僕が所属しているスローピッ チ・ソフトボールチーム「ピク ニックス」は、善福寺川緑地公 園の少年野球場をホーム球場に している。シーズン中はほぼ毎 週ここで試合を行うのだが、試 合終了後は、高円寺パル商店街 のそば処「秀月」→「黒潮」→ ガード下「どん兵衛」へ流れる と決まっていた。語尾が過去形 なのは、昨シーズンよりヤング・ ギャルが多数加入し、カラオケ ボックスが3次会会場として急 に有力候補になったためである。 この新しい流れは、実は個人 的には少し残念なのだ。という のは「どん兵衛」にはホッピー があり、それまでさんざんビー ルを飲んだあとに、焼酎のホッ ピー割りでくだを巻くのが定番 だったからだ。 |
わがピクニックスは実に飲み会 が面白い。女性がいようがいなか ろうが下ネタ連発、メンバー同士 の罵り合い、野球談義の末の殴り 合い。時には店内の女性客をナン パしまくり、道を行く一般市民を 大声で怒鳴り、ラーメン屋を停電 に追い込む。とにかく、その暴れ ん坊ぶりは止まるところをしらな いのだ。 カラオケではこんなことはあり えない。お店にとってはいい迷惑 かもしれないが、焼酎のホッピー 割りがあったからこそ、成り立っ ていたのだと思う。変にベタベタ しすぎずどこかライトで、それで いて猥雑な感じのするピクニック スの人間関係には、ホッピーこそ が潤滑油なのだと、僕は信じてい る。 ☆村上豊和 |