続・驚異の(?)電波時計★エッセイ

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 ■第20話/続・驚異の(?)電波時計■

 こうも早々と続編を書くことになるとは、いったい誰が予想しただろうか?普通、続編というのは、ちょっと間が空いた方がなんとなく様になるものだが、記憶やその時の驚嘆が新鮮なうちに記した方がよりリアリティがあるゆえ、早々の続編となったことをご了承いただきたい。

 ちなみに初めてこの「いろいろコラム」をご覧になる方はこのコラムに関してだけは、この項をお読みになる間に是非第19話を先にお読みになってからにしていただきたい。…とは言っても簡単にその要点だけは復習させてもらうと、筆者の2つ持っている「電波時計」のうち、目覚ましに使っている電波時計はかつて1度だけ、突然電波を受信し、正確な時を刻んで以来、もはや正確にはどのくらい進んでいるのか定かではない状態を継続していた。しかし、仮にも「電波時計」である。またいつ気まぐれを起こして電波を受信し、正確な時刻になっているかわからない。そのために、筆者はとにかくアラームが鳴った時点で起きてしまう羽目になり、ここしばらくは異常なほど(?)の早起きを繰り返していたのである。

 それは、まだ記憶も生々しいある月曜日のことだった。2月と3月の月曜日は仕事の関係上、普段よりさらに早めに出勤していたのだが、その3月最終週の月曜日である。いつものように電子音のアラームが鳴った。セットしていたのは5時半だった。前日までのチェックによると、この驚異の電波時計は確か1時間10分程度、進んでいた。と、言うことは実際には4時半前という計算である。よしよし、楽勝じゃん!とばかりに余裕を持って、さぁて起きるか…と思ったのだが、何やら気のせいか、外がやけに明るい。そうか、もう3月もおしまいで4月になるのだから、さすがに外が明るくなるのも早くなったもんだなぁ…などと思ったのだが、どうにも様子が妙である。

 しっかり見ると、な、何と電波時計の液晶画面にアンテナのようなマークがしっかり表示されているではないか!このアンテナのようなマークは、確か過去1度だけ見たことがある。そう、電波を受信し、正確な時刻に合わせたことを意味するマークである。な、なんてこったい!よりによって月曜日に…。それからの筆者の行動は、まさにマッハのスピードであった。顔を洗って歯を磨き、弁当を詰めて、普段なら1服してコーヒーを飲んでなどという日常的な流れは省略である。起きてからわずか10分程度で通勤の車の中であった。もっとも、普通の人に比べれば、決して寝坊とは言い難い時間帯である。充分に早起きである。が、日常と比べてしまうと筆者にとっては大寝坊なのである。何とか、無事会社に到着し、事なきを得たが、久しぶりに大慌てをした月曜日となった。

 それにしても、何とも恐るべき「驚異の電波時計」である。よもや、とまったくノーマークであった。予想だにしなかったことが、起こったのである。かつて1度だけ、気まぐれに電波を受信した「奇跡」をほぼ1年ぶりだろうか、ふたたび再現したのである。それもよりによって月曜日に、である。

 その日は会社から帰宅し、まずまじまじと電波時計を眺めた。しっかりとアンテナマークが表示されている。もうひとつの絶えず電波を受信し、正確な時刻を刻んでいる時計とまったく同じ時刻を表示している。さぁ〜て、今後の対策をいかにすべきか?筆者は悩んだ。何せ2度めの「奇跡」が起こったのである。ここで、また強制的に1時間くらい進めても、もしかしたら明日の朝もまた、筆者が夢の中をさまよっているうちにしっかりと受信し、アンテナマークを表示するかもしれない。が、とりあえず筆者は意地になって、1時間10分進めた。

 そして翌朝、4時半のアラームが鳴ると同時に筆者はまず液晶画面をチェックした。アンテナマークは…よ〜し!出ていない。と、言うことは3時半前。よ〜し!バッチリじゃ。って、いくら何でも早くないか?しかし、もう起きてしまった。ここから2度寝をしても逆に危険かと思った。それにしても、何やら熟睡できたのだろうか?思い出してみると、何度か目が覚めたようにも思う。うとうとしていた時間も結構あったのではないか?さすがにその日は1日中、何度となく睡魔に襲われる羽目になってしまった。

 そして会社から帰宅して、寝る前に筆者は考えた。もう、こんな緊張しながら眠るのではたまったものではない。では、いったいどうすればいいのか?熟考に熟考を重ねた結果、ついに筆者は決断した。もう進めるのはや〜めた!と、言ってもこの「驚異の電波時計」は電波を受信して正確な時刻を表示する確率は極めて少ない。が、考えてみれば幸か不幸か、今まで少なくとも進むことはあっても遅れたという実績はない。と、いうことはせいぜい10分程度進めておくくらいで、気持ちの上では「この電波時計はだいたい合っている」と意識していればいい訳である。

 と、いうことで、「驚異の電波時計」はその日以来、かつてのように1時間も進めてしまうようなことは止めて、せいぜい10分程度進めたままにしている。これなら、万が一、また「3度めの奇跡」が起こってもそれほどダメージはない。もしかしたら、また数ヶ月の時間をかけて、ジリジリと進んでいくかもしれない。しかし、そうなったら今度は、せいぜい10分程度の誤差に修正しよう。それが一番安全な方法のように思えてきた。…それにしても、やはり恐るべし!「驚異の電波時計」であることは紛れもない事実である。


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