映画旬談



★の数はノミネート期待度で、最高に期待=4★/かなり期待=3★/ほどほどの期待=2★/期待薄=★です。
(2006/12/17 UPDATED)





☆Oscar 2007 List part.1

☆Film Awards 2006 List

bluecorner Road to Oscars 2007 Part.2
Title Data Buzz Awards
オール・ザ・キングスメン

All the King's Men

★ポピューリスト(大衆迎合)の南部人ウィリー・スタークの生涯を描く人間ドラマ。
★出演:ショーン・ペン、ジュード・ロウ、ケイト・ウィンスレット、パトリッシア・クラークソン、ジェームズ・ガンドルフィーニ、アンソニー・ホプキンス 監督:スティーヴ・ザイリアン(全米9月22日公開/ソニー・ピクチャーズ作品)
★原作は、ロバート・ペン・ウォーレスを、『ボビー・フィッシャーを探して!』のザイリアンが監督。49年にオスカーの作品賞、主演男優賞(ブロデレィック・クロフォード)、助演女優賞(メルセデス・マッケンブリッジ)が受賞しているクラシック作のリメーク。 ★『ミスティック・リバー』でオスカー受賞のショーン・ペンはじめ、ジョード・ロウ、ウィンスレットらが演技候補として期待される。興行的には、批評も悪く、早々に圏外。
ボビー
★★
Bobby
bobby
★68年6月6日。大統領をめざし志半ばで暗殺されたロバート・ケネディと、そのとき暗殺現場のアンバサダーホテルにいた22人の目撃者をめぐる人間ドラマ。
★出演:アンソニー・ホプキンス、デミ・ムーア、イライジャ・ウッド、ローレンス・フィッシュバーン、シャロン・ストーン 監督:エミリオ・エステベス(全米11月22日公開/ザ・ワインスタイン・カンパニー作品)
★『セント・エルモス・ファイヤー』など、青春スターとして活躍したエミリオ・エステベスが監督・脚本を担当。新たな「俳優監督」作として注目されそう。目撃者役デム・ムーアは元エステベスと恋人関係にあった仲というのも話題。 ★製作会社が賞レースをリードしてきた、ミラマックスの総帥だったワンスタインというのも注目。ナショナル・ボード・オブ・デビューでは、インディ映画のトップ10の1本に選ばれた。ゴールデン・グローブ賞で「突然」作品賞候補の1本に。オスカーまで行き着くか? 主題歌賞の候補にも。
フォー・ユア・コンシダレイション
★★
For Your Consideration

★40年代の南部を舞台にした映画「ホーム・フォー・プリム」に出演した3人の俳優たちが、賞シーズンで話題を呼ぶ。
★出演:クリストファー・ゲスト、ユジニー・レヴィ、パーカー・ポージー 監督:クリストファー・ゲスト(全米9月22日公開/ワーナーインディペンデント作品)
★『スパイナル・タップ』『ドッグ・ショー』などのコメディ界の異才ゲストによる、映画業界の風刺コメディ。 ★映画賞をサカナにした作劇が、オスカーでどんな評価になるか。原題は「ご一考を」。賞レース時期に賞を誘う広告に書き添えられる言葉。『ホーム・アローン』のママ役など、個性的なコメディエンヌぶりを見せるキャサリン・オハラがナショナル・ボード・オブ・レビュー、NY映画批評家オンライン賞、タイのカンザスシティと助演賞受賞で3冠。ただ、ゴールデン・グローブ賞では無視された。
ザ・ペインテッド・ベール
★★
The Painted Veil
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★中流階級の医師である夫ウォルター(ノートン)との結婚生活に不満を抱く上流階級出のキティ(ワッツ)は、自己発見のため上海へ。彼女は不倫の恋に落ちるが、夫は復讐のため、コレラが蔓延する中国の田舎村で診療をすることに。その旅のなかキティは新しい関係を見いだす。
★出演:ナオミ・ワッツ、エドワード・ノートン、リーヴ・シュライバー、ダイアナ・リグ 監督:ジョン・クーラン(全米12月20日公開/ワーナーインディパンデントピクチャーズ作品)
★20年代を背景した時代ロマン。ワッツが奔放なヒロインで登場。夫との葛藤劇を展開する。不倫相手役は、実生活でも恋人関係のシュライバー。 ★『21グラム』でオスカーの主演女優賞候補になったワッツ、『真実の行方』『アメリカン・ヒストリーX』で2度オスカー候補のノートンが共演。ノートンはインディ映画賞スピリット賞の主演男優賞候補に。ゴールデン・グローブ賞では音楽賞候補。
ブレイキング&エンターリング

