自分なりのスタンダード/エッセイ

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 ■第35話/自分なりのスタンダード■

 スタンダードというと、本来は標準的な、とか基準となる…という単語で、歌などでスタンダードナンバーなどと使う。この場合にはいわゆる「定番」的な意味合いである。最近、自身の気持ちの中でこのスタンダードという言葉をひとつのキーワードとしている。自分自身にとってのスタンダードとは、どんなものだろうか?そんなことを考えたことがあるだろうか。

 人間というものは、個人差もあるかと思うが、誰でも予期せぬこと、突発的な事態が発生すると慌てふためくものである。そして、そんな「想定外」の事柄に遭遇した時、その人の本性も現れると言われる。ただ今回、ここで記すことは、そうした予期せぬことや突発的事態といった、いわゆる非常事態的なことではなく、もっと現実的なことをベースとしての記述である。

 だから、スタンダードというよりは、むしろ日常的な習慣という表現の方が適しているのかとも思うが、自身の中であえてスタンダードという単語を使っているのである。例えば、日常的に朝は午前8時に起床するとする。しかし、何らかの事情で、ある朝は午前6時に起床しなくてはならないとする。普段よりも2時間も早く起きなくてはならないわけである。前日、その分早く寝れば、また話は違うかもしれないが、普段と同じ時間に就寝したとする。

 すると、当然のことのように翌日の2時間の早起きはしんどいものである。しかし、それがあくまでもその日だけの特例であり、その次の日はまた午前8時に起床ということなら、気持ちの上でも「今日1日だけ、早起きして少々眠いかもしれないが、頑張るか」と思い、何とか凌げるものである。ところが、たまたま何らかの事情で、その翌日もまた6時に起きなくてはならないとする。2日程度なら、それでもまだ頑張れるかもしれない。いや、1週間くらいなら耐えられるかもしれない。

 ところが、そうしたことは「期限」があれば、いつまで頑張ればいいのだ、と何とか耐えられるものだが、無期限…つまりいつまでこうなのだろうか?ということになるとかなり気持ちは違ってくる。そこで、スタンダードなのである。今の例で言うなら、日常的に午前8時に起床するのが、スタンダードだったことになるが、それを午前6時起床を自分のスタンダードにするのである。最初は少々きついかもしれない。しんどいかもしれない。しかし、「これが自分のスタンダード」と思って継続すると、いつの間にか本当にスタンダードになるものである。

 午前6時に起きるのが当たり前となるのである。そうすると、面白いことに休日などに午前8時に起きると何ともものすごくトクした気分になる。「普段は午前6時起きだけど、今日は休日だから2時間も寝坊しちゃったよ」ということになる。わかりやすい例で記したつもりだが、ここしばらく筆者は、このスタンダードを意識しているのである。

 そして、そのスタンダードのレベルアップを図っているのである。仕事の都合で、帰宅するのが遅くなると、翌日の出勤を考えて憂鬱になる。遅くなれば、それだけ就寝時間も遅くなり、翌日は午前6時起きだと睡眠時間が減ることになる。1日や2日ならいい。期限付きなら仮に1ヶ月間であっても我慢できるだろう。ところが、一体いつまでこんな生活が続くのか…と先が見えないと、ストレスになり不安になる。

 しかし、これが自分のスタンダードなんだから…と今ある厳しい状況を日常に捉え直してしまうと、以前なら不満に思えたこと、不幸に思えたことがそう思わなくなる。そしてちょっとしたことがとてもラッキーなことに思えてくる。自分自身のスタンダードをどんどん高めていく気持ちを持てば、今まで不満に感じてきたこともストレスに思ってきたことも、少しずつ変化していく。午前8時に起きることがとてもトクした気分になり、定時に帰宅したら、ものすごくラッキーだと思える。

 誰にでも大なり小なり不平不満はあって当然である。何故、自分だけがこんな目に遭うのか、何故不幸なのか、そして、こんな悲惨な状態は一体いつまで続くのか、いつまで耐えればいいのか…と気分は沈むばかりである。いわゆるプラス思考かもしれないが、今の自身の境遇をスタンダードとし、より厳しい状況が訪れたとしても、それをまたスタンダードとして捉えていけば、スタンダードのレベルはどんどんアップして、ちょっとしたことに喜びや幸せを感じるようになると思える。

 もちろん、逆境に安住して厳しい境遇を打開する努力を怠るということではない。より快適な境遇を目指して努力するのは当然である。しかし、その過程でなかなか思うような結果が出なかったり、変化が見えてこない時、不平不満タラタラでネガティブになるより、遥かに自分自身も楽に、ポジティブになれるのではないだろうか。


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