月曜日有料版0章途中までをお送りします。 米イランの交渉合意に向けて、トランプ氏はイランと合意が近いと 38回も述べたが、39回目で合意に達したようだ。イランのアラグチ 外相が合意に達したと述べたことで、覚書に署名されるようである。 しかし、内容は、イラン戦争前より、イラン寄りの内容になってい る。今後を検討しよう。 津田より 0.米国の状況と世界情勢 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ・イラン戦争 トランプ氏は米国国内のインフレが酷く、下院は戦争権限決議案で イラン戦争反対の意見が多く、共和党からも賛成する議員が出るな ど、イラン戦争を早く終結させる必要があったし、イラン戦争を続 けると物価の高騰が止まらない事態になっていた。 この状況を理解するイランは、要求レベルを上げてきて、それをト ランプ氏は丸飲みしたが、イスラエルが米政権内をスパイして、合 意するとの情報を察知して、イスラエルはイランの重要施設に対し て、空対地長距離ミサイルで叩いた。 これに対して、トランプ氏が怒って、ネタニアフ首相に電話して、 「狂っている。もし攻撃を続けるなら、単独で戦争をしろ」という。 しかし、ホルムズ海峡でアパッチ攻撃ヘリが撃墜されて、反撃とし て、ホルムズ海峡のイランのレーダサイトなどをトマホークで爆撃 した。 しかし、イランは、報復をせずに、イラン絶対有利な合意案を承認 した。イラン側から発表された内容は以下の通りだ。 −全戦線(レバノンを含む)における恒久的かつ即時的な戦闘停止 −米国はイランの内政不干渉およびイスラム共和国イランの主権尊 重を約束する。 −30日以内の海上封鎖の完全解除。 −イラン周辺地域からの米軍撤退に関する米国の約束。 −イランが決定する手続きの下、30日以内にホルムズ海峡を再開す る。 −石油、石油化学製品および関連派生品の販売に対する制裁停止、 並びにこれらに伴う収入へのイランの完全アクセス −米国およびその同盟国は、イランに対する少なくとも3000億ドル 規模の復興計画を提示する義務を負う。 −米国の一次・二次制裁の完全解除 −国連安全保障理事会および国際原子力機関(IAEA)理事会の関連 決議の撤回を内容とする最終合意を目指した60日間の交渉期間。 −イランによる核拡散防止条約(NPT)に基づく核兵器不製造のコミ ットメントの再確認。 −交渉期間中、米国は地域への追加兵力派遣および新規制裁の課与 を行わないことを約束する。 −60日間の最終交渉期間中に凍結されていたイラン資産240億ドルの 解除。このうち半額は交渉開始前にイランに利用可能とされる。 −合意実施を監視するための仕組みの設置。 最終合意は国連安全保障理事会決議により承認される。 −最終交渉は、イラン凍結資産の半額解除、石油制裁の停止、海上 封鎖の解除がなされるまで開始されない。 −最終合意は、濃縮核物質およびウラン濃縮の将来、制裁解除、イ ラン経済再建プログラムに限定して行われる。 −イランのミサイル計画および抵抗勢力支援に関する議論は議題か ら明確に除外される。 となり、イランは戦争前より、大きく得ることができたことになる。 このため、アラグチ外相は「イランが戦争の勝者だ」と言う。これ が合意内容を見るとうなづける。 対して、米国側から提示された合意条件は −イランは核物質を破壊し、残りを撤去する。 −イランは核プログラムを解体する。 −イランが合意を守るまで、イランの資金は一切解放されない。 −ホルムズ海峡は恒久的に開放される。 −テロ組織や代理勢力への資金提供は一切行われない。 ということであり、矛盾点もあるが、整合性もある。 UAEは、両国間の緊張を緩和し、海峡の再開を支援するための合意の 一環として、凍結資産最大200億ドルに上るが、その内から30億ドル が送金されている。カタールからも60億ドルが返還されているし、 今後240億ドルの提供が約束されている。 米国が凍結したイラン資金は解放されないだけであると見える。 それと、ホルムズ海峡は解放されるが、料金を取ることが確定した。 アラグチ外相は、オマーン政府とホルムズ海峡の管理について、共 同で発表するとした。 イランが核兵器を持たないことは、戦争前の交渉で合意していたこ とであり、この戦争の成果ではない。米国は当初、濃縮ウランを全 て米国に引き渡せとしていたが、その条件がなくなっている。 しかも、イランは、アクセスを困難にするため、濃縮ウラン貯蔵庫 に通じる地下トンネルを崩壊させ始めているという。これで完全に 他国へ運び出せないし、自国でも使えなくなっている。 テロ組織への資金提供を一切行わないという条件が矛盾点となる。 トランプ氏は、再三のイラン側がトランプ氏の投稿を「フェイク」 だとする声明に怒り、「イラン革命防衛隊に近いメディアから出て くる情報に私は疑いの目を向けている」と注意を促した。そして、 イランのことを「非常に卑劣な相手だ」と述べた。どちらにしても 合意文書がオンラインで署名されることになる。ネタニヤフ首相も イランとの合意を受け入れるという。 以後は有料版を見てください。 0.米国の状況と世界情勢 1.日本の状況