立体文字を作る


POV-Rayでは,奥行きを持たせた立体的な文字も作ることができます。ただし日本語は使えません。

立体文字を作るには,text { } の中に必要な情報を記述します。下の画像は,位置関係が分かりやすいように座標軸とともに立体文字を作成してみました。

この画像をみると分かるように,いちばん左の文字の左下,手前が原点にくるように立体文字が作成されます。座標軸以外のソースは次のようになっています。

camera {
	location <2, 2, -12>
	look_at <1.5, 0.5, 0>
	angle 20
	right 	x*image_width/image_height
}

light_source {
 	<100, 100, -100>
	color rgb 1.2
	shadowless
}

light_source {
 	<-100, 50, -100>
	color rgb 0.3
	shadowless
}

object {
	text {
		ttf
		"timrom.ttf",
		"POV-Ray",
		2,
		<0, 0, 0>
	}
	texture {
		pigment { color White }
	}
}

赤字の部分が立体文字を指定している部分です。text { } 内の

  1. 1行目の「ttf」は,フォントのタイプを指定しています。ttfはトゥルータイプフォントのことです。というかトゥルータイプフォントしか利用できません。
  2. 2行目にはフォントのファイル名を書きます。includeフォルダの中に「.ttf」という拡張子がついたファイルがありますが,
  3. 3行目では,作りたい文字列を入力しています。上の例では「POV-Ray」という文字列が作られます。
  4. 4行目は文字の奥行きを指定しています。
  5. 5行目のところは,通常は<0, 0, 0>(まとめて0だけでもいいです)で構いません。ここを変更すると隣接する文字の位置関係を調整できます。

POV-Rayではttfフォントを使用できます。「crystal.ttf」「cyrvetic.ttf」「timrom.ttf」の3つのフォントはPOV-Rayに付属していて,includeフォルダに入っています。この3つのフォントを使う場合のフォントの指定は上のような書き方になります。Windowsだと自分のマシンに入っているttfフォントを使用することもできると思います(確かめたわけではないです。昔はできた)。

5行目の<0, 0, 0>を,たとえば<-0.1, 0, 0>とすると次の画像のようになります。文字の間隔が詰まります。

<0, 0.1, 0>だとこんな感じです。1文字ずつ右上に上がって行きます。


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