自転車はどこを走るべき?★エッセイ

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 ■第1話/自転車はどこを走るべき?■
 最近、朝の通勤で駅までのバスを止めて歩くことにした。健康のため?…もちろん、それもあるのだが、正直なところを告白すると、経済的理由が第一である。何でバス代ごときを倹約するのか?…まぁ、それは今回は置いておくことにしてほしい。

 バスをご利用になられる方なら、もちろん日常的に体験されているだろうが、とにかく路線バスは定刻にはほとんど来ないものである。いくら自分自身が時刻表を守ろうが、無情にも路線バスはだいたい5〜10分は遅れるものである。が、これは決してバス会社が悪い訳ではない。特に通勤時間帯は道路状況に左右され、定刻に来るのはまさにラッキーと言えるくらいだろう。だから、それにいちいち腹を立てていても仕方ないことである。

 私の自宅からもよりの駅までは路線バスだと通勤時間帯は順調に行って10分程度、状況によっては15分から20分かかることもある。では、徒歩ではどのくらいかかるのか、と言うと、速歩でがんばって30分、多少余裕を持ってゆっくり歩けば35分〜40分といったところかと思う。ここで比較をしてみると、路線バスの場合、停留所で待機する時間が最大で10分として、さらに道路状況が混雑している場合乗車時間を20分とすると、トータルで30分かかることになる。と、言うことは、速歩でがんばって歩く時間と同じことになる。しかも、この路線バス通勤時間は最大でということを前提としたが、これとてもっとかかる可能性もなきにしもあらずだ。途中、事故があったらこんなものでは済まない。万が一バスが車両故障を起こすことだって、まったく皆無とは言い切れない。乗車したら、よほどのことがない限りはとにかく乗っているしかないのである。どんなに時間がかかろうが。

 ならば、歩いてもいいのではないか?と思えたのが2番めの理由である。歩く、ということは自分の意志である。早く歩けば、それだけ早く駅に着く。ちょっと時間的に余裕があると思えば、いろいろと周囲の景色を見ながら、あくまでも自分のペースで歩ける。毎日、乗る電車の時間を設定しているのなら、その時間から逆算して、自分のペースで歩いていれば、かなり確実に自分の希望通りに駅に到着できる。まぁ、そんな訳で、路線バス通勤を止めて歩くことにしたのである。が、今回のコラムはそれとは違うことだ。タイトルにも記した通り、「自転車」についてである。歩くようになってとにかく実体験として思ったことを記してみたいと思うのである。 

 私が徒歩通勤をしているのと同様に、自転車通勤している人も非常に多い。これは何も私の地域だけの話ではなく、どこでも同様だろう。自転車通勤は雨などには厳しいものがあるが、天気のよい時など、じつに爽快だろうと思う。自転車もやはりその人のペースで通勤できる手段だ。非常に健康的でもある。…が、ここでつくづく思うのである。歩いている側にとって、自転車はルールを守ってもらわないと非常に困るのである。

 いったい何が困るのか?まぁ、これもあくまでも日本の道路事情と言ってしまえば、それまでなのだが、狭い歩道を歩いている側にとって、突如後方から迫ってくる自転車、もしくは前方から猛スピードで向かってくる自転車はまことに驚異である。前方からの場合はもちろん見えるが、後方からヒタヒタと忍び寄ってくる自転車にはなかなか気づきにくいものである。チリンチリンとベルを鳴らされて、慌てて道をゆずることになる。前方から向かってくる自転車に対しては、双方が充分にすれ違える道幅がなければ、必然的にどちらかが譲るしかない。その場合、ほとんどスピードからしても、徒歩側が立ち止まって、可能な限り道路の脇に寄って、自転車に道を譲るパターンとなる。

 道幅が充分に広ければ、どんな状況であろうが、大して問題にはならないだろう。しかし、前述の通り、日本の道路事情はそんなにいいとは言えない。ではどうすればいいのか?
 ここでふと思った。自転車はその名の通り、一種の「車」である。自分で転がす車なのである。…と、言うことは、本来自転車が走るべき場所というのは、車道なのではないか?歩道とはあくまでも徒歩のためのスペースなのではないのだろうか?だとしたら、やはり自転車は車道を走ってもらいたいのだ。

 ところが、再三記した通り、日本の道路事情はそれほどよろしくないのが現状だ。自転車が車道を走っていれば、自動車との事故の確率も高くなってしまう。皆さんだって、自動車が走る場所よりは歩道を走った方が絶対的に安全だと思うだろう。私とて、今回のコラムでは歩行者として自転車に不満を漏らしているが、では今まで自分自身が自転車に乗っていたときのことを思い出せば、やはり車道は危険だと思えるから、ついつい歩道を走っていた記憶のが強い。

 最近、朝も夜もほとんど徒歩に代えたからなのだが、とにかくやたら自転車の本来走るべき場所が気になる。正直なところ、歩行者にとっては危ないこともあるのである。特に朝はみんなが急いでいるから、自転車通勤者も結構スピードを出している。こちらが比較的余裕を持って歩いていようが、突然後方から迫ってきて、ちょっと道幅が広くなったところを見計らって、一気に横をすり抜けていくシーンに何度遭遇したことか。ベルを鳴らされれば、まだしも、必ずしも耳を澄ませて後方の音まで注意を払っている訳ではないから、突然横をすり抜けていった自転車に遭遇するたびに、もし自分が後ろから結構なスピードで自転車が接近していることに気づかず、ちょっと手を横に伸ばしたりしたら、いったいどうなるのだろう、と思う。双方がケガをする可能性が極めて高いのではないだろうか。

 そして夜。とにかく気になるのが無灯火の自転車である。点灯するためには、明るい時と比べて、自転車を漕ぐにもよりパワーが必要なのはわかるのだが、とにかく無灯火の自転車は自動車にとってはもちろんだが、歩行者にとっても正直なところ危険であり、迷惑なのである。自転車に乗る側にとっても、もちろん、自分の前を照らすことが第一の目的ではあるが、同時に自分の存在を明らかにすることも点灯することの意味である。双方の安全のためにも、是非暗くなったら自転車も必ずライトを点灯させてもらいたいものである。

 結局はマナーの問題なのである。今回のテーマである「自転車はどこを走るべき?」の結論は道路交通法からすれば、多分車道を走るのが正しいのだと思う。歩道はあくまでも歩行者の場所であるはずだ。それでも例えば後方からにせよ、前方からにせよ、すれ違うことが困難なほと狭い道幅の時、前述した通り、ほとんどの場合、歩行者が自転車に道を譲るパターンだろうが、そんな時「すみません」というたった一言を言われるだけで、どれだけ気分が違うだろうか?実際にそうした一言をかける人にも、もちろん何度か出会った。「どういたしまして」と応える間もなく、自転車だからサーと行ってしまうが、そうしたちょっとした気遣いで、気持ちはまったく違うものなのだ。

 理想的には車道があって、歩道があって、自転車専用道があればすべては安全で問題ないことなのだろうが、そういう訳にもいかないのが、日本の道路事情だ。ルールはルールとして最低限厳守しつつ、それでもそれが困難な時はやはりお互いの譲り合いや思いやりが必要になる。自転車通勤をする皆さん、歩行者の安全のためにも、また自転車に乗る皆さん自身の安全のためにも今一度、普段どうしているか、思い直してみてはいかがだろうか?


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