ホテルニューオータニの庭園

2006年1月29日、ホテルニューオータニの日本庭園に行ってみました。面積は4万平方メートルあるとか。
ホテルニューオータニは千代田区紀尾井町にあります。「紀尾井」というのは紀伊徳川、尾張徳川、彦根井伊からそれぞれ一文字ずつ取ったもの。ホテルニューオータニの庭園はもともと、井伊家の中屋敷があったところです。井伊家以前には、虎退治で有名な加藤清正の下屋敷だったそうです。


庭園

ホテルニューオータニの庭園には、ホテル利用者でなくても自由に入れるようです。僕はこの日はじめて入りましたが、都心にあるとも思えないような庭園ですね。日曜日だったからか、結婚式を挙げたらしいカップルが、庭園でカメラマンに撮影されていました。



ホテルニューオータニの庭園は、「池泉(ちせん)回遊式」となっています。つまり池を中心にその周辺を歩けるような感じの庭園ですね。花の季節とか紅葉の季節とかに歩いてみると良さそうです。混んでそうなので、その意味ではそういう時期に歩きたくないですけど(^_^;)。



高さ数メートルくらいでしょうか、滝もあります。滝があるとは思っていなかったので、ちょっと驚きました。



赤玉石

佐渡島の金山から運ばれてきたもので、庭園内にあるいちばん大きなものはなんと22トンの重量があるそうです。左の写真のものが、そのいちばん大きな石じゃないかと思います。



紀尾井窯

ホテルのHPの説明を見る限り、「日本庭園でより日本文化に親しんでいただくため、陶芸の窯を設け」とありますので、これはあまり古いものではなさそうですね。実際に使っているんでしょうか?



十三重塔

ホテルのHPには「南北朝時代の型で、四角大層坊塔といいます」とあります。どういうものかと思ってググってみたんですが、よくわかりませんでした(^_^;)。



外堀に囲まれて

庭園のすぐ外側には江戸城の外堀があります。中屋敷は主に隠居や嗣子などのためのものだったようですが、これだけ江戸城に近いというのは、井伊家だからということなのでしょうか(実際のところは知りませんが……)。



春日灯篭

外堀に近い路には灯篭がいくつかあります。写真はそのうちの春日灯篭です。鎌倉時代の型だそうで、上部は六角形になっており、十二支の動物が刻まれていました。それぞれの方角にあわせて刻まれているとのこと。



寛永寺灯篭

鎌倉時代のもの。上野の寛永寺から放出されたものをホテルニューオータニの創設者の方が購入したもののようです。



ぬれさぎ(濡鷺)灯篭

ホテルのHPによると、江戸時代の型式のもので、大きさとか燈篭そのものがとても貴重なものらしい。灯篭にはいろんなタイプのものがあるようですね。調べてみようかとも思ったんですが、今ひとつ興味がわかず、いろんなのがあるんだなぁというところで終わってしまいました(^_^;)。


写真のExif情報をみると、庭園で最初に撮った写真は14時24分、最後に撮ったのは15時01分となっています。庭園を2周分くらいは歩いたと思うので、ざっとまわるだけなら15分くらいといったところでしょうか。
個人的には椿山荘の庭園の方が散策しがいがあるかなという感じを受けました。でも決して良くないところではないです。
このときに撮った写真をアルバムにまとめてあります。上にない写真もありますので、よろしかったらご覧ください。こちらからどうぞ。