雑司が谷から鬼子母神へ(2006年8月6日)

2006年8月6日の日曜日、午後から雑司が谷方面に出ました。前日にEOS 30Dを購入したので、その試し撮りもかねての散歩でしたが、とんでもなく暑かったです(^_^;)。地下鉄有楽町線の東池袋駅を出発し、一度雑司が谷霊園内を通り抜け、まず旧宣教師館へ。その後、霊園に戻って墓めぐりをした後に鬼子母神へ向かいました。鬼子母神から池袋まで歩いて、今回の散歩は終了です。


東池袋駅を出発

15時15分ごろ、東池袋の駅を出発しました。東池袋駅では5番出口(都電乗り場に出る出口)から出ます。高速道路に沿って歩き、ちょっと行ったところで右折。雑司が谷霊園までは数分でした。写真は高速道路の下をくぐったところから振り返って撮ったものです。



霊園を通り抜け

開館時間(16時30分まで)の関係で、霊園内を見てまわる前に、まず旧宣教師館に行くことにしました。写真は霊園内の「イチョウ通り」。



旧宣教師館通り

霊園を通り抜け、住宅街を少し行くと、左の写真のような「旧宣教師館通り」に行き着きます。まあ、普通の住宅街の路地ですけど。



雑司が谷旧宣教師館

東池袋駅からは徒歩約10分で到着しました。明治40年に建てられた、豊島区に現存する最古の近代木造洋風建築とのこと。豊島区の指定文化財であると同時に、東京都の有形文化財です。
建物の周囲には庭もあり、時期によっては花がきれいに咲いていそうでした。



旧宣教師館の中

旧宣教師館は、中に入ることもできます。いろいろと関連の資料が展示してありました(ほとんど見てませんが)。入り口にスリッパがおいてあるんですが、直射日光にさらされて、とても熱くなってました(^_^;)。
建物内で雑司が谷霊園の有名人の墓マップをゲット。実はろくに下調べをしていなかったのでラッキーでした。



夏目漱石の墓

15時40分ごろ、旧宣教師館を後にして霊園に向かいました。霊園では、名前を知っている文人の墓を中心に回りました。
左は夏目漱石の墓。文学部出身としては、はずせないところでしょう。



竹久夢二の墓

明治末から昭和初期にかけて活躍した人です。女性の絵が有名ですね。



ジョン万次郎の墓

後で千葉定吉・重太郎親子の墓も出てきますが、ジョン万次郎も同じころの人ですね。今でこそ都会の真ん中になってしまっていますが、幕末とか明治のころは、雑司が谷近辺なんてまだ田舎だったんでしょうね。



小泉八雲の墓

怪談で有名なラフカディオ・ハーンの墓です。



手前のビルは何?

いつだったか忘れましたが、以前も雑司が谷霊園に行ったことがあります。でも前に行ったときはサンシャイン60しか見えていなかったような……。手前に見える高いビルは何なのでしょうか。マンションかな?



御鷹部屋の松

松の近くにあった看板の説明書きによれば、左の写真の松の木のあたりに、江戸時代、鷹狩に使う鷹の飼育や訓練を行う「御鷹部屋」というものがあったそうです。けっこう立派な松の木でしたね。



千葉定吉・重太郎の墓

江戸時代末の剣客といえば、一般的には千葉周作が有名だと思いますが、幕末好きな人や、小説『龍馬が行く』が好きな人とかは、この親子もよく知っていると思います。定吉は周作の弟で、坂本龍馬が江戸に出てきたときの剣の師匠でもあります。重太郎はその息子です。



古川ロッパの墓

古川ロッパはエノケン(榎本健一)と並ぶ戦前を代表する喜劇役者です。この日、有名人の墓をいくつもまわりましたが、この墓はあまり手入れされていないようで、敷地には雑草がたくさん生えていました。



鬼子母神に到着

16時25分ころに雑司が谷霊園を出て、大鳥神社を経由して鬼子母神に向かいました。鬼子母神へは10分ほどで到着。左の写真は鬼子母神の入り口付近です。



巨大なイチョウの木

鬼子母神を入ってすぐのところに、巨大なイチョウの木がありました。木の前にあった東京都教育委員会の説明書きによれば、高さ30メートル、幹の周囲は8メートルあるとのこと。麻布の善福寺にあるイチョウについで、都内で2番目に大きいイチョウだそうです。
鬼子母神のHPによれば、樹齢は600年ともいわれているそうです。



鬼子母神

その昔、インドに近隣の子どもをとって食ってしまうほど暴虐な母がいました。お釈迦様がその母を救うことを考え、末子を隠しました。嘆き悲しむ母をお釈迦様が戒めたところ、母は過ちを悟り、以降、安産、子育ての神となることを誓ったとのこと(参考:鬼子母神HP



境内のようす

近くに住んでいたら、のんびりするのも良さそうなところです。池袋から程近いのに、何となくちょっと下町とか私鉄沿線ぽい感じです。団子屋(写真の左の方)もありました。



この建物は?

境内にある売店(駄菓子屋)です。WEBで調べたところによると、江戸時代の川柳にも出てくるらしい。おばあさんと猫のモノクロ写真が貼ってありました。
それはそうと、境内にある鬼子母神像を撮り忘れてしまいました(^_^;)。そのうちまた行こう。



鬼子母神参道

鬼子母神に行くときに、参道とは別の道を通っていったので、引き返して撮影してきました。都電荒川線の鬼子母神前駅からだと、この参道を通っていくことになります。ケヤキ並木になっています。



鬼子母神西参道

鬼子母神の西側の出口から、明治通り(すぐそば)までが西参道です。短い商店街になっていました。左の写真は鬼子母神の西側出口から撮ったもの。



びっくりガード

鬼子母神から明治通りに出て池袋駅方向へ向かいました。東口から、いわゆる「びっくりガード」を通り、西口へ。
びっくりガードは池袋駅の目白側にあります。名前は昔から知っていたんですけど、なぜ「びっくり」なんだろうと思って調べてみたら、「タウンガイド池袋」のこんなページにたどり着きました。いろいろと説があるようですね。



丸池跡

池袋の地名の由来になったともいわれる「丸池」があった場所です。ホテルメトロポリタンの道をはさんだ向かい側にあります。
ここに着いたのは17時15分ごろ。東池袋駅から約2時間の散歩でした。


とにかく暑かった(^_^;)。この時期は、散歩にでるならせめて午前中にしたほうがいいですね。
この日撮った写真、上に載せていないものも含めて、こちらにまとめてあります。よかったらご覧ください。