心穏やかに/エッセイ

近頃の漫画

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 ■第91話/近頃の漫画

 もう雑誌と言われる類のものを購入したり、読んだりすることがすっかりなくなってしまった。かつて子どもの頃は週刊誌漫画「少年サンデー」「少年マガジン」など毎週購入して楽しみにしていたし、大人になって社会人となり、通勤電車の中では「週刊現代」とか「週刊ポスト」とか、その時の記事内容によって買って読んだりしていたが、今や電車通勤でもなく、読む機会もなくなり、それ以上に雑誌を購入する余裕などなくなってしまった家計状態が最大の理由かもしれない。

 最近では25歳の息子が購入し、時々トイレに置きっ放しになっている漫画週刊誌などをパラパラと見る程度である。トイレに長時間居座る時間的余裕もほとんどないから、ほんの短時間の漫画読書だが、かつて自分が子どもだった頃の漫画と、今の漫画の違いには驚く。筆者の年代はどちらかというとスポ根ものと言われる漫画が全盛期だったように思う。古くは野球漫画の「ちかいの魔球」「黒い秘密兵器」からおなじみの名作「巨人の星」、ボクシング漫画の名作「あしたのジョー」など、今となってはなつかしい名作漫画の数々が今もしっかりと記憶に残っている。

 最近の漫画でももちろんスポーツものはあるが、時代の流れで、野球漫画以外にもサッカー、テニスなども結構人気があるようである。そうしたジャンルはともかくとして、見ていて強く感じるのは、何か昔と違うな…という違和感である。一番の違いとして感じるのはコマ割ではないだろうか。前述した昔の漫画は思い出してみても1ページのコマ数がもっと多かったように思える。絵の質については、それぞれ人によって好みがあるゆえ、一概にどちらがどうとは言い難いかもしれないが、「巨人の星」など絵も非常に丁寧に描き込まれていたと思う。そして吹き出しに書かれたセリフの文字数ももっと多く、絵だけを見るのではなく、読んでいたように思うし、コマ数も多かったから話の展開もしっかりして、また進展具合もスピーディだったように思う。

 近頃の漫画は何やら1コマが大きく、コマ割りが大胆というか、何となく見づらく感じてしまうのは、やはり年代の違いなのだろうか?それに話の進展も何か進んでいるようで、そうでもないように思えるのだ。今の若い漫画世代がかつての「巨人の星」や「あしたのジョー」などを見たら、逆に筆者と同じような違和感を覚えるのかもしれないが、筆者個人の見解としては、漫画の質が低下してしまったように思えてならない。

 ちょっと話は逸れるが、こうした傾向は例えば歌でも同様に思える。昔の歌(こういう言い方はいかにも自分自身が年をとった証拠のようで好ましくないかもしれないが)は、しっかりと歌詞を聞いて、その歌詞に共感し、メロディとともに好きになって口ずさんだりしたように思う。未だに何十年前の流行歌でもそこそこ歌詞を覚えていて、歌える歌も数多い。ところが最近のヒット曲はその歌手の歌い方もあるだろうが、まず歌詞がよく聞き取れない。日本語がちょっと英語っぽく歌われている傾向が最大の原因ではないかと思うのだが、長きに渡って歌い継がれていくような楽曲が少ないのではないだろうか?

 話を漫画に戻すが、もちろん、昔の漫画も結構今になって読み返したりすると、な〜んだ、結構いい加減な設定や展開だなぁ〜などと思えることもある。昔の野球漫画には決まって「魔球」が登場したが、決して論理的とは言い難い。それでも「巨人の星」あたりになると、その魔球の解説がされていて、現実にはあり得ない、こじつけ的解説であっても、当時は妙に納得してしまっていたものである。今の漫画は、それはそれで「文化」として認めるべきだろうとは思うが、何となく物足りないというか、それこそ単行本化されてもせっせと買い集めるほどの作品は見当たらない。こうした感想も、ただ単純に世代の違い、感性の違いだけなのだろうか?


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