6450.イラン戦争に中国が介入か?



月曜日有料版0章途中までをお送りします。 

パキスタンの調停で、米国は終戦の条件の軽い提案をしたが、イラ
ンは、その条件でも、まだ終戦に応じないようである。5月14日に、
トランプ氏が訪中するが、その場面で、中国がどう出るかが焦点に
なってきた、今後、どうなるのかを検討しよう。
                 津田より
 0.米国の状況と世界情勢
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・イラン戦争
米国は膠着状態のイランとの停戦協議と平行して、ペルシャ湾の中
に閉じ込められたタンカーやコンテナ船をホルムズ海峡の外に出す
「フリーダム作戦」を行ったが、この作戦について、事前にサウジ
とクウェートなどの湾岸諸国に連絡しないで始めたことで、サウジ
のサルマーン皇太子が怒り、米軍がサウジやクウェートの領空と基
地を使用することを禁止した。

これにより、ホルムズ海峡の防空体制が維持できなくなり、作戦を
突然停止した。その理由として、トランプ氏は、イランとの合意が
近いことによるとしたが、嘘である。

この作戦と同時に、米国の逆封鎖を無視して、航行したイラン船籍
の原油タンカー、モータータンカー・ハスナを攻撃して無力化した。

この攻撃にイランが反発して、米海軍駆逐艦2隻にドローンとミサイ
ルで攻撃し、米艦は急遽ホルムズ海峡から撤退して、そして米軍は
、その反撃でホルムズ海峡の島であるゲシェム島のイラン軍基地を
UAEと米軍機で空爆を行った。UAEには、イスラエル軍が常駐して、
イスラエル軍機が参加したともいう。

一連の戦闘について、トランプ氏は停戦を中止して戦争を再開した
わけではなく、停戦は継続し、和平交渉を続けるという。

しかし、その後もイランに戻る空のタンカーを複数隻を無力化した。

逆封鎖の効果が10日前後で現れて、原油タンクが満杯になり、イラ
ン油田の操業が止まるとしたが、複数の空のタンカーに備蓄して、
数ケ月は油田の操業が止まらないと予測を変えたことで、イランへの
圧力を高める必要になっていた。

このため、逆封鎖を乗り越える空のタンカーを無力化する作戦にシ
フトしたようである。ホルムズ海峡から離れた地域で行い、ドロー
ンやミサイルの攻撃を受けない地点で行うようである。しかし、イ
ラン革命防衛隊は、ドローンとミサイルなどの攻撃を米駆逐艦に対
して行うので、商船は米艦に近づかいないように警告している。

そして、米国は新しい提案をイランに送付したが、イランは交渉に
まだ応じない。しかし、随分と軽い要求になっている。トランプ氏
はイラン戦争をとにかく、早く止めたいという意向が出ている。

主な項目は、
1,イランはウラン濃縮を12年程度停止すること
2.米国はイラン制裁を解除して、凍結資金を解放する
3.60%ウランの440kgを米国自身に引き渡すこと
などである。

イスラエルは、この米国の提案書に対して、ミサイルなどの制限が
ないと反発している。そして、イスラエルは米国とイランとの合意
は早期に成立しないとして、米国にイランの全エネルギーインフラ
を推定24時間以内に破壊し、イランの政権が交代した後に交渉する
べきだとした。

事実、イランは、400kgの濃縮ウランを国外に輸送するなんてあり
えない、そしてホルムズ海峡の支配権は保持すると回答した。

さらに、イランは、ホルムズ海峡を通過する7本の海底ケーブルの
管理権を主張し経由料を請求をしてきた。ホルムズ海峡の管理権を
手放さないとアピールしている。

また、イラン内部での現実派と強硬派の対立があったが、国家最高
指導者モジタバ・ハメネイ師は現実派のペゼシュキヤーン大統領と
も会っている。

この状況で、フランス、ドイツ、英国を含むいくつかの欧州諸国が
、米国と交渉中でウクライナ向けの長距離トマホークミサイルと引
き換えに、米国主導の海軍作戦に参加し、ホルムズ海峡の再開通を
目指ようだ。

そして、中国の王毅外相は、訪中したイランのアラグチ外相が戦闘
終結に向けた米国との交渉を続けると述べたが、「ホルムズ海峡開
放の問題は早急に解決できる」と伝達したという。

王毅外相は「国際社会がホルムズ海峡の正常で安全な通航に共通の
関心を寄せている。中国は当事者が早急に国際社会の強い呼びかけ
に応えるよう望む」と語ったという。

米中首脳会談が5月14日から16日の間に開催されることが決まってい
る。このため、米国は交渉が妥結しないときは中国にイランとの調
整を期待している。

イランは、逆にトランプ氏がイランとの交渉妥結を北京行きの飛行
機に間に合わせたいと希望していると見ている。

中国はイラン産原油が必要であり、その意味でもホルムズ海峡の開
放が必要である。鉄道輸送やパキスタン経由での原油輸送は、量的
に少なく、それでは中国の欲しい量が確保できない。

それと、中国はイランとの調整をする代わりに、台湾統一を米国に
認めさせる交渉をするようである。米国が台湾統一を認めると、高
市首相の台湾海上封鎖は有事に該当するという発言も無効化するこ
とになる。

以後は有料版を見てください。

0.米国の状況と世界情勢
1.日本の状況



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