心穏やかに/エッセイ

新しい家族Qその2/イタリアン・グレーハウンド〜Q

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 ■第51話/新しい家族Q〜その2■

Qちゃん4 我が家に新たに家族のQが加わって、早3ヶ月近くなった。生後5ヶ月だったQも8ヶ月になるわけだが、何ともバタバタの毎日と化している。とにかく素早い。ワンパク坊主である。オシッコのしつけが多少、中途半端だったこともあり、一時期、あっちこっちにオシッコをされ、大いに飼い主を悩ませたが、それも徐々に解消されつつあり、2週間ほど前からは筆者の休日限定ではあるが、妻と一緒に散歩デビューも果たした。

 以前のレオやポッキーは完全な室内犬として育てたから、散歩などすることはなかったが、イタリアン・グレーハウンドはパピヨンとは異なり、ある程度の運動量は必要だからと、妻と2人、老体にムチ打って散歩をするようにした。

 それまで、日常的に優雅に犬を連れて散歩する人を見ていたから、イメージとしてはあんな感じでQを連れてブラブラ散歩するのもなかなかいいもんだろう…と思っていたが、ところがどっこい、まだQも慣れないせいもあるし、いかんせんせわしない犬ゆえ、とにかく早い。歩くのも早い。筆者が早足で歩いて何とか歩調が合う始末。

 ちょっとでも小走りしようものなら、いつの間にかほぼ全力疾走の様相を呈する。リードを持ちながら賢明に疾走する筆者がチラッと横を見ると、そこには優雅に跳ねるように、軽やかに走るQの姿。完全に余裕である。

 まさに世界的なスプリンターが、予選で本気を出さずに軽く流して走っているかのごとくである。これは確かにリードなどなく、好き勝手に走らせたら、とんでもない速さだろうことが容易に推測できる。男の筆者でさえ、早足でやっと歩調が合う状態ゆえ、妻などは到底ついていけない。

 ゆっくり歩いていると、Qはせわしなく前に行こうとして後ろ足2本で歩くような形となり、まるで猿回しのごとく様相となる。こうなるともう犬の散歩とは言い難い。完全に猿回しが2本足で歩行する猿を連れているかのごとくである。これも筆者夫婦が犬の散歩初心者ゆえのしつけの不備なのだろうが、これも徐々に慣らしていくつもりである。

 いずれにしても、こんなふうに犬の散歩をするとは一体想像しただろうか?レオの晩年はアスファルトの比較的きれいな道をゆっくり歩かせたことはあったが、リードをつけて散歩することなどなかったし、レオを亡くしてからもうこのような体験を出来るなど、到底考えられなかった。

Qちゃん5 以前にも記したが、とても犬を飼う余裕などないにも関わらず、「え〜い!」とばかりQを飼うことにしたが、後悔などまったくなく、本当によかったと実感している。確かにQが存在しなければ、時間ももっと自由になるし、お金だってかからないし、映画だってもっと見られるし、自分のやりたいこともできるかもしれない。Qが存在するゆえに、制約されることはいろいろある。レオやポッキーのようなおとなしいいい子などとは到底言い難い、ワンパク坊主の犬だけに油断もスキもない。遊んであげるにしても、スローモーな動作などでは到底ついていけない。

 Qが来てから、明らかに妻も変わった。動き回るゆえ、家の中だって、危険なものは置けないし、動き回れるスペースを作ってやらなくてはならないから片付けざるを得ない。そのためにここ10数年固定されていた家具などの移動やら大晦日を前倒ししたかのごとくの大掃除が始まったりと、筆者にとっても休日もぶっ飛び、片付けに追われる羽目となった。散歩をした後はQがやや皮膚病」の傾向があるから、シャワーで体を洗ってやり、ドライヤーで乾かしてやるのは筆者の役割なのだが、レオやポッキーのようにおとなしくしていないから、これまた大変である。せめてもの救いはパピヨンのような長毛ではなく、完全な短毛の犬種ゆえ拭き取りや乾きが早いことである。

 妻と2人で話すことは、これは健康を維持していかないと大変なことになる…ということである。散歩をするにも体力が必要である。家の中で遊んでやるにしても、素早い動作に対応していかないと、とてもついていけない。つまり、こうしたことはいいことなのである。飼い主が健康を損ねてダウンしてしまってはQが可哀想である。素早いQに対応するためには、妻も筆者も健康でなくてはダメなのである。つくづく思うのだが、Qで良かった。

Qちゃん6 レオやポッキーは、それこそ誰が見ても「可愛い〜!」と言ってもらえるほどイケメンの犬だったが、Qは決してそうは言えない。飼い主でありながらもお世辞にも可愛い顔をしている…とは言えない。しかし、とてつもなく可愛い犬なのだ。動作や人なつっこさは何とも言えない。会社でムカつくことがあっても、帰宅して玄関にすっ飛んでくるQを見ると、一瞬のうちにそんな気持ちもすっ飛ぶ。レオが亡くなってから、体調の悪さもあり、笑うことも少なかった妻も手を焼くワンパク坊主に、叱るべきは叱りつつも笑いが多くなった。

 こうした「効果」は決してお金などで買えるものではない。Qを飼うことによって、想定外の出費を余儀なくされ、時間も行動も制約され、ただでさえ厳しい状況はますます困窮を極めているが、多分Qは我が家の救世主である。Quickとスタートの合図のキューから名づけたQという名前だったが、それには救世主の救(きゅう)もあったとは…。飼い主としては、健康に十分に注意し、頑張らねば…と思わざるを得ない状態である。つまりこれはいいことである。


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