心穏やかに/エッセイ

生きがいのQちゃん&Pocoちゃん

徒然エッセイ
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 ■第99話/生きがいのQちゃん&Pocoちゃん■

 筆者は車通勤をしている関係上、約30分ほどの間はラジオを聴いているのだが、そのラジオ広告で聴く度に複雑な心境になり、憤りを覚える広告がある。公益社団法人ACジャパンのペットに関する広告である。恐らく耳にしたことがある方も多いのではないかと思う。

 ナレーションで「大きくなった。家族旅行に行けないから。思っていたより臭う。かわいくなくなった。飽きたから。」…そして犬の鳴き声が聞こえ、「それが、犬や猫たちの死因でした。飼い主の身勝手な理由で、いまだに多くの命が保健所へ持ち込まれています。ペットを迎え入れる前に、一度自分に問いかけてみてください。命を飼う覚悟、ありますか。」とナレーションが続く。

 以前に比べれば、ペットの殺処分もかなり減ったようではあるが、未だにまだゼロではなく、まさに人間の身勝手さから悲しい結果を引き起こしているのが現実である。殺処分に使われるボックスは「ドリームボックス」というらしい。あまりにも皮肉である。ドリームとは一体何を持ってドリームなのか?もちろん、苦し紛れの自嘲気味の命名なのであろうが、あまりにも悲しい名前である。

Q&Poco01 我が家では現在、Qちゃん(6歳・イタリアングレーハウンド)とPocoちゃん(5歳・トイ・フォックス・テリア)が同居しているのは、今までもこのコーナーでも何度か記してきた。そもそも筆者は「ペット」という呼び名自体があまり好きではないのだが、では何と呼べば適切なのかなかなか難しい。

 ただ、まさに家族の一員として対応しているつもりだし、彼らの「犬格」もしっかり尊重しているつもりである。というよりも、正直なところ、彼らの純粋さを見るにつけ、むしろ人間などよりはるかに愛おしいと思うことがある。

 彼らは決してウソをつかない。裏切らない。騙さない。ひたすら飼い主である筆者を信じて疑わない。残念ながら会話はできないが、話すことは理解できるようだし、何よりもその目はあまりにも純粋である。多分、人間には決してお目にかかることのできない目である。

 我が家ではQちゃんとPocoちゃんはかつてのパピヨン、レオとポッキーに続く家族であるが、レオにしろ、ポッキーにしろ、いまより生活的にはまだ余裕があったこともあり、初めての犬ということもあり、結果的には時として自身の気分によってつい八つ当たりしてしまったりしたこともあった。

 そうしたトラウマ的なことからも、今のQちゃんとPocoちゃんにはどんなことがあっても、決して自分の都合や気分で対応することだけは絶対にすまい!と決意し、それは何とか継続できていると自負している。

 今は経済的にも厳しく、相変わらずトリプルワークを継続中で、睡眠時間も3時間前後だったりで、どう考えても61歳にもなる高齢者の生活パターンではない。2年前には妻の病気が発覚し、入退院を繰り返したり、医療費もかなりの負担になり、今は小康状態にはなったものの、また同じような繰り返しの危険性は絶えずある状態である。

 自分自身の精神状態はもちろん、健康状態にとっても決して好ましい状態ではなく、むしろ危険信号が点灯しっ放しである。まぁ、こうしたいろいろな状況については、また機会があれば、改めて記すことにして、今回はあくまでもQちゃんとPocoちゃんについて記すことにする。

 雨が降っていなければ、毎日の散歩は欠かさずに実行している。正直なところ、睡眠時間を考えると、散歩が休みなら少なくとも1時間弱は睡眠時間に回せるのだが、とにかく短時間であろうと散歩には連れていっている。彼らにとって、それは楽しみのひとつであり、ストレス発散の時間なのである。

Qちゃん QちゃんとPocoちゃんは性格が異なるし、スピードや好みも異なるから、本来なら別々に散歩に連れて行ってあげた方が、満足できる散歩になるのだろうな、とは思いつつ、さすがに別々に行くことは時間的にも厳しく、毎日2人一緒の散歩である。

 数頭の犬を散歩している人は結構見かけるが、だいたいにおいて、リードを束ねて片手で持ち、飼い主の人もまさに散歩気分で歩いていることがほとんどであるが、我が家の場合はそうはいかない。とにかく走るのが好きな犬種ゆえ、散歩というよりはジョギングに近い状態のことも多々ある。

