心穏やかに/エッセイ

散歩は大変なれど…いつか…

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 ■第87話/散歩は大変なれど…いつか…

 Qちゃんもポコもどちらも活動的な犬種ゆえ、散歩は必須である。特にQちゃんはなおさらゆえ、雨でもない限りは何とか時間を作って散歩に連れていっている。今やトリプルワークという状況だから、時間の作り方が非常に困難である。特に今年の夏は猛烈な暑さだったから、太陽がサンサンと照っている時間帯などアスファルトの熱さを考えたら靴でも履かせない限り絶対に可哀想である。時々、暑い時間帯に犬の散歩をしている人を見かけるが、もちろんその人なりの事情や理由があってのことだとは思うのだが、筆者はやはり犬のことを考えたら地面が暑い時間帯は散歩は控えるべきと思っている。

 そこで、今年の猛暑中は早朝清掃がない曜日は夜勤明けで、次のバイトの出勤時間までの2時間を利用して、午前5時前後に散歩に連れていくことで何とか凌いだ。今年の夏は35度以上の猛暑日が東京でも新記録を更新したくらいだから、午前6時では遅い。午前5時でも30分を過ぎるともう要注意時間帯である。だから早い時は午前4時50分くらいに出発することもあった。

 犬にとって迷惑では?と思われるかもしれないが、我が家のQちゃんとポコの場合、筆者が夜勤から帰宅すると、早朝のサプリメントふりかけ付の細かく刻んだパンの耳を食べる習慣があるから、しっかり起きているのだ。犬は学習能力が高いから数日継続すれば、もうそれが当たり前のようになり、食べた後は散歩という準備ができてしまう。さすがに雨が降っている時は散歩が中止になるゆえ、その時ばかりは犬にもあまり理解できないようだが…。

 早朝の散歩は犬にとってもすがすがしいと思うが、筆者にとってもまんざら苦痛でもなく、むしろ健康のためにもジョギング付の散歩はいいことなのではないかと思える。もっとも、よく見かけるゆっくりとした歩調で、早朝の暑くもなく寒くもない理想的な時間帯を歩くのなら、のどかな風景だろうが、我が家のQちゃんとポコの場合は、今までも何度も記してきた通り、ゆっくりと優雅に歩く散歩とは程遠い、半分ジョギングゆえ、せっかくの早朝のすがすがしい空気に深呼吸しながらなどというわけにはいかないのだが。

 それに筆者には絶えず頭にお金の心配がこびりついているゆえ、その意味からも早朝散歩を愛犬とともに満喫しているとは言い難いのだ。それでも考えてみれば、こうして愛犬とジョギング混じりの散歩ができるということは無意識のうちにでも「癒し」になっているのではないかと思う。

 夜勤仕事が休日の木曜日か金曜日には毎週必ずシャワーで体を洗ってあげる。1ヶ月に1回は爪きりと肛門絞りで獣医病院に連れて行く。確かにお金に不自由しない家庭にいる犬に比べれば、Qちゃんもポコも決して満たされているとは言えないかもしれない。かつて一緒に暮らしてくれたパピヨンのレオとポッキーから学んだ教訓を絶えず忘れず、Qちゃんとポコには接しているつもりではある。

Q&Poco

 本当ならもっとドッグランのような広い場所で思いきり走らせてあげたい…などと思う。今できる精一杯のことをやっているつもりではあるが、貴重な1日は次々と過ぎていく。悲しい別れも確実に訪れる。レオやポッキーの時のようにたくさんの「ごめんね」はもう繰り返したくないのだ。

 今のような経済状態で犬を2頭も飼っていること自体、本当なら贅沢そのものである。しかし、それを覚悟でQちゃんにしろ、ポコにしろ一緒に暮らすことに決めたのだからその責任は全て筆者にあると思っている。そしてその責任の遂行は決して負担ではない。こうした心境は犬を飼ったことのある人なら理解できるだろう。疑うことは一切ないあまりにも純粋な彼らの目を見たことがあるだろうか?自分を信じきって、頼りきってくれている彼らを見れば、自分の時間を切り詰めてでも彼らとの時間を作ってあげたくなるものである。

 会話ができればどんなにいいだろうか…とつくづく思う。今は本当に厳しい。睡眠時間も制限があり、体力的にも年齢を重ねれば、ますます辛くなる一方である。トリプルワークなどというハードな労働状態から一刻も早く解放されたいと思う。お金の心配など、まったくなければそれに越したことはないが、せめてもうちょっと改善されてくれればと絶えず思う。散歩を心から楽しんでできるようになるのは果たしていつのことやら。

 野球で例えるなら100打数1安打でも、その1本でホームランを打てば全ては一変する。マグレ当たりのホームランであろうとフェンスぎりぎりのかろうじてのホームランであろうと、そんなことはどうでもいいことである。結果として唯一の安打がホームランであれば、全ては一変するのだ。奇跡は必ず起こると信じるしかないのだ。それが起こった時、筆者はどんな心境で散歩をするのだろうか?…などと現実の散歩をしている時でも思うことがある。


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