Nov-Dec.2002 Jan.2003 Feb.2003 Apr.2003

diary

kbill

2003 March.31>>>Mar.1

☆3月31日(月)ポカポカとした絶好の春日和。ニナは保育園で年長に「進級」する。今度はパンダ組で、新しい先生にかわる。心配なので、新しい先生にニナのことをお願いする。1年前は、骨との兼ね合いでクビに衝撃が加わると大変、と医者から警告さていて気をもんだ。担当の先生にも十分ニナの事情を説明し様子を見ていた。滑り台から落下したときは、案外平気だったのにホッとしたもんだ。まだ足下はおぼつかないアチャコ歩きだけど、もう心配ないくらい頑丈。ニナの新学期がはじまる。新しい先生が親しみやすく好感触で「ホッ」とする。朝10時にはゆうすけと家人と一緒に、くだんの「三鷹の森ジブリ美術館」の招待券を活用する。ジブリ美術館が予想以上に内容豊富で愉しめた。アニメのメカニズムや創作の秘密など「創作の愉しさ」を教えてくれる。アミューズメントパークではなく、「美術館」たる所以だ。月曜なのに大盛況。客には中国系などのアジア人も。ショップではグッズが飛ぶように売れている。安めのキーホルダーやぬいぐるみから、3万だ、5万だのセル画。フィギュア類はうん十万円、スイスの時計メーカーと提携したキャラ入り時計は50万円など、グッズはピンからキリまで。ディズニーショップ級の賑わい。ニナには真っ黒くろすけ人形が面白いと思ったが、家人は安いトトロの人形をお土産に。ゆうすけは屋上にある「ラピュタ」のロボットと記念写真、1番期待していた短編「めいとこねこバス」を館内の「土星座」で観覧。満足気だ。オスカーをとった話題性も加味され、美術館はますます昇り調子という感じ。従業員の感じの良さも、今後延びる要素。感心した。帰りに吉祥寺で見つけた、薄汚いが妙に雰囲気がある焼鳥屋「いせや」で遅い昼食。肉卸も兼業し肉がうまい。しかも安い。焼き鳥や豚の生姜焼に生ビール、う〜っ、堪らん。明日から、いよいよ米メジャーリーグがはじまる。

☆3月30日(日)今回オスカーに絡んだスターらの後日談ゴシップをアップしました。やはり、予想通りマイケル・ムーアはブッシュをめぐるドキュメンタリーを製作するとのこと。詳細は読んでいただくとして、ブッシュ・シニアとビン・ラディン一族とのつながりを軍事産業を通して暴けば、米国内では激震がはしること確実。彼がブッシュ・シニアらテキサスの防衛や石油といった戦争利権産業からの刺客にあわなければいいが、と心配になる。夜、K1のサップとミルコの一戦をチラリ。ミルコの顔面破壊パンチ、強烈。

3月29日(土)ニナは保育園の親睦ピクニックだったが、曇りがちのため保育園近くの集会所で午後2時ころまで遊ぶ。イラク戦争はこれから激化の模様。ブッシュがイラク国民の解放のためにというたびに虫酸がはしる。それと戦争に舌なめずりしているようなラムズフェルドの顔。この男も狂気のにおい。レビューで『シティ・オブ・ゴッド』をアップ。

☆3月28日(金)1時から銀座ヘラルドで『ハンテッド』(5月公開)。サバイバル術と殺し方を教えた教官がコソボ戦の後遺症で殺人マシンになった教え子の元兵士を追跡する。トミー・リー・ジョーンズが追跡者で、追われるナイフ使いの連続殺人鬼が『トラフィック』のデル・トロ。「ランボー」の焼き直し。3時半から半蔵門の東宝東和で『パンチドランク・ラブ』(初夏公開)。「目がくらむような恋」をした神経症的な青年の恋の顛末を描く、『ブギーナイト』の異才アンダーソン監督によるラブコメディ。独特のテイスト。6時から京橋メディアボックスで『バンガー・シスターズ』(5月31日公開)。60年代にロッカーの追っかけで乱交の日々を送り「バンガー(ヤリマン)姉妹」と呼ばれた女ともだち。過去を隠し弁護士夫人になったヴィニーを、いまもbitchなスゼットが訪ね、ヴィニーの家庭に一波瀾。ゴルディー・ホーンとスーザン・サランドン共演のコメディ。そこそこ。夜、久々に銀座松屋「宮川」でうな丼を食べる。