 しかもQちゃんとPocoちゃんの走るスピードも異なれば、行きたがる方向もバラバラである。リードをその都度、持ち替えたり、クロスさせたり、まぁ凄まじい状態である。

 大体において、Qちゃんは気ままに急に走り出したり、電信柱では急停車して、オシッコポーズをしたり、クンクン臭いをかいだりすることが多く、Pocoちゃんはひたすら前へ前へ、早く早くとばかりに早足で歩く。Qちゃんが止まって、何やら臭いをかいでいると、たまりかねてそばに寄ってくるものの、興味がなければ、また早く行こうとばかりグイグイとリードを引っ張る。

 Qちゃんはそんなことにはおかまいなしで、自分の興味のあるところでは立ち止まり、かと思うと突然猛ダッシュしたりする。そしてQちゃんは必ず散歩中にウンチをする。平均すると30分程度の散歩中に2回はウンチをする。それに対してPocoちゃんはしたり、しなかったりと不規則で、する時には身体に似合わないような大きな硬いウンチをする。

 どちらも少々体重が増えてしまったため、ダイエット中なのであるが、食欲旺盛なQちゃんはなかなかダイエットも苦戦している。まぁ、あれだけウンチをするのだから、お腹もすくのだろうなとは思うが、イタグレという身体的特徴からすると、あまりの肥満は骨折等を招きやすいから、なかなか難しいところである。最低でも1.5kgは減量しないとまずいのだが、なかなかうまくはいかない。Pocoちゃんもやはり1kg程度は減量しなくてはならないのだが、結構偏食傾向が強く、こちらも苦戦している。

Pocoちゃん ただ、とにかく健康には充分に気をつけているつもりである。食事も結構高価なものを選別しているし、歯の健康も考え、なかなかうまくいかないながらも歯みがきをして、歯みがきガムで歯垢等を極力予防するようにしている。週1回は必ずシャワーで身体を洗い、毎月1回、爪切りと肛門腺絞りも欠かさない。

 もちろん、予防注射等やるべきものはキチンと受けている。当然ながらそれなりにお金はかかる。それでも自分のものを我慢して、まずはQちゃんとPocoちゃんにとって必要なものを優先して買う。

 正直なところ、今は本当に毎日が辛く、自分の時間もまともに取れず、働いて得たお金だって、返済最優先で、ほとんど自分の欲しいものなど買えない。日常的なお弁当としてのパンや食材を買うにしても、賞味期限間際で安くなっているものをメインに買う。

 時々、目が「あれを食べたいな」と欲する時があっても我慢する。どうせ、たくさん食べられるわけでもないのだし、お腹がいっぱいになればいいのだったら、まぁそこそこのものでいいか…と我慢する。

 トリプルワークの組み合わせ上、完全に1日休みという日はない。もうこんな状態を2年以上継続している。メイン業務の夜勤仕事が休みの日は通常よりも睡眠時間を取ることができるが、それでいい気になって爆睡しようものなら、必ず数時間後に頭が痛くなり、頭痛薬を飲む羽目になる。

 爆睡と言っても、必ず何かしらの仕事が毎日あるから、起きなくてはならない時間は必ずあるから、好きなだけ目が覚めるまで寝ている…なんてことはできない。

 それでも、今は背負ってしまった借金返済と同時にQちゃん、Pocoちゃんに対する責任だけは放棄するわけにはいかない。Qちゃんを飼うことを決めた時、妻と息子にも経済状況からしても、みんなで協力しなくてはならない…という前提で決めたにも関わらず、結局はそんな決意は長続きなどしない。筆者が責任を持って、頑張るしかないのが現状である。

 冒頭にACジャパンの広告の件を記したが、このナレーションは切実である。「命を飼う覚悟、ありますか?」…ペットなどと表現すると、簡単に考えられがちだが、彼らも呼吸をし、毎日生きている人間とまったく変わらない存在なのである。しかも一人では生きていけるものではなく、100%飼い主を頼っているのである。この文章で、筆者は飼い主として立派にその責任を果たしていますよ…などと吹聴するつもりなど毛頭ない。

 QちゃんとPocoちゃんは筆者にとってもこれで最後の「ペット」になるだろう。かつて、レオとポッキーに対して、自問自答した「この家で良かったと思ってくれるかい?」という思いは、QちゃんとPocoちゃんに対してもやはり同じように思っている。今は彼らが筆者にとての「生き甲斐」と言っても過言ではないかと思っている。


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