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 ■第78話/凄いぞ!?オレ■

 世の中の「偉人」というのは大体において睡眠時間が非常に少なかった…というのはよく聞く話である。有名なのがナポレオンの4時間睡眠とか、ほとんど寝ていなかったという発明王エジソンなどだが、聞くところによると、彼らもまったく一睡もしなかったというわけではなく、エジソンなどもよくうたた寝をしていたらしいが、いずれにしても「偉人」たちはその「偉人」と呼ばれるにふさわしい偉業を成し遂げるために「時間」が必要であり、必然的に睡眠時間を削って偉業を成し遂げたということだろう。

 そもそも1日は24時間であり、こればかりは偉人であろうが凡人であろうが唯一平等に与えられた時間である。いかに世の中が進歩しようが、それこそタイムマシンでも発明してそれを駆使でもしない限り、1日24時間という時間を増やすことは不可能である。しかも時間はいかに大金を積み上げたって買えるものではない。「時は金なり」である。

 社会人ともなれば、会社に通勤するためにはその通勤時間もある意味では拘束時間となり、一般的な会社では大体8時間の労働時間、1時間の休憩というパターンゆえ、最低でも1日9時間は会社にいなくてはならないし、その前後に通勤時間が加味される。片道1時間の通勤時間を要するなら合計2時間は拘束時間となりそれだけで11時間は費やされることになる。24時間のうちすでに11時間が費やされるとなると残りは13時間。

 仮に睡眠時間を8時間とったとすると、残りは5時間。5時間といっても食事時間もあるし、テレビを見たり、自身の趣味やらいろいろな雑用等でそれなりに時間を使うから、普通に生活していたって、会社勤務をしていれば結構目一杯の時間なのではないだろうか。働く時間が少なければ、その分を自由時間に使えるが、そんな余裕のある人はやはりお金にも余裕がある人だろう。

 筆者も正社員を退職してからは、日々厳しい生活をもう何年も続けてきている。いわゆるWワークなどは当たり前のことだったし、世間で言うところの大型連休や夏休み、年末年始休み、お盆休みなどという2日以上の連休などと縁を切ってからもう年々たつだろうか。Wワークなどしていると1つの勤務先が休みでも意図的にもうひとつの勤務先の休みをそれに合わせない限り、完全に休みの日というのは存在しない。仮に2〜3時間の短時間労働であろうが、まったく働かない日というのは存在しないことになってしまう。Wワークでさえ、そんな状況だからそれがトリプルワークにでもなろうものなら、完全休養日などというのは、よほど計画的に自分のシフトを組まない限りは不可能である。

 さて、筆者は現在トリプルワークを越えるフォースワーク(こんな言葉があるのかわからないが)とも言うべき4つの仕事をかけもちしている。4つと言っても同じ時間帯に2つの職場を1週間で4日と3日で分けているから、時間的に言うならトリプルワークになるのかもしれないが、とにかく4つの仕事をかけもちする毎日である。

 図をご覧いただければわかるとおり、何ともハードというかかなり無茶な毎日である。同じ時間帯の仕事は清掃業務で、同じ時間帯なら何故1本化しないのか?と思われるだろうが、自分一人で働いているわけではないし、シフト編成がある以上、たとえ勤務したくたって自分の都合ばかりを優先させることなど出来ないのは当然である。アベノミクスなどと言っても、まだまだ雇用状態は厳しく、まして中高年になればなるほど職場探しは職種も限定されてきて、簡単に就業できるものではない。高齢化社会などと言っても中高年になるとやはり就業することは難しいのが現状である。

週間日程表

 そんなことからやっとの思いで職場を確保できたなら、別の職場が確定できるまでは簡単に辞めることなど出来ないし、そうするべきでもない。そもそもどんな職場でも多少なりとも不満はあるもので、まったく不平不満がない職場など存在しない。自分が会社を経営しているならそれこそ自分勝手にできるのかもしれないが、一従業員であれば、いろいろ不満もあるのは当然である。しかし、それが自身の限界を超えないなら多少の我慢はしなくてはならない。

 朝の清掃業務のうち、1つの職場は実働では3時間はかかる仕事なのだが、実際に支給されるお金は2時間分しかもらえない。1時間分は完全なサービス残業という状態である。誰に聞いても、そんなところなら辞めちゃえばいいじゃん…と言うだろう。当然である。いくら働いても2時間分のお金しか支給されないなら、それこそ無駄である。そもそもこの職場はスタッフが実際に行ってみた結果、1.5時間で出来る仕事…ということがベースになり、基本的には1.5時間の清掃業務ということになったらしいのだが、実際にやってみると、いかに超スピードでやっても最低でも3時間弱はかかる仕事である。

