「セルロイド・クローゼット」
同性愛映画の返還を描いたドキュメンタリー。 題名の「クローゼット」には二重の意味が込められている。 ひとつは文字通りセルロイドでできているフィルムを保管する場所の比喩。そして もう一つは、カミング・アウト(自分がレズビアン、ゲイである事を明らかにする こと)で被る、家族、友人、社会による差別と偏見からの逃げ場所の比喩の事。
検閲の厳しかった昔のハリウッドで、いかにして検閲の目をかいくぐり、ゲイが
自己主張をしていたかを多数の映像と共に俳優や関係者が当時の背景を振り返り
ながら語っていますが、あの名作にはああいう裏設定があったのかー、と目から
ウロコ、ワクワクしながら観ていました。
特に「ベン・ハー」のメッサラは実はベン・ハーに恋していて、彼が執拗にベン
・ハーを虐待するのは、恋情の裏返しだったというやお*も真っ青の設定。
かつてのハリウッド映画は、最大公約数の価値観に照準を合わせて来た為、米国の
平均的価値観を逆なでする様な事には手を出せなかった。
かつてのハリウッドで同性愛があってはならないものとして隠蔽されていた時代に
は、友情にかこつけてその濃密なセクシャリティを描き出すしかなかったのですが、
大きな変化が現れたのがベトナム戦争以降で、「ベトナム戦争や国家指導者の連中
によってその醜い本性をさらけ出しその幻想が崩壊しつつある国家」アメリカに対
して中誓を誓うのを辞めたゲイ達が自己を主張し始めたらしいのです。
同性愛は映画で描かれぬ最後のタブーで、その性質は今も余り変わっていない様に
思われますが、まだまだ主流にはほど遠いものの水面下では、ゲイ映画は静かなブ
ームとなっています。
英国に演劇留学していた知り合いによると男子学生の半数がゲイかバイだそうで、
芸術方面にゲイが多いとなると必然的に映画関係もそうなり、ハリウッドを彼らが
支えていたと言っても過言ではないのでしょう。
「モロッコ」「お熱いのがお好き」「ビクター・ビクトリア」「噂の2人」「レベッカ」「ベン・ハー」「氷の微笑」「ロープ」「真夜中のパーティ」「失われた週末」
「理由なき反抗」「スパルタカス」「紳士は金髪がお好き」「チョコレート・ウォー」
「熱いトタン屋根の猫」「パートナーズ」「ワイルド・アット・ハート」
「48時間」「クルージング」「カラー・パープル」「クライング・ゲーム」
「ミッドナイト・エクスプレス」「アナザー・カントリー」「マイ・ビューティフル・ランドレット」「僕たちの時間」「フィラデルフィア」「トーチソング・トリロジー」
「プリシラ」「恍惚」「ミセス・ダウド」「テルマ&ルイーズ」
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