月曜日有料版0章途中までをお送りします。 パキスタンの調停で、イランは、核問題を最初の議題に乗せないと したことで、トランプ氏は再度の空爆と逆封鎖の長期化を見据えた 戦術にシフトするという。今後の戦争がどうなるのかを検討しよう。 津田より 0.米国の状況と世界情勢 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ・イラン戦争 イランは、米国に交渉のための3段階の枠組みを提案し、 第1段階)戦争の完全な終結に焦点を当て、イランおよびレバノンに 対する再発防止の保証を得ること。 第2段階)第1段階で合意が得られた場合、当事者たちは第2段階に移 行し、ホルムズ海峡の管理と運営方法を議論すること。 第3段階)核問題に関連するが、最初の2段階に合意するまでは、イ ランは決して核協議に追い込まれない。 これに対して、核協議が後回しであると、トランプ氏は不満であり 、まず、逆封鎖を長期化し、イランの経済力を削ぐが、中東の米中 央軍は、交渉の行き詰まりを打開するための短期的な攻撃計画を準 備しているという。 そして、このイラン提案は、最高指導者モジタバ・ハメネイ師の承 認を受けているようであり、このままであるとイランから新しい提 案は出てこないようだ。 このため、米国の攻撃には、イランの濃縮ウランの奪取、革命防衛 隊幹部の暗殺、および主要なエネルギーインフラの爆撃などのため の特殊部隊による地上作戦が含まれるという。 この攻撃を回避するために、イランが少し譲歩したようで、交渉前 に逆封鎖を解除するという条件を撤回し、制裁の緩和と引き換えに 、自国の核プログラムについて議論することを提案したが、ホルム ズ海峡の支配権は渡さないようだ。 このため、この譲歩案でもトランプ氏は不満であり、そのままの状 態のようだ。米国は核放棄などを求める9項目の提案を出した。 この米国9項目の提案の中で2カ月の停戦を要請しが、イランは、問 題を30日以内に解決すべきであり、停戦の延長ではなく「戦争の終 結」に焦点を当てるべきだとした。その提案に米国は拒否したこと で、早期に戦争が開始される可能性も出ている。 ということで、現時点では、より良い条件を引き出すための圧力を 強めるかどうかではなく、いつ、どのように圧力を強めるのが問題 だと示唆される。現時点でもトランプ氏は戦争を勝ったという条件 で終戦を迎えたい。米国民の61%が戦争に反対だからだ。 逆に、米国の逆封鎖の長期化を見越して、アラグチ外相は、パキス タンとの間で貿易ルートを開設し、封鎖を受けない貿易ができる体 制を作った。 1つめはグワーダル港を経由するルート、2つめはカラチ港を経由 するルート、3つめには陸上ルートで、カラチとグワーダルから中 国までは舗装した道路がある。 このルートは、主に中国への原油輸送と中国からのコンテナ輸送で ある。イランのジャークス港やカーグ島からパキスタンのグワダー ル港やカラチ港までは両国の領海内を航行して、公海に出ないこと で米国の逆封鎖を受けないようにする。そのまま、インド領海も進 み、インド洋から世界各地まで行くこともできる。 それとは別に、一帯一路で中国が整備した鉄道網があり、それを利 用して、中国に原油を輸出して、逆に精製した石油をイランは中国 から輸入している。これで、逆封鎖を回避する体制が整ったことに なる。 この逆封鎖回避を知った米国は、イラン商船の追跡をインド洋まで 広げる逆封鎖を実施するというが、逆封鎖する艦船と人員が不足す ることになる。このため、NATO諸国の応援が必要であるが、NATO諸 国は、米国の傲慢さで応援を拒否している。これに怒って、トラン プ氏はイタリアとスペイン、ドイツから米軍を撤退させるという。 この逆封鎖回避の結果、カーグ島での石油タンカーは積荷を続けて 、貯蔵容量が尽きる兆候はない。トランプ氏は「詰め込まれた豚の ようになって窒息している」と述べたが、そのようなことがないこ とが確認できる。ということで、米国の逆封鎖の効果がないことを 示している。 そして、この逆封鎖回避を知ったベッセント財務長官は、イラン産 原油を使うなら、中国に100%関税を掛けるとしたが、中国の王毅外 相は、「100%だろうと200%だろうと関税を課すかどうかは関係し ない。我々はイランから引き続き購入する。」と述べて、米国の中 間業者が困るだけで、中国の安い雑貨などが米国の店頭からなくな るだけだとした。 中国から米国への輸出量は20%以下になり、重要な輸出先ではなくな っている。もし、そうするなら、レアアースやガリウムヒ素などを 止めると言うだけの可能性もある。 このため、中国は米国の言うことを聞かないとし、米国債を大量に 売り、イランへの武器支援を含む支援を行うとした。中国は、米国 の敵対者であることを明確にした。この状態で、5月中旬のトランプ 氏の中国訪問は実現するのであろうか? 以後は有料版を見てください。 0.米国の状況と世界情勢 1.日本の状況