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newcomer of the week

ji-hyon可憐ななかにセクシーさも漂わせた「猟奇的な」韓国のスター女優
No.9 チョン・ジヒョン

Chun ji-hyun

映画の冒頭、身長172センチのスラリとした体が地下鉄のホームでゆらりゆらり。いまにもホームからおちそうな危うい泥酔状態。美しい長い髪ごしに、(ビビアン・スー系の)くっきりした二重瞼の美しい瞳と愛らしいぽってりした唇が男心をそそります。韓国映画の近年の快作の1本『猟奇的な彼女』で、手荒なヒロイン役を演じている韓国映画界の注目株チョン・ヒジョンです。一見、香港映画で活躍するファニーフェイスの女優スー・チー(interview参照)を思わすけど(スー・チーには一度会見したが素顔の彼女はすごい猟奇的な女で閉口したが)、ジヒョンのほうがもっとモノ柔らかな美女で、多彩な表情を持っています。この「猟奇的=ヨプキ」という言葉は、元来の「奇妙な」という意味を離れ、「かわいいけど、奇妙な行動をする。ほかとは変わった面白さ」を意味するポップな流行語になったそう。

女優を光らせるのは、物語に息づくキャラ設定次第です。ここでのキャラが彼女に憑依したような味わい。役にハマッいる。男を平気でひっぱたき、自分の思いのままに男を扱おうとする。わがまま放題の手に負えない過激なヒロインを魅惑的に演じています。その過激さの裏にある女心がなんともいい。シナリオ作家志望の女子大生で、発想も行動もトンでいる。ハワード・ホークス作品の男勝りのヒロイン像にも匹敵するオリジナリティを備えたキャラなのですよ。

最初、地下鉄の車内でゲロを挙げてぶっ倒れるようなバッチイ・ヒロイン。「ぶっ殺す」が口癖で、ときにはじけるような正義感を発揮するわ、気弱な主人公に無理難題を命令して恫喝するわ。そして女心の脆さ、弱さを小出しにしながら、女として成長していく感じなのです。実はわけありで、過激さの影に哀しさが見え隠れする展開が男性ファンをどっととりこにすること確実です。

ji-hyon

プレス資料によれば、1981年10月30日生まれ、B型。目下東国大学演劇映像学部在学中。高校1年のとき、女性誌のカバーガールで注目され芸能界入り。TVドラマ『思春期』(97年)『私の心を奪ってみて』に出演。彼女が一躍注目されたのは、99年のプリンターのCMでみせたセクシーなテクノダンスからとか。CMやミュージックビデオなどにも出演した。映画では未公開作『ホワイト・バレンタイン』(00年)、楚々とした美しいヒロイン像が印象的だった『イルマーレ』(00年)では白象芸術大賞映画部門の女子新人演技賞を受賞。先の『猟奇的な彼女』の演技で、第39回大鐘賞主演女優賞と人気賞を受賞。目下、韓国のトップ女優のひとり。ぼくは『初恋のきた道』でチャン・ツィイーを見たときのトキメキと恋する気分の至福に酔うことしばし。早速、ネットの通販で『猟奇的な彼女』のDVDを注文したところで、当分はチョン・ヒジョン熱にうかされそうです。LOVE。ちなみにチョン・ヒギョンは漢字で書くと「全智賢」、韓国の彼女のファンサイト(http://jihyuncafe.wo.to/)なら、彼女の写真ギャラリー、CMなども拝めます。たまらん。(2002/10/19 UPDATED)