6455.トランプ氏の39回目合意近しで合意に



月曜日有料版0章途中までをお送りします。 

米イランの交渉合意に向けて、トランプ氏はイランと合意が近いと
38回も述べたが、39回目で合意に達したようだ。イランのアラグチ
外相が合意に達したと述べたことで、覚書に署名されるようである。
しかし、内容は、イラン戦争前より、イラン寄りの内容になってい
る。今後を検討しよう。   津田より

 0.米国の状況と世界情勢
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
・イラン戦争
トランプ氏は米国国内のインフレが酷く、下院は戦争権限決議案で
イラン戦争反対の意見が多く、共和党からも賛成する議員が出るな
ど、イラン戦争を早く終結させる必要があったし、イラン戦争を続
けると物価の高騰が止まらない事態になっていた。

この状況を理解するイランは、要求レベルを上げてきて、それをト
ランプ氏は丸飲みしたが、イスラエルが米政権内をスパイして、合
意するとの情報を察知して、イスラエルはイランの重要施設に対し
て、空対地長距離ミサイルで叩いた。

これに対して、トランプ氏が怒って、ネタニアフ首相に電話して、
「狂っている。もし攻撃を続けるなら、単独で戦争をしろ」という。

しかし、ホルムズ海峡でアパッチ攻撃ヘリが撃墜されて、反撃とし
て、ホルムズ海峡のイランのレーダサイトなどをトマホークで爆撃
した。

しかし、イランは、報復をせずに、イラン絶対有利な合意案を承認
した。イラン側から発表された内容は以下の通りだ。
−全戦線(レバノンを含む)における恒久的かつ即時的な戦闘停止
−米国はイランの内政不干渉およびイスラム共和国イランの主権尊
 重を約束する。
−30日以内の海上封鎖の完全解除。
−イラン周辺地域からの米軍撤退に関する米国の約束。
−イランが決定する手続きの下、30日以内にホルムズ海峡を再開す
 る。
−石油、石油化学製品および関連派生品の販売に対する制裁停止、
 並びにこれらに伴う収入へのイランの完全アクセス
−米国およびその同盟国は、イランに対する少なくとも3000億ドル
 規模の復興計画を提示する義務を負う。
−米国の一次・二次制裁の完全解除
−国連安全保障理事会および国際原子力機関(IAEA)理事会の関連
 決議の撤回を内容とする最終合意を目指した60日間の交渉期間。
−イランによる核拡散防止条約(NPT)に基づく核兵器不製造のコミ
 ットメントの再確認。
−交渉期間中、米国は地域への追加兵力派遣および新規制裁の課与
 を行わないことを約束する。
−60日間の最終交渉期間中に凍結されていたイラン資産240億ドルの
 解除。このうち半額は交渉開始前にイランに利用可能とされる。
−合意実施を監視するための仕組みの設置。
最終合意は国連安全保障理事会決議により承認される。
−最終交渉は、イラン凍結資産の半額解除、石油制裁の停止、海上
 封鎖の解除がなされるまで開始されない。
−最終合意は、濃縮核物質およびウラン濃縮の将来、制裁解除、イ
 ラン経済再建プログラムに限定して行われる。
−イランのミサイル計画および抵抗勢力支援に関する議論は議題か
 ら明確に除外される。
となり、イランは戦争前より、大きく得ることができたことになる。
このため、アラグチ外相は「イランが戦争の勝者だ」と言う。これ
が合意内容を見るとうなづける。

対して、米国側から提示された合意条件は
−イランは核物質を破壊し、残りを撤去する。
−イランは核プログラムを解体する。
−イランが合意を守るまで、イランの資金は一切解放されない。
−ホルムズ海峡は恒久的に開放される。
−テロ組織や代理勢力への資金提供は一切行われない。
ということであり、矛盾点もあるが、整合性もある。

UAEは、両国間の緊張を緩和し、海峡の再開を支援するための合意の
一環として、凍結資産最大200億ドルに上るが、その内から30億ドル
が送金されている。カタールからも60億ドルが返還されているし、
今後240億ドルの提供が約束されている。

米国が凍結したイラン資金は解放されないだけであると見える。

それと、ホルムズ海峡は解放されるが、料金を取ることが確定した。
アラグチ外相は、オマーン政府とホルムズ海峡の管理について、共
同で発表するとした。

イランが核兵器を持たないことは、戦争前の交渉で合意していたこ
とであり、この戦争の成果ではない。米国は当初、濃縮ウランを全
て米国に引き渡せとしていたが、その条件がなくなっている。

しかも、イランは、アクセスを困難にするため、濃縮ウラン貯蔵庫
に通じる地下トンネルを崩壊させ始めているという。これで完全に
他国へ運び出せないし、自国でも使えなくなっている。

テロ組織への資金提供を一切行わないという条件が矛盾点となる。

トランプ氏は、再三のイラン側がトランプ氏の投稿を「フェイク」
だとする声明に怒り、「イラン革命防衛隊に近いメディアから出て
くる情報に私は疑いの目を向けている」と注意を促した。そして、
イランのことを「非常に卑劣な相手だ」と述べた。どちらにしても
合意文書がオンラインで署名されることになる。ネタニヤフ首相も
イランとの合意を受け入れるという。

以後は有料版を見てください。

0.米国の状況と世界情勢
1.日本の状況



コラム目次に戻る
トップページに戻る