ノンステップバス運行開始 in NAGOYA

  (名古屋市バス50系統・ノンステップバスレポート)


誰もが乗りやすいノンステップバスが走り始めた!

 JR名古屋駅ビルの市バス専用ターミナル・グリーンホームから乗り込む。

 名古屋市バスに導入されたのは、全国でもここだけの前・中・後3扉車(三菱ふそう製)。中扉には電動スロープがついている。車体の長さは11m。

50系統終点の妙見町操車場にて。この日はじめてノンステップバスを担当した運転手さんでした。

 

 

 50系統は、名古屋駅から繁華街の栄そして病院、公園、大学、市営地下鉄の数駅と郊外の妙見町を結ぶ路線。早朝始発のバスに乗ってみた。道路は東京とは段違いの片道3または4車線で、バスレーンも設置されている。郊外行きのためか、朝乗り降りする人は決まっているらしく、バスの床が低いことに驚いてきょろきょろしている乗客はいなかった。皆自然に乗ってきてはノンステップ部の座席に座っていた。
 

  

 都バスと印象が異なるのは3扉のためだけではないようだ。後部の座席の段差は気になるものの、後扉まで、通路はゆるやかにカーブしながらノンステップのまま続いている。後部扉のステップ部の床高も30cmなのだ。後部に3段の段差がある前中扉タイプの三菱車よりも、この名古屋市バスのタイプがよりノンステップバスらしさを主張しているように思えた。ただし、後部の通路は車いすやベビーカーが十分に通り抜けられるほどに広くはない。

 

 都バスと同じく最前部に番台席が設置されている。この席は、朝の通勤時に新聞に目を通してしまいたいサラリーマン諸氏には人気のようで、2席ともあっという間に埋った。また、車いすスペースは運転席側のラインに2台分はね上げ式の座席を設けて確保されている。したがって、優先席は反対側の中扉前の横向き座席に設置されている。この座席も1段の段差の上にシートが設置されている点で、まだまだデザインの工夫が望まれる。

 後部の扉側のタイヤハウスの真上には、背中合わせの座席がのっかっていた。さすがに、乗客はこの場所が苦手のようで、最後の最後まで後向きの座席の方が空席のまま残ってしまっていた。フリースペースにするのも難しい話だが、もう少しヨーロッパのよいデザインを参考にしながら改善していってほしいところだ。

 3台のノンステップバスは、現在那古屋営業所に配車されているが、今後他の営業所にももっていって試験走行を行うそう。2つの基幹バス路線にも走らせてみてはどうかと思う。

 

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Maki Sumiyama(uz3m-smym@asahi-net.or.jp)