心穏やかに/エッセイ

58歳の誕生日

徒然エッセイ
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 ■第68話/またひとつ年を重ねて■

 2月20日で満58歳となった。世間一般的で言うなら定年2年前という年齢ということになるのだろう。普通のサラリーマンならあと2年で無事定年を迎え、それ以降は自分の好きなことを存分に…などということなのかもしれないし、今の厳しい世の中だから、まだまだ働かなくてはと雇用延長してそのまま同じ会社に勤務する人もいれば、新たな職探しという人もいるだろう。

 筆者の場合、そのどれにもあてはまらず、定年退職後の多少のゆとりを持った就労などというわけにはいかない。毎月の赤字で家のローンもまだ残り、完全に借金生活に陥り、相変わらずの厳しい状況を継続している。現段階では夕方18時から翌3時までの夜勤勤務をし、それが終わった後、週3〜4日程度だがそのまま5時から8時まで早朝清掃のアルバイトというWワークを継続している有様である。一時、昼間の仕事にし、早朝の清掃アルバイトはそのままというスタイルのWワークをやったのだが、収入がまったく足りず、多少なりとも割のいい夜勤にふたたび戻り、今に至っている。

 しかし、それでも収入不足のため、週休2日の夜勤仕事の休日には派遣の仕事にありつけたときには単発で働いたりしたこともあったが、派遣の場合、必ず仕事にありつける保証もなく、自分の希望する地域の仕事に行けるわけでもない。しかも、夜勤明けで清掃バイトがつながっている場合、不眠状態で派遣の仕事に行くなど、かなりハードな場合もあった。

 家計は小さな部分からでも切り詰めたり、節約したりしても大幅な削減は困難であり、結局は収入不足を補うためにはカードローンなどで借金し、いわゆる過払いというデメリットも多少は覚悟の上で、毎月やり繰りしている始末である。こんな日々を過ごしていて、正直なところ泣きたくなることもある。ゆとりある老後などまったく考えられず、とにかく日々必死である。重なっていく借金にそれこそ安眠もできないような精神状態で、それでも何とか人生逆転を目指して耐える日々である。

 今の夜勤仕事はほとんどが屋外の厳しい環境ゆえ、今の寒い時期にはやはりこたえる。時給は1000円で、深夜割り増しがついても、月の収入では住宅ローンを抱える状態ゆえ、とても追いつかない。年齢を重ねるということは、新たな仕事を探す上ではマイナスにこそなれ、決してプラスにはならない。高齢化社会とはいえ、やはり定年間近の中高年オヤジにとっては選択の余地はほとんどないに等しい。今年は2週連続で記録的な大雪に見舞われた。さすがに2週連続で土曜日は車通勤ゆえ、欠勤をやむなくされたが、最悪徒歩でも行ける早朝清掃バイトの方は長靴を履き、40分以上かけて行った。

 正直なところ、絶望的状況から投げ出してしまいたくなる気持ちになることもあるが、「I will…」の著者としてはそういうわけにもいかないのである。家族に対する責任もある。愛犬QちゃんとPocoに対する責任もある。マイナス思考が頭をもたげ、ぐっと落ち込むと、そんな時こそ自分自身で「プラス思考だ」と言い聞かせる。気分は自分の思考方法によって変えられることは今までの経験でわかっているつもりである。嫌だと思うと、ますます嫌になり、気分はマイナスになる一方で落ち込むばかりである。

 しかし、実際にはなかなか全てにプラス思考でというのは難しいものである。ただ、諦めてしまえば、それで全ては終わってしまう。生きているということは、確かに厳しいことであるが、チャンスもあるということである。可能性がほんのわずか1%であったとしても、その可能性がまったくの0%でない限り、その可能性にすがりつくしかないのだ。

 確かに現状に至った「転機」というべき落とし穴はあった。全てが暗転した出来事はあった。それがまったく身に覚えのない理不尽なことからの出来事であり、不運としか言いようがないことであったが、それを今さらほじくり返してどうこう言っても仕方ないし、当時を恨んでみたってそれが元に戻るわけでもない。過去にはさかのぼれないのだ。

 自分を信じるしかないのである。自分で言うのも何だが、結構ドラマチックな人生を経験してきているのではないかと思っている。追い詰められた時でも、そこで踏ん張って逆転したことは自分が一番よく知っていることである。「願うこと」は、ただ何もせずにいることではない。前を向いて、「願う」ことの成就のために歩くことである。ラッキーは確かにタナボタ的なこともあるのかもしれないが、やはりそれを迎え入れるための準備は自分でしなくてはならないのだと思っている。

 つい先般もより条件のいい仕事探しのために面接を受けてきた。また来週にも面接の予約を入れている。自分自身が1つ年をとるということは、働く上ではマイナスにしかならないことは十分に承知している。単なる書類選考では、年齢でほぼ100%不採用である。それがよくわかっているから、結果はともかくとしても面接してくれるのであれば、それこそ喜んで行くべきだと思っている。自分の人生である。誰のものでもない自分の人生である。大切なことは自分が納得することである。必ず道は開ける…そう信じるしかないのである。


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