☆3月27日(木)俳優の古尾谷雅人が自死した。彼のデビュー作だった、ロマポルノ時代の青春映画の佳作『女教師』はボクのお気に入りの1本で、彼の高校生役は新鮮だった。劇中歌で使われた泉谷しげるの「春夏秋冬」と、粗暴だけど無垢な心を抱えた主人公像が妙にマッチしていて、心惹かれたものだ。そういえば、「春夏秋冬」のサビの部分は「今日ですべてが終わるさ」だったけ?お疲れサン。1時から銀座UIPでラブロマンス『メイド・イン・マンハッタン』(5月上旬公開)。メイドはホテルのハウスキーピングのこと。2世議員との身分違いの恋を描くシンデレラ・ストーリー。そこそこ。

☆3月26日(水)ゆうすけは春休みだが、新宿の囲碁クラブの特訓にでかける。1時から京橋・映画美学校第2で韓国映画『黒水仙』(5月下旬公開)。殺人事件を追う刑事が事件の影に戦時中に愛を誓った男女の残照をかいま見る。ベタリとしてシツコイ一時代前の韓国映画の作風で、腰が引ける。3時半より築地松竹で英国映画『エニグマ』(5月下旬公開)。第二次大戦下の英国、暗号解読の天才数学者が、別れた彼女が関係した「暗号の怪」をさぐる戦争ミステリー。劇中暗号解読のセオリーを主人公が説明するがチンプンカンプン。セリフで説明する部分が多く、すれちがいの男女の情感演出はイマイチで、盛り上がらない。6時から同じく松竹でブラジル映画『シティ・オブ・ゴッド』(初夏公開)。ブラジル・リオのスラム街「神の街」を背景に、若いストリート・ギャングたちの時代抗争をスタイリッシュな映像と語り口で見せる。宣伝の竹内氏に「どうですか」と訊かれ、いつもはウーンと一呼吸置くボクですが、本作ばかりはズバリ「傑作だよね!」。本当、これは今年のベスト作にはいるね。

☆3月25日(火)テレ朝の「ワイドショー」で漫画家の石坂啓さんがムーアのブッシュ批判に溜飲をさげたとのコメント。なにか同好の士を得たような気分で、嬉しい。彼女とは、大昔1度スピリッツの忘年会でお会いした。ボクがビッグ・コミック・スピリッツで仕事をしていたころ担当だったのが、彼女のノチのご亭主だが、その立川くんとは以来ご無沙汰。当時、好青年だったが、どうしているかな。米Entertainment Weekly誌のネットの読者意見を見ると、ムーアを罵倒する「ネオ・コンサバティブ派」が少なくない。ますます、負けるな。彼がブッシュを評して使った「fictitious」なる言葉、日刊スポーツの訳では「虚構」となっていたが、やはり「偽の」のほうが迫力があって適訳。今日は車検の日であることをコロリと忘れ、電話の催促で気づく失態。後日に延期。1時から築地ソニーピクチャーズで『ミッシング・ガン』(5月中旬公開)。銃が行方不明になった警官の自己喪失劇。衝撃的な戦争狂気映画の傑作『鬼が来た!』のチアン・ウェイ(姜文)が製作・主演なので興味を惹かれた。彼が若い監督に手をかした1作。凝った映像など意欲は買うが、いかんせん脚本が甘い。以前、使っていたNewcomerとReviewのインデックス表組を久々に下段にアップ、ご参照を。

3月24日(月)アカデミー賞決定。よりによって、WOWOWの独占生中継はバカ・ブッシュの使い走りのバカ・スペクターに間抜け稲田。日本スタジオ部分は消音・途中カットで録画しながらの鑑賞。ロードショー誌で予想したものとつきあわせる。が、最初は結構あたったが、主要部門はおおはずれ。それもこれも『戦場のピアニスト』の伏兵ぶり。ミラマックスに反撥する業界人が一気に『戦場のピアニスト』に加勢して侵攻してきた感じで、ユダヤ人パワー健在の印象です。ブロディの爽やかなコーフンぶりに感動する。本人が「役得」と言ったハリー・ベリーとのロングキスはオスカー史上に残る名コーフン場面か。もうひとつ、やってくれたマイケル・ムーア。受賞スピーチでのブッシュ批判は彼の面目躍如。ネットで彼の会見も見たがボルテージはあがりっぱなし。頑張れ、マイケル! オスカーの受賞結果はアップ(のちに加筆も)しましたが、今後も、メディアによる授賞式のムーア評やブロディ・キス評などなどをチェックしていきます。

