ライトの基本的な設定


ライトについては,スポットライトなどいろいろと用意されていますが,ここでは点光源(point light)について書いています。点光源は,ライトを置いた場所から全方向を照らします。

ライトの設定では,ライトの位置と色が必ず必要です。というか,それだけ設定すれば十分です。たとえば次のソースの赤字のように書きます。

camera {
  location  <0.0, 1, -3>
  look_at   <0.0, 0.0,  0.0>
  right     x*image_width/image_height
}


light_source {
	<100, 100, -100>
	color rgb <1, 1, 1>// color rgb 1 と書いても同じ
}

object {
	sphere { <0, 0, 0>, 1 }
	texture { pigment { rgb <1, 1, 1> } }
}

object {
	plane { y, 0 }
	texture {
		pigment {
			checker
    			color rgb <1, 1, 1>,
    			color rgb <0, 0, 0>
    	}
	}
	translate <0, -1, 0>
}

上のソースをレンダリングすると次のような画像ができます。

<100, 100, -100>」がライトの位置を指定する部分です。次の行の「color rgb <1, 1, 1>」で,ライトの明るさや色を指定しています。

これを元にソースをちょっと変更してみましょう。


ライトの明るさを変える

明るさを変えるのは,color の部分の値を変更するだけです。たとえば「color rgb 0.5」「color rgb <0.5, 0.5, 0.5>」のようにすれば暗くなるし,「color rgb 2」のようにすれば明るくなります。上のソースで「color rgb 2」にすると,次のような画像になります。


ライトに色を付ける

色を付けるときも,color の部分を変更すればできます。例えばライトの色を赤にしたいときは,「color rgb <1, 0, 0>」とします。レンダリング結果は次のようになります。

複数のライトを設定することができます。それぞれのライトで,別々の色をつけてやることもでます。次の画像は,右上に赤い光,左上に青い光を設定してレンダリングしたものです。

複数のライトを使って,それぞれの色を違うものにするようなケースはあまり多くないと思いますが,複数のライトで明るさをかえてやることは結構あります。


影を落とさないようにする

また,下のように「shadowless」というオプションをつけてやると,影を落とさないように設定することができます。

light_source {
	<100, 100, -100>
	color rgb <1, 1, 1>
	shadowless
}


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