泉政権での小
  泉さんのリーダシップを見ているので、福田さんの対応を国民
  は物足りなく見ている。それと安倍政権の政策を否定したこと
  で、都市住民は国家の方向性が見えないという不満を感じてい
  る。

  この対応を誤ると民主党が政権を取る可能性が出てくると思う。
  官邸機能を増強して、党と官邸のバランスを取って首相の指導
  力を増さないと国民理解が得られない。それと今の政策は中途
  半端な印象で、都市住民からも農村住民からも支持を受けてい
  ない。このため、支持率が30%台に落ちている。

  支持率が低いために衆議院選挙が封じられた状態にあり、この
  ままでは政権の浮揚力に繋がらない。非常に心配な状態になっ
  ている。明確な指針を出して、福田首相のリーダシップを国民
  に見せることである。少なくても21年までは福田首相である。

T:国際情勢は混沌になると昨日お話でしたが、どうなりますか?
F:米国の大統領選挙で民主党はイラク撤退を主張している。共和
  党のハッカビー候補も軍人票を得るためにはイラク撤退を言う
  必要にあり、どちらの党の候補者もイラク撤退になる。しかし
  、イラク撤退となるとアフガンからも撤退になってしまう。タ
  リバンが息を吹き返したのは、イラクにいたゲリラ兵がアフガ
  ンに移動したからで、金がどこから出ているかを調査すれば、
  分かることである。スンニ派ゲリラ兵には給与が支払われてい
  る。この出し先はサウジとUAEですよ。

  イラクの安定のため、サウジは米軍に駐留してほしいから、イ
  ラク戦争を下火にしている。米軍撤退の可能性もあるので保険
  としてイランとも協議を開始している。イスラム商人は気を見
  るに敏ですから、そのような米国の衰退を予想して行動をして
  いる。この米国撤退でイスラエルとパキスタンの苦境が見える。

  また、サウジは米国に投資していた金を他の国に振り返る動き
  が出ている。米国の不動産を売ってアジアに投資するようであ
  る。今、日本の株が相対的に安い。この日本株への投資は有望
  であると見ているようだ。

T:中国はどうですか?
F:中国は今年、北京オリンピックの年であり、欧米諸国で人権問
  題を理由に北京オリンピック・ボイコットを言っている。この
  情報はあまり日本の新聞は記事にしていない。しかし、中国は
  一部の国がボイコットしても開催する。ボイコットと言ってい
  る欧米諸国も中国との関係を絶つことはできないので、条件闘
  争をしているだけであり、そこを中国から見透かされている。

  中国の問題はバブルが大きくなって、このバブルをどう小さく
  するかを志向している。このため、利上げや土地投機に対して
  銀行は金を貸さないように指示がでている。しかし、バブルが
  大きいために、いつか破裂するだろうと欧米調査機関は見てい
  る。それと中国から工場がベトナムなど東南アジアに移動して
  いる。中国への投資より東南アジアへの投資の方が多くなって
  いる。中国の雇用制度も変化して世界の工場から付加価値生産
  に中国が転換できるかどうかが今後の見所でしょうね。
  中国の矛盾は増大すると見ている。

T:サブプライム問題の今後はどうなりますか?
F:欧米の対応は問題が出てからは非常に良くなった。この理由で
  ドル崩壊という事態も招かなかった。それと、取り付け騒ぎも
  欧州で少しあった程度で済んでいる。しかし、依然として銀行
  の資本不足と住宅値下げ圧力があり、この解決を適切にする必
  要がある。まだまだ、山がありますよ。日本ほどには悪い事態
  にはならないかもしれないが。


コラム目次に戻る
トップページに戻る