☆3月23日(日)インディ映画のオスカー「インデペンデント・スピリット映画賞」が決定。『エデンより彼方に』が圧勝した。

☆3月22日(土)オスカー前夜の恒例・年間ワースト映画賞「ラジー賞」が決定、ゴシップでアップしました。

☆3月21日(金)イラク攻撃をCNNで見る。戦場の現場にカメラも同行し、砂漠を行軍する戦車などの眺めが、そのまま実況中継されている。前回の湾岸戦争とは様変わりした、画期的な「戦場中継」だ、とキャスターが感心している。今回は同行取材を大幅に開放して、戦争ショーをたっぷり堪能させてやろうという魂胆か。でも戦死者は映さないというのが取材前の誓約書に記されているのだそう。死体がゴロゴロでてきたらマズイというわけで、今回もクリーン戦争をイメージさせようという戦略だ。なおもCNNをウォッチ。
Coming Soon「June」作品をアップ。『8マイル』『ライフ・オブ・デビッド・ゲイル』『エデンより彼方に』『ニューヨーク・最後の日々』『ブルークラッシュ』など。オスカーはいよいよ3日後。そこで今年のオスカーの混乱ぶりを『シカゴ』の劇中歌にあわせて「オール・ザット・ジャズ(あれやこれや)・トップテン」をアップしました。オスカー前夜の「お茶うけ」としてお愉しみを。

☆3月20日(木)イラク空爆がはじまったと、出先のキヨスクの新聞広告で知る。バカアホ・ブッシュ演説の「イラク国民の解放」という独善正義バカの大義も頭にくる。フセインのTV演説で「バカで小さいブッシュ」という形容がなんともセコくて可笑しい。「小さい」とはなんじゃい? もっと激しく罵倒せんか! ネットでは、ラジオDJが物まねでジェリー・ルイスを装い、フランスのシラクとイラク問題を討論しコケにしたという。デーブ・スペクター・レベルのバカアメリカンが考えそうなバカ・ジョークだ。ネットにはフランスとドイツを糾弾するサイトも出来ている。私めも米国商品をボイコットし、バーボンでも叩き割ってやるか。「テメエラの薄汚れた鏡に自分を映して見て見ろ。鏡よ、鏡よ、鏡さん。世界で一番assholeは誰? もちろん、お前らみたいなアメ公よ」と書いてやった。ハンドルネームは「texasshole」。こちらのEメールの宛先はホワイトハウスだ。どうだ、この野郎。と勇んでsubmitをしたら、なんと拒否のerro。バカ野郎。今日は1時から築地松竹で中国映画『春の惑い』(4月下旬公開)。中国の夏目漱石の『それから』かと思う感じの、冷えた夫婦に男友達が絡む悩ましい3角関係ドラマ。古典的で地味だが、ムードは満点だ。3時半から京橋メディア・ボックスでエドワード・バーンズ監督・主演の『サイドウォーク・オブ・ニューヨーク』(4月下旬公開)。愛かセックスか、とニューヨーカーに問う。インタビュー形式の幕間を入れ、いまどきの「輪舞」が展開する。多数のキャラが多彩な俳優のアンサブル演技の妙味で、はじける面白さ。渡辺祥子さんに試写で久々に会う。6時半から銀座ヤマハホールでオスカー候補の一角でもある話題のインディ映画『エデンより彼方に』(今夏公開)。50年代の理想的な幸せ主婦が夫と破局、黒人庭師とのふれあいから生じた時代の受難を経て、新たな愛の目覚めに至る姿を描く。とにかく、鮮やかな50年代調「天然色映像」と衣装に甘い音楽。50年代のハリウッドの、スタジオ全盛時代のメロドラマ作の趣向をそのまま援用し、よくぞ凝りまくったという感じの映画オタクぶり。コアな味です。ヤマハホールが床をフローリングにして、小綺麗に改装されていた。

☆3月19日(水)「イラク攻撃」の影響をうけ、今年のオスカーでは「レッドカーペット」でのお披露ファッションが中止となった。いやはや。デキシー・チックスがブッシュ批判をしたとして、ラジオ局は彼女たちの曲をかけるのを自主規制したばかりだが、米国全土が戦争モードでシフトされている。ま、米国の反戦ネット・サイトをみると、23日頃には、NYやシスコで反戦デモをやろうと呼びかけている。反戦の火は消えていないとホッとする。映画業界の反戦派たちは世間的には劣勢。いま声を上げると、「赤狩り」時代と同じような迫害をうける感じ、いやな状況だ。TVでは、CIAか共和党の回し者か、ユダヤ野郎デーブ・スペクターが、ブッシュ援護の猿芝居。イラク戦争では、イラク人の戦死者は50万人に及ぶという予測数字を聞くと、暗澹たる気分。それに対して米軍側は何人戦死するのか。Coming Soonで麻薬捜査官を悲哀を描く秀作「NARCナーク」(5月公開)をアップ。

