心穏やかに/エッセイ

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 ■第82話/アンビリーバボーな出来事

 更新の都合で少々前の話になってしまい恐縮なのだが、今回は今となってもナゾとき不可能な何とも奇怪な、まさにアンビリバボーな出来事の体験談を記したいと思う。

 筆者は某大手宅配会社での契約社員としての夜勤勤務がメインなのだが、その職場で起こった世にも不思議な出来事を記したいと思う。筆者は基本的には荷物の受け渡しの受付業務が中心で仕事をしているのだが、荷物引渡しには一般的な宅配以外に、お客様の最寄の営業所で荷物を受取る営業所受取サービスというのを行っている。

 これは日常的に仕事等で配達時間には自宅に不在で、受取ることができない場合、営業所まで出向いてそこで本人確認できる免許証等を提示して受取るサービスである。筆者の勤務する営業所は24時間営業で、営業所止にしておけば、例え深夜でろうが、早朝であろうが、自分の都合のいい時間に受取れるのである。そうした営業所止の指定のある棚が受付裏に設置されているのだが、そこでの出来事である。

 棚に置かれた荷物の整理をし、ほんのちょっと後ろに下がろうとして左足で下がった時、何やら何かが左足かかとに当たった。その瞬間、ちょっと段差を感じる程度だったが、決してそのまま強くその段差を踏みつけるようなことはせず、とっさに足を離した。一体何だ?と不思議に思って下を見てみると…。

 な、何と!そこにはネズミが横たわっていた!体長は15cmはあったと思われる。そして尻尾も10cmはあったと思われる。筆者はたまげた!当然である。誰だってそんな状況に遭遇すればたまげるはずである。ネズミは動く気配がないから死んでいると思われた。そしてそのネズミのそばには直径1cmくらいの赤いものがあった。それが何なのかはすぐにわからないかった。死んだネズミ、そしてそのそばにある赤いもの…筆者はその赤いものがネズミを駆除する錠剤か何かで、ネズミはそれを口にして死んだのだろうかと推測した。

 何にしても死んだネズミをそのまま放置しておくわけにもいかない。かと言って、ネズミの死骸を平気で触れるはずもない。どうするか、と同時に一体なぜネズミの死骸がここにあるのか?が頭の中に渦巻いた。そばにあった赤いものを紙で拭いてみて、それがそのネズミの血であろうことが推測された。

 一体なぜ、こんなところにネズミの死骸があるのか?まさか、筆者踏みつけて殺してしまったのだろうか?しかし、素早い動きのネズミを踏みつけて殺すことなどできるだろうか?筆者が後ろに下がった時に偶然、そばをネズミが通り、ドンピシャのタイミングで踏みつけてしまったのか?そんな確率は一体いかほどあるのか?を考えると、どうにもそうは思えなかった。

 しかも、前述したが、決して力いっぱい踏みつけたわけではなく、何か違和感を感じたからすぐに足を離す程度の力加減だった。そんな程度で、素早い動きのネズミを踏みつけて殺した…などとはどう考えてもあり得ることではない。しかし、ネズミのそばには血と思われるものがあり、現実に死んだネズミがそこにいるではないか!その現実を一体どう説明すれば理解、納得できるのか?

 とにかく目の前にある死骸を何とかしなくてはならない。緩衝材のプチプチでネズミを包み、ガムテープで止めた。ネズミの体重と柔らかい感触を感じると決して気持ちいいものではない。とにかく包み、ゴミ箱に捨ててあったダンボール箱に入れた。せめてもの供養にと、持っていた一口サイズのつぶあんパンを2個、ダンボール箱に入れた。

 ネズミの死骸が入ったゴミ袋をそのままにしておくわけにもいかないから、ゴミ箱から出して、ゴミ収集場所に持っていった。これで明日にでも焼却してくれれば、火葬したのと同じである。取り急ぎそうしてネズミの死骸を処理し終えたが、どうにもいい気分ではない。自分が踏みつけて殺してしまったのだとしたらと思うと罪悪感を感じた。

 しかし再三記すが、どう考えてもそうは思えなかった。そんなに力いっぱい踏んでいないし、ネズミの動きの早さを考えると、ほとんどあり得ない。仮にかなりあり得ない確率でもタイミングがピッタリ合ったとしても踏みつけて殺すほど体重はかけていない。それにもし、ネズミを踏みつけたのだとしたら、何かネズミだって悲鳴のようなものを発するのではないだろうか?

 しかし、現実には何も聞こえなかった。まるで、忽然とそこにネズミの死骸がワープしてきたような感じである。実際のところ筆者としては、この死骸のワープがそのときの感覚からして最も納得できる結論なのだが、そんなことは100%あり得ない。職場の同僚にこの奇妙な出来事を話すと、弱ったネズミがフラフラと歩いてきて、動作も反応もかなり衰弱しており、そんなネズミを筆者がたまたま踏みつけたのではないか?と推測したが、この説だってあり得ないことではないだろう。日数が経過すればやがて記憶も訪れてしまうものだが、この筆者の体験したアンビリーバボーをご覧になって「謎解き」してくれる人がいたら是非お願いしたい次第である。


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