『伽井丹彌人形展』オープニングパーティ会場にて
1996.04.29.            ☆小倉安子

『ホッピーでハッピー党』の第2回党大会、ならぬ『ホッピー・ハッピー
・パーティ』が、『伽井丹彌人形展』オープニングパーティ会場で、ハッ
ピーに執り行われました。                     

 ♪ホッピーハッピーンンン〜♪
 ♪ホッピーハッピーお前と〜♪
 懐かしく心地良いウクレレの
音色に乗って「ホッピーソング」
が場内に響く。そこは乃木坂の
とあるビルの一室。ウクレレの
演奏と歌を提供してくれたのは
ミュージシャン森氏。さる四月
二十九日(祝)、「伽井丹彌人
ー形展オプニングパーティ」に
押しかけて開催された『第2回
ホッピーでハッピー党大会』で
の出来事だった。
 森氏は党員への何の前触れも
なく、ウクレレ片手に現れた。
「ホッピーソング」を作詞作曲
してくれた人、とはいえ、多忙
な森氏に党員が会う機会はめっ
たにない。従って、出来たての
その歌をまだ耳にしたことのな
   い党員も数多くいた。いや、党
員以外の、人形展への来場者が
半数以上だとすると、その夜は
その歌の存在すら知らない人が
ほとんどだっただろう。しかし、
まるで“あの頃よく口ずさんだ
大好きだったあの歌”を唄うよ
うに、みんなでサビを合唱した。
ちょっとキュンとするような、
気持ちのいいひと時だった。
 考えてみると、このキュンと
する懐かしさはホッピーに似て
いる。ウクレレという楽器自体
が持つイメージも、どこかホッ
ピー的だ。それは年代を越えた
ノスタルジー、誰にも共通した
遠い細胞の記憶のようなものか
も知れない。ほろ苦く、やさし
く、庶民的で、そして“思い出”
という言葉が妙にフィットする。

 まだ売れない物書きや絵描き
人、徹夜続きの編集者、束の間
の連休を楽しむOLやサラリー
マン……その日居合わせたさま
ざまな人々が、ホッピーを片手
に、「ホッピーソング」を口ず
さみながら。昨日より少しハッ
ピーになった晩春の宵、『ホッ
ピーでハッピー党』は無事、第
2回目の党大会を終えた。
 ステキな歌を提供してくれた
森氏に感謝! 人形展オープニ
ングパーティへの押しかけを快
く受け入れてくれた伽井丹彌さ
んに感謝! そして「ホッピー
ソング」を共に口ずさみながら、
ホッピーでハッピーになってく
れたすべての参加者に感謝!
感謝!      ☆小倉安子


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