6413.日本文明の使命と成り立ち



月曜日有料版1章途中までをお送りします。 

米中両大国の没落で、日本が復活する時代になったが、その背景は
日本文明の成り立ちによる。それを検討しよう。  津田より

1.日本の状況
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・日本文明の使命とは
日本文明は、まず縄文人の自然との共存があり、その後、長江流域
から逃れた呉などの移民が稲作文化を日本に持ち込み、縄文人と弥
生人が生活領域を分けて平和に暮らしていたが、縄文人が稲作の良
さに目覚めて、弥生人と融合した。ここまでは平和な時代だった。

しかし、朝鮮から百済、高句麗、中国から朝鮮を通って秦氏など多
様な移民が押し寄せて、古墳時代に弥生人達を押しのけて土地を奪
い、大和朝廷を作り、徐々に縄文人や弥生人たちを支配して日本を
作った。この時代に鉄と馬を持ち込んだことで、戦闘に優位に立っ
たが、大乱の後、諸国連合という和の精神ができる。それと、仏教
も持ち込んだ。神道の物部氏が衰退し、仏教容認の蘇我氏が主導権
を取る。

その後、この蘇我氏を倒して、百済貴族であったと思われる藤原氏
がのし上がる。平安時代は日本文明の成熟期でもある。紫式部など
が出てくるし、ひらカナ文字もできる。

そして、鎌倉時代に、南宋が元に敗れて、大量の移民が押し寄せた
。これが京都五山、鎌倉五山文化であり、禅宗、寺院建築、書院作
り、庭園などの文化を持ち込んだ。日本の特徴ある文化になったが
、元は漢民族の文化を徹底的に破壊したことで、漢民族の文化は日
本にしか残っていない。唐時代に持ち込んだ密教もその1つである。

この成熟期が江戸時代であり、論語を寺子屋で教えて、日本人の常
識にする。日本人の礼節は、この時にできた。

その後、明治維新で欧米文明の優秀さに気が付いて、その取り込み
を行い、科学や論理的思考を取り込み、この消化をしてきた。特に
太平洋戦争に負けた後は、米国文明をより積極的に取り込んだ。

このように、日本は多様な文明を取り込み、重層的な文明となって
いる。この完成期になっている。今後は日本文明の成熟期になる。

重曹な文明のため、和の精神、自然との共存、わびさび、科学技術
、禅的な心を整える技術など多様な要素があり、単純ではない。

日本食も同様で、縄文時代の鍋料理、弥生時代のコメ、納豆料理、
古墳時代の宮廷料理、鎌倉時代の豆腐、そば、天ぷらなどの精進料
理など、明治以降はパン、カレー、ラーメンや肉料理などが日本料
理に追加されている。

今、世界は混とんとしてきた。皆が自国だけの利益で動き、他国の
利益を考えない。このため、中国の一帯一路のように、最初は歓迎
されるが、その内に嫌悪されることになる。

日本は、相手国の利益にも気遣い、お互いに利益を得る仕組みを考
える。このような政策になるのは、その基本的な考えが、和の精神
や自然との共生や利他の精神であり、この日本的な価値観を世界に
広めて、世界的に平和で豊かな世界を作ることが必要になっている。
これが、日本文明の使命でもある。日本しかできないことであり、
日本がするしかない。

その日本的な心を江戸時代に寺子屋で教えた論語のような教科書化
が必要である。日本の心を持った人たちは、日本人と同じであり、
日本への移民なども歓迎することである。日本語だけではダメだ。
日本文明検定試験を作り、その人の行動を含めて評価して、その1級
以上は日本への永住権を認めるなどの制度を作ることだ。

以後は有料版を見てください。

0.米国の状況
1.日本の状況
2.ウクライナ戦争の動向と世界情勢



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