 筆者もこれには唖然として、働き始めた時、引継ぎの前任者に確認した。すると、前任者も絶対に1.5時間などでは終わらないとの答えだった。ではどうすれば?との筆者の疑問に答えはいたってシンプル。1.5時間の範囲内でやれることだけやればいい。ごもっともである。ところがここで問題なのが筆者の性格である。3時間かかる業務を半分の1.5時間で終えるとなるとやるべき業務の半分程度しかこなせない。残りはやり残しとなる。これはやはり少々悔しいではないか。できることならやるべき項目はきれいに全部終えた方が気分もいいではないか。そこで、職場と交渉したが、実働時間のお金の支給は実現せず、1日2時間の給与支給ということで妥協せざるを得なかった。

 そんな職場ならさっさと辞めて、もうひとつの清掃業務でやれば…と思われるだろうが、前述した通り、他の従業員もいる以上、一人で1週間まるまる勤務することはできない。週4日程度の勤務が限界という状況ゆえ、それなら残りの3日は3時間働いて2時間分しかお金がもらえなくても、他に代わる仕事がない以上、継続していれば少なくともお金にはなるから、ということでそのまま継続しているのである。辞めることは簡単だが、新たに職場を確保することが困難である状況ゆえである。

 もちろん、2時間分しか支給されないなら、2時間で終えるか、もしくは手抜きをして、2時間で終わらせるという方法もある。最近では少しずつだが、省略したりして、なるべく2時間半程度で終えるように意識はしているのだが、まったく損な性格である。なかなかそれが実行できず、相変わらず3時間近くは仕事をしている。まぁ、それはともかく、4つをかけもちするとなると必然的に時間の配分が極めて困難となった。さすがに4つのかけもちとなると自分自身でもそのスケジュールやシフトの把握が困難となるから表を作った。

 すると何と、睡眠時間が悲惨なことになった。3つの職場をかけもちする日の睡眠時間はせいぜい2時間しかないではないか。もちろん、1つの職場が終わったら、次の職場に移動するために多少の時間も必要だし、寝る時間になったからと何も食べずに即睡眠というわけにもいかないから、ちょっとでも余計なことをしようものなら実際に寝られる時間はあっと言う間に2時間を切ってしまう。当初、この図のようなスケジュール表を作成してみた時、図の「食事・睡眠等」の時間帯がそこそこ確保できていたので、何だ、思ったほどでもないじゃん!結構いけるよ!…などと安易に考えていた。

 ところが実際に実施してみると意外や意外に、想像していたほど時間の余裕がない。1つの職場が終わって、まっすぐに帰宅して、しかも一切何もせずに即おやすみなさい…となれば、3つかけもちの日でも、確かに図のように3時間以上の睡眠時間が確保できるのだが、実際にはそんなわけにはいかない。食料の買出し等もあるし、帰宅したら食事だって食べないわけにはいかない。結果、ちょっとでもどこかで時間を費やしたら、あっという間に時間はなくなることを実感した。

 これはかなり厳しいか?と思いつつ、数年間続いている毎月赤字の家計状態、借金ばかりが増えていく状況を打開するためには選択の余地はないのである。一刻も早く、赤字という「出血」を止めないと出血多量で収拾がつかない状態になる。4つのかけもちを決めた時、シュミレーションではこれでようやく出血だけは止められる計算だった。

 確かに寝られるものなら寝たい。「ぐっすり寝たなぁ」という熟睡感を味わいたい…そうも思うが、今はそれよりもお金の心配で、仮に寝たって熟睡できないなら、多少睡眠時間が少なくともお金の心配が少しでもなくなる方が自分にとっては「健康的」なのではないか?と思えた。とにもかくにも深く考えて、果たして大丈夫だろうか?などと躊躇していたら絶対に前には進まないと思った。あまり深く考えない方がいいのである。

 とにかく始めてしまって、その過程で何か問題があったり、不具合があったりすれば、その時に考えればいいことである。ということで、とにかく始めてしまったのが、ここ1ヶ月のハードな日々である。2時間の睡眠時間は確かに少ない。夜勤勤務で吹きさらしの外での仕事から暖房のきいた事務所に入り、事務仕事を始めるとつい強烈な睡魔に襲われ、無意識のうちにウトウトしてしまうことも多い。今までなら30分でやっていたデータや資料作成なども倍近くかかってしまう場合もある。

 夜勤明けでも、3〜40分のインターバルで、次のバイト先に向かう状態だから落ち着けない。その職場が終わった後、またわずかなインターバルで次の職場に向かうのか、とりあえず2時間程度の睡眠時間なのか、それすら自分自身で戸惑うことが多々ある。

 睡眠時間では歴史上の偉人に肩を並べる(?)日々を送っていることを考えると、もしかしてオレって凄いじゃん!…なんて思えなくもないが、人間って本来は怠け者の生き物なのかわからないが、やはりもうちょっと楽したいなぁというのが正直なところではある。まぁ、とりあえず自分の限界にチャレンジするとか、そういうことではなく、日々必死に頑張ってみるつもりである。


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