知り合いの名字★エッセイ

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 ■第8話/知り合いの名字■

 集団生活をするようになると、当然のことながらいろいろな人と知り合いになる。幼稚園・保育園、小学校、中学校、高校、大学、そして社会人と人生経験を重ねれば重ねるほど、知り合う人の数は多くなるだろう。さて、考えてみていただきたいのだが、あなたの知り合いで同じ名字の知り合いはどのくらいいるだろう。日本で多い名字である「鈴木さん」「佐藤さん」「高橋さん」という名字の知り合いは少なくとも3〜4人はいるのではないだろうか?

 おもしろいのは、何人か同姓の人と知り合いになるかと思うが、意外と最初に知り合いとなった人の印象は結構強いということである。例えば、あなたが「吉田さん」という名字の人と知り合いになったとしよう。もちろん、その方が自分にとって同性か異性かによっても異なるとは思うが、そのあなたにとっての最初の「吉田さん」がとってもいい人だった。すると、不思議なもので、その次に別の場所や環境で出会った「吉田さん」も名字だけで、まだその人のことをよく知らないにしても、何となくいい人と思えないだろうか。逆に不幸にもあなたの出会った最初の「吉田さん」が意地悪で、嫌味で、とにかく肌が合わない人だったら、同じようにまったく初対面でも無意識のうちに何となく身構えてしまわないだろうか。

 もちろん、最初の「吉田さん」がいい人であろうが、気に入らない人であろうが、次に出会った「吉田さん」が知り合ってみると180度正反対の人で、その時点で最初の「吉田さん」のイメージを一気に払拭してしまう場合もある。最初の「吉田さん」がとってもいい人で、次に出会った「吉田さん」がまたまたいい人だったら、それこそあなたにとっての「吉田さん」はとにかく名字だけでいい人に思えることだろう。逆に2人続けて虫の好かない「吉田さん」に出会ってしまったら、もう「吉田さん」はあなたにとって「鬼門」のごとく存在になるだろう。

 もっとも前述の通り、その知り合う人が同性か異性かで、このへんの感情というのはかなり違ってくるものである。あなたの初恋の人が「吉田さん」でいい思い出が残っていれば、次に出会った異性の「吉田さん」にはまず初恋の面影が浮かんでくるのではないだろうか。そして、初恋の「吉田さん」になぞって2番目の異性の「吉田さん」を捉えるのではないだろうか。もちろん、知り合っていくうちにそのイメージが壊れていくだろう。それはいい方向に行く場合もあれば、マイナスの方向に行く場合もあるだろう。

 前に最初に出会った名字の人の印象が強い…と記したが、これも2番目、3番目の人が自分にとって強烈な人であれば、あてはまることではない。つき合いが長く、深くなればなるほど、当然のことながら、その「吉田さん」のイメージがもっとも強くなる。それでも不思議なもので、結構最初の「吉田さん」というものは記憶しているものである。

 まったく見ず知らずの人でも、その名字だけで、自分に同姓の知人がいると、無意識のうちに漠然と「こんな感じの人だろうか」と推測してしまうのは、おもしろいものである。このコラムをお読みくださっているあなたには、どんな「吉田さん」がいるだろうか。子どもの頃の記憶を呼び戻して、知り合いの名字を思い出して、ちょっと考えてみるのもなかなか楽しいものでは?


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