Breaking and Entering

★イスラムの泥棒にオフィスを壊された建築家が、自分の心地よい生活を立て直そうとするが、何度も何度も押し入られる。
★出演:ジュード・ロウ 監督:アンソニー・ミンゲラ(全米8月公開/ザ・ワンスタイン・カンパニー、ディズニー作品)
★『イングリッシュ・ペイシェント』でオスカーを受賞した英国のミンゲラ監督が、『リプリー』『コールドマウンテン』で組んだジュード・ロウと組む。いまのとこと、圏外。 ★ミンゲラ作品は注目度が高く、オスカーに絡む要素大。
輝く夜明けに向かって

Catch a Fire

★アパルトヘイト政権下の南アフリカ。頑固な警察官(ティム・ロビンス)に追われる反乱分子が(デレク・ルーク)は南アフリカの政権を密かに攻撃しようとする。
★出演:デレク・ルーク、ティム・ロビンス、ロバート・ホッブス 監督:フィリップ・ノイス(全米10月27日限定公開/フォーカス・フューチャーズ配給)
★『ミスティック・リバー』でオスカー受賞のロビンスが出演。ルークはデンゼル・ワシントンの監督デビュー作『きみの帰る場所/アントワン・フィッシャー 』で熱演したデレク・ルーク。 ★監督は豪州出身で、『パトリオット・ゲーム』『今そこにある危機』などハリウッド大作を手がけたあと、その後『愛の落日静』『裸足の1500マイル』など社会派の味もある。地味な作品だが、ルークが演技賞に絡むか。
サ・ファウンテン
★★
Fountain

★妻の命を救うため、タイムトラベルにでた男を描くSFドラマ。
★出演:ヒュー・ジャックマン、レイチェル・ヴァイス(ワイズ) 監督:ダーレン・アロノフスキー(全米10月13日公開/ワーナーブラザーズ作品)
★『X-MEN』シリーズのジャックマンと、『ナイロビの蜂』でオスカー受賞のヴァイスが共演したファンタジー。アロノフスキー監督は『πパイ』『レクイエム・フォー・ドリーム』など実験的作風で知られる異才で、ヴァイスの夫でもある。 ★『アリスの恋』のオスカー女優で、監督とは『レクエイム・フォー・ドリーム』で組んだエレン・バースティンが出演。映像に対する評価あり。オスカーでは撮影賞候補の一角を狙う。
ファー

Fur

★71年に自殺した有名なファッション・フォトグラファーのダイアン・アルバスを描く実話人物伝。
★出演:ニコール・キッドマン、ロバート・ダウニー・ジュニア、タイ・バレル、ハリス・ユーリン 監督:スティーヴ・シャインバーグ(全米11月公開/ピクチャーハウス作品)
★ダイアンは60年代初期に注目されたファッションカメラマンで、自殺後、ベニス・ヴィエンナー展で初めて展示された米写真家になった経歴。 ★監督は弁護士とSM愛に陥った秘書を描いたインディ映画の快作『セクレタリー』で、サンダンス映画祭の特別審査員賞を受賞し話題を呼んだシャインバーグ。いまのところ、話題の圏外。今後、どうなるか?
ザ・グッド・ジャーマン
★★★
The Good German

★戦後のベルリンで、元愛人を探す米人ジャーナリスト(クルーニー)が、謎の殺人ミステリーに巻き込まれる。
★出演:ジョージ・クルーニー、ケイト・ブランシェット、ボー・ブリッジス 監督:スティーヴ・ソダーバーグ(全米9月公開/ワーナーブラザーズ作品)
★『オーシャンズ11』などで組んだ、ジョージ・クルーニーとソダーバーグ・コンビによるミステリー。 ★『トラフィック』などオスカーレースで実績のあるソダーバーグ監督と昨年、『シリアナ』でオスカーの助演男優賞を受賞したクルーニーが、どう賞に絡むか。『第三の男』など往年の名画へのオマージュもあり。今後、各映画賞のトップ10に顔をだすか注目。
ア・グッド・イヤー

The Good Year

★叔父(フィニー)からフランス・プロバンスのワイナリーを相続した英国銀行家(クロウ)が、そのワイナリーに到着するが、その財産の本当の所有者と名乗る米国女性ファニーと出会う。
★出演:ラッセル・クロウ、アルバート・フィニー、マリオン・コティヤール 監督:リドリー・スコット(全米11月10日公開/20世紀フォックス作品)
★ラッセルは『シンデレラ・マン』に続く新作となる。相手役のコティヤールは『ビッグ・フィッシュ』でジョセフィン役を演じたフランス女優。 ★00年にオスカーの作品賞に輝いた『グラディエーター』のオスカー・コンビ、リドリー・スコット監督と豪州の荒馬ラッセル・クロウが再度組んだ注目作。賞レースの常連である英国の演技派アルバート・フィニーも。日本公開は春から先送り。演技派で賞の常連クロウも、本作ではお呼びがないようです。
ゴヤの幽霊たち

