心穏やかに/エッセイ

駅名の怪(?)/エッセイ

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 ■第49話/駅名の怪(?)■

 筆者は今年5月いっぱいまでの約2年半ほどは勤務地が千葉県の馬橋で、6月からは神奈川県の神奈川新町となった。どちらにしても通勤時間としては自宅から最寄の駅経由で勤務先下車駅まで1時間45分以上かかる距離である。まぁ、これもサラリーマンの宿命とも言うべきことでやむを得ない。

 それはともかくとして、前述の通り、千葉県の馬橋に勤務していた時は最寄の駅JR昭島駅から立川を経由して西国分寺から武蔵野線で新松戸駅まで行き、そこから常磐線で馬橋というルートだった。幸いにも通勤時間帯を早めに設定していたこともあり、始発駅である府中本町から2つめの西国分寺でもまず確実に座れた。乗り換え駅となる新松戸駅までは数えてみると20駅である。1時間以上かかるゆえ、乗車駅から座れればまず100%寝てしまう。

 本来、1時間以上乗車時間があれば、読書をするなり、何か有効な時間活用ができるはずなのだが、つい睡魔に襲われ負けてしまう。それは勤務地が神奈川に変わってからも同様である。しかも、今度は立川駅が始発で終点の川崎駅まで行き、そこから徒歩で京急川崎駅まで歩き、特急で1駅の神奈川新町というルートである。

 立川が始発となれば、26駅ある川崎までは、よほど駆け込み乗車でもしない限り100%座れる。熟睡するための好みの座席だって、1本待てばまず確実に確保できる。そして座ればやはり熟睡してしまう。南武線の場合は立川から川崎まではほぼ1時間かかる。

 先の武蔵野線も今の南武線も、乗車すればほとんど爆睡してしまうゆえ、途中通貨している駅を一向に覚えない。時々、聞こえてくる車内アナウンスを聞いても、それがどのあたりの駅なのかさっぱりわからない始末である。

 いつだったか、始発の立川から乗車し、いつものように座れたので例によって爆睡し、目が覚めた時、車内アナウンスが聞こえた。それは何となく「ぶばいがわら」と聞こえた。えっ?一瞬焦った。立川から乗り、熟睡していた時間がどの程度だったかわからないにせよ、少なくとも30分以上は経過したはずという意識があった。

 にも関わらず、「ぶばいがわら」ということは立川から数えて5個めの駅ではないか!そんなはずはない。あり得ない。もしや、完全に爆睡し、終点の川崎に到着したのにも気づかず、また折り返しの電車となって立川に戻ってしまっているのか?と動転した。しかし、しばらくするとやはり車内アナウンスで「この電車は川崎行きです」と聞こえてきた。んっ?一体どういうことだ?

 …何のことはない。「むかいがわら」(向河原)を「ぶばいがわら」(分倍河原)と聞き間違えたのであった。何とも紛らわしい駅名である。そんなことがあって、ちょっと南武線の駅名をマジメに見直してみた。分倍河原(ぶばいがわら)と向河原(むかいがわら)…これは間違えるぜ!聞こえ方によっては筆者が体験したごとく聞き間違いも十分に理解できるのではないか?

 そして他の駅名を見てみると谷保(やほ)と矢向(やこう)…これも少々危ない。しかも面白いことにどちらの駅も立川、川崎という始発・終点から数えて同じような場所ではないか!一体これはどういうことだろうか?乗客を欺くためのトリックだろうか?

 そういえば、前述した武蔵野線も何とも不思議な駅名が多々あった。筆者が乗車していた西国分寺から新松戸までは20駅と記したが、その中でほぼ半分にあたる9駅に「東西南北」のどれかが駅名についているではないか!しかも西浦和からは武蔵浦和〜南浦和〜東浦和…と何が何だかさっぱりわからないような似通った駅名である。詳しく知っている人や在住している人ならともかく、あまりなじみのない乗客には、車内アナウンスの感度によってはさっぱりわからない。

 そして、これはどの程度の頻度なのかわからないが、「武蔵」とつく駅名も何か多くないだろうか?武蔵野線では武蔵浦和だけだったが、南武線になると武蔵小杉〜武蔵中原〜武蔵新城〜武蔵溝ノ口と4駅連続である。筆者のように乗車中、ほぼ爆睡しているような乗客にはほとんど区別がつかない状態である。

 それに「新」がつくのもよくある駅名である。武蔵野線では新小平、新秋津、新三郷、新松戸…と連発である。「新」がつかない駅も実在するから、それと区別するためにつけたのだろうが、「新」とついているとどうしても人間心理として、「新」のつく駅の方が近代的なのかなぁ…などと思えてしまうのも不思議である。

 駅名というのは、それなりに由来があるのだろうが、聞き間違いしやすい駅名やら似通った駅名やらで、何ともユニークというか不思議である。筆者のように車内での貴重な時間を爆睡してしまっている不届き者にも慌てないですむようなわかりやすい駅名にしてもらいたいものである。…なんて、身勝手なことをつい考える。


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