仕事のついでに仙台1泊

2003年5月30日,仕事で仙台に行くことになりました。ちょうど金曜日だし,週末にかかるので松島にでも行ってみるかと思い,1泊することにしました。

仙台の夕景・夜景と瑞巌寺の写真が何枚か,こちらにあります。興味のある方はご覧下さい。


仙台で昼食。そのとき……。

 朝9時20分発の新幹線で仙台へ向かう。もしかしたら地震の影響もあるかもしれないと思い,少し早めに出発することに。まあ何事もなく,予定どおりに仙台到着。仕事は午後からだったので,早めに昼食をとることにした。
 入ったのは駅ビル内の蕎麦屋。鴨せいろを注文して待っていると,隣のテーブルに老夫婦が着席。聞くともなく聞こえてくる会話からは,どうもこれから温泉に行くところらしい。
 温泉,いいなぁと思っていると,注文した鴨せいろがきたので食べはじめた。
 蕎麦を4分の1くらい食べたころ。夫婦のおじいさんの方がいきなりテーブルに突っ伏した……。おいおい,あらあら,大丈夫ですかぁ? まじっすかぁ? と頭の中を駆け巡る。水の入ったコップを倒しそうだったので,除けてあげる。その直後……,そのおじいさん,吐いちゃいました。しゃれになってないっすよぉ,ほんと大丈夫? と思いつつ,奥さんもいるし店の人もいるし,手の出しようもなく,そっちを見ないようにして蕎麦食ってたんですが,もう一度吐いちゃったんですねぇ……。
 店の人が席を移動しますかと聞いてくれたので,移動して蕎麦を食い続けた。その間に警備員ふうの人がきて車いすでそのおじいさんを運んでいった。車いすまで自分で歩いていたから,たぶん大丈夫だったんじゃないかと思うけど,ほんと,大丈夫だったかなぁ。
 しかしまあ,一応すでに仕事モードに入っていたとはいえ,あの状況で蕎麦を食い続けていたのは,意外と図太いなぁと自分でも思っていたのでした。仕事中に腹がへったらやばいと思って食べてた。さすがに店を出たあと,食べた気がしなかったけど……。

味 太助

 仕事は無事終わり,ビジネスホテルにチェックイン。泊まるなら夕食は牛タンと決めていた。仙台は牛タン発祥の地らしい。そして「味 太助」という店が,牛タンをはじめて出した店らしい。
 ということで,夕食は「味 太助」に行くことにした。
 昼食があんなことだったので,けっこう早めに腹が空き,早い時間に行くことにした。けっこう有名な店らしいので,遅いと混むかなという気もしていたし。案の定,着いた時間はまだ空いていたけど,あっという間にとても混みはじめた。
 牛タン,分厚い。ふだん東京で食べている牛タンって,もしかしてわざわざタンを薄切りにしているの? よけいな味付けもしてないし,とても美味かった。テールスープも美味い。個人的な味覚の問題かもしれんけど。
 店がある場所は,普通の飲食店と風俗店が混在していた。夜遅くなってから道に迷ったりすると,男一人だと何か誤解されそなところだ。池袋の文芸座界隈にちょっと似た雰囲気かもしれないなぁと,ちょっと思った。まだ明るいうちだったけど,ガイドブックをもっていかなかったので,実はちょっと道に迷った。近くには「個室浴場」とか「ヌード劇場」とかあったりして……。子供連れで行く人は,ガイドブックをみながら,迷わないようにした方がいいかもしれない……。

夕景,夜景

 牛タンを食べた後,上の方に展望室があるらしかったので,AER(アエル)というビルに行った。そこからは,ちょうど夕日が沈む方向をみることができたので,夕日が沈むまでそこにいてデジカメで何枚か写真を撮った。
 まわりは,カップルが数組。みんな若い。まぁ,無視して撮影。夕日が沈んでだんだん暗くなってきて,窓に室内のようすがうっすらと映りはじめる。おいおい,お前ら……,って感じのが一組。
 ほんとはもう少し暗くなるまで待って,そこからの夜景も撮ろうかと思っていたんだけど,やめました(^^;)。
 いったんホテルに戻って20時ごろにSS30へ。やはりカップルが2〜3組。三脚もってなかったし,窓に直づけして何枚かとってホテルに戻る。その後仙台駅の方に向かい,何枚か撮ってその日は終了。

雨の松島

 翌朝は比較的ゆっくりと9時頃にチェックアウト。JR仙石線に乗って松島海岸駅に向かうことに。もっとローカルな雰囲気を予想していたのだが,車両も比較的新しく,ホームも普通の地下鉄のような感じだ。
 ただ,一つだけとても驚いたものがある。ドアの横にボタンが付いていて,電車がホームで停車した時,そのボタンを押さないとドアが開かないようになっていた。電車に乗ってみると,ドアの内側にも同じようなボタンがあった。目的の駅に着くと,降りたい人がボタンを押してドアを開けるのである。誰も降りなければ当然,ドアは一つも開かない。駅に停車しているのにドアが開かないのは,何か妙な感覚だった。
 台風の影響からか,松島海岸駅に着いた頃には風雨がけっこう強くなっていた。駅前のキオスクでビニール傘を買い,観光案内所で地図をもらったあと,遊覧船に乗らないかと勧誘するおやじの声をうざったく感じながら海岸方面に歩いていく。
 松島はいわずと知れた日本三景の一つだ。前から一度見てみたいと思っていた。でも,海岸沿いはとくに風が強く,景色を楽しむ余裕はなかった。カメラを濡らしたくなかったので写真も撮っていない。団体の観光客も多いし,来なきゃよかったとふと思う。まあ,こんな日に来た方も悪いんだけど……。左の写真は遊覧船の待合所の室内から,窓越しに撮ったもの。
 松島からは遊覧船で塩竈に向かった。湾内を1周してまた松島に戻る遊覧船は団体客でとても混んでいたが,こちらは自分を含めてたった3人。天気が悪いとやはり遊覧船はつまらない。風雨も強いし肌寒くもなってきたので,デッキには出なかった。
 機会があったら,晴れた日にもう一度行ってみようと思う。