Goya's Ghosts

★「裸のマハ」などで知られたスペインの画家フランシスコ・ゴヤが彼の絵のミューズとのスキャンダルに直面し、宗教界から「異端者」のレッテルをはられ宗教裁判の標的となる人物伝。
★出演:ナタリー・ポートマン、ステラン・スカルスゲールド 監督:ミロシュ・フォアマン(全米公開・配給未定)
★ゴヤ役は『奇跡の海』『グッドウィル・ハンティング』などのスウェーデン出身の名優スカルスゲールド。ミューズ役は、ナタリー・ポートマン。 ★『カッコーの巣の上で』『アマデウス』と2度のオスカーに輝くミロシュ・フォフマン監督が久々に放つ、得意の人物伝。オスカーレースでは話題を呼びそう。脚本は『記憶の棘』のフランスのジャン・クロード・カリエルというのも楽しみな顔合わせ。いまのところ、下馬評で圏外。
ザ・ヒストリー・ボーイズ
★★
the History Boys

★試験を控えた英国の寄宿学校の生徒たちを描く。
★出演:リチャード・グリフィス、スティーヴ・キャンベル・ムーア、クライブ・メリソン 監督:ニコラス・ハイトナー(全米11月21日公開/フォックス・サーチライト作品)
★今年トニー賞を受賞したアラン・ベネットのロンドンのヒット舞台劇を、オリジナルキャストで映画化。 ★ハイトナーはロンドンの舞台演出家。映画監督作は『クルーシブル』『センターステージ』『私の愛情の対象』があり、『英国万歳!』では英国アカデミーの監督賞受賞の実績。ヘクター先生役のリチャード・グリフィスはブロードウェイ版で好演しトニー賞の主演男優賞を受賞。ちなみにグリフィスは「ハリー・ポッター」シリーズではヴァノン叔父さん役でお馴染みの巨漢俳優。ナショナル・ボード・オブ・レビューでは、ベスト10本の1本に選ばれた。
ザ・ホリディ

the Holiday

★家を交換して、地元の男性と恋におちる二人の女性をめぐるロマンチック・コメディ。
★出演:キャメロン・ディアス、ケイト・ウィンスレット、ジュード・ロウ、ジャック・ブラック 監督:ナンシー・メイヤーズ(全米12月8日公開/コロンビア作品)
★『イン・ハー・シューズ』のディアスと、『エターナル・サンシャイン』のウィンスレットという美人演技派の共演。彼女らの相手をする男性陣は『コールドマウンテイン』のジュード・ロウ、『スクール・オブ・ロック』のジャック・ブラック。 ★監督は『赤ちゃんはトップレディ』『花嫁のパパ』などのメイヤーで、『恋愛適齢期』ではヒロインのダイアン・キートンがオスカー候補に。女優を引き立てる演出家だけに、ふたりが賞に絡む可能性も。いまのところ下馬評では圏外。
ハリウッドランド

Hollywoodland

★50年代の私立探偵(ブロディ)が、スーパーマン役者ジョージ・リーブス(アフレック)のミステリアスな死を捜査する。
★出演:エイドリアン・ブロディ、ベン・アフレック、ボブ・ホスキンス、ロビン・ターニー 監督:アレン・コルター(全米9月8日公開/フォーカス・フィチャーズ作品)
★リーブスの妻役に『運命の女』で初のオスカー候補になったダイアン・レイン、真実の鍵を握るスタジオの重役に『モナリザ』でオスカー候補になったボブ・ホスキンスと多彩な顔ぶれ。 ★ハリウッドの実話をもとにしたバックステージ的な人間ドラマ。『戦場のピアニスト』でオスカー受賞のブロディが賞に絡むかどうか。アフレックが助演賞に絡むかという興味程度。作品的にはイマイチの評価。
ゴールデン・グローブ賞でアフレックが助演男優賞候補に。
インフェイマス

Infamous

★『冷血』を書いた米国の作家トゥルーマン・カポティ(トビー・ジョーンズ)の晩年を描く人物伝。
★出演:トビー・ジョーンズ、サンドラ・ブロック、グウィネス・パルトロウ、ダニエル・クレイグ、ホープ・デイヴィス、イザベラ・ロッセリーニ 監督:ダグラス・マグラフ(全米10月13日公開/ワーナーインディペンデント作品)
★カポティ役は『ネバーランド』などの英国の俳優トビー・ジョーンズ。彼をかこむ人間模様が多彩で、『アラバマ物語』を書いた女流作家ハーパー・リー役にサンドラ・ブロック、歌手のペギー・リー役にグウィネス・パルトロウ。『ラストショー』のピーター・ボグダノヴィッチ監督も出演。 ★今年『カポーティ』でカポーティ役を演じたフィリップ・シーモア・ホフマンがオスカーの主演男優賞を受賞したが、2年連続カポーティ伝説とは珍しい。マグラフ監督は「サタデーナイト・ライブ」の作家で俳優出身。監督作はパルトロウ主演の『エマ』など多才。素材が面白そうだが、作品評価はイマイチ。サンドラ・ブロックの演技賞候補は取りざたされる程度。


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