☆3月18日(火)バカアホ面ブッシュのイラクへの最後通告スピーチを見て、はらわたが煮えくり返る。中東に民主的な国家を作るという押しつけの正義、解放という名の侵略。イラクの庶民を狙うのではなく、狙いはあくまでフセイン一族という名のもとでの「大量殺戮戦争」のはじまりか。犬コロと遊ぶブッシュの映像が空々しい。フセインに国外退去を求めるなら、お前は地球から消え失せろ(韓国の反戦デモのプラカードに「bush, leave earth in 48hours」とはワロタ)。タランティーノの新作に倣って、「Kill Bush」と画面に向かって鉄拳1発。

☆3月17日(月)最近、Coming soonで★4の大判振る舞いが続いておりますが、今日見た映画は文句なしの★4つ。ボクの今年のベスト映画の1本に入れます。1時からヘラルドで見た『少女の髪どめ』(5月GW・シネマライズ公開)。『運動靴と赤い金魚』のイラン監督による愛の物語。ヘラルドが3月決算で赤字をだし株価が下がるの報を聞いたばかりだが、大作だけでなく、この手の小品佳作にも力を入れて当ててもらいたいもんです。私めが駆け出しのころ、ペルーの監督作『砂のミラージュ』や『悪魔の沼』公開に際してトビー・フーパー監督に注目せよとか、ヘラルドの小品商いに肩入れしたものです、ハイ。いまやヘラルドの宣伝部の若い衆はまったく知らないけど、頑張ってチョ! 試写前スポニチの河原さんと久しぶりを顔を会わせ、「最近どうしているの」と言われ、「ボチボチ…ムニャムニャ」。夜11時、シネマパリジャンの宣伝の男性(名前を失念)から電話あり。パリでナチス監視下のもと映画作りを続けた実在の映画人たちを描いた人物往来もの『レセ・パセ』が5月10日ころの公開とか。監督のタベルニエはヌーベルバーグを無視し、古い世代と結託したと、ヌーベルバーグ派には評判が悪い。ボクは当時の映画作りに関与した俳優のミシェル・シモンや脚本家のシャルル・スパークなどが登場するところに映画マニア的な興味を覚えたが、一般の人はどうだろうか。その旨話す。私のところにまで電話がくるくらいだから、相当苦しい「闘い」なのでしょう。「どこかで出来ませんか」と言われ、「微力だから」と答えたら、マジ受けで「本当ですか」と言われ、へどもどしたりして。ご苦労さん。

☆3月16日(日)夏休みのマウイ旅行の予約がほぼ完了した。あとは現地の廉価レンタカーの予約の返事を待つだけ。カローラで1日27ドルほど。バジェットなど大手は1日50ドルはする。今回は出来るだけ節約旅行にしなくては。ハワイのガイド誌を見ていたら、マウイに日系人経営のダイフクの店があることを発見、チョコ・ダイフクもあるとか。トライしてみようかな。

☆3月15日(土)今日は雨模様。ゆうすけを囲碁クラブまで送り迎え。今日は3勝1敗だったとか。今年の還付金振り込み通知が届く。今月は車検更改、車の保険、税金と物いり。還付金もあっと言う間に消え去りぬ、か。夜、TVで「DNA」をテーマにした特番をチラリと見る。生まれながら染色体異常を持つカナダの11歳の少女の姿が紹介されていた。1年に10年分の老化をする症状。いま小学6年生だが、体力年齢は100歳を越えると聞くと驚く。頭の毛はなく、宇宙人のような形相の少女で、『ハリー・ポッター』のドビーみたいといえば、わかりいいか。心臓の具合も安定せず病弱な体力だが、知的レベルは普通か、それ以上とか。余命はあとわずかだそうだが、クリスマスの歌の会で頑張って出演している姿は、「私の生きる道」という感じで、心動かされる。こんな悪条件のなかでも、自分をチャンと獲得している姿は、羨ましい限りです。うちのニナは21番目の染色体異常で、一般に言う「ダウン症」です。普通は2本ある染色体が3本あり、先天的な肉体異常が起きる。糖尿病や心臓奇形、目の異常、白血病などあやゆる症状がでる可能性があると、生まれてすぐに医学関連サイトなどで、にわか勉強をし暗然としたものです。が、幸いというか、ニナは肉体的に心臓異常のみでした。生後数ヶ月目に東邦病院で、心房の壁にあいていた穴をふさぐパッチワーク手術をし、いまは問題はありません。以前マウイの公園で偶然で出会ったダウンの男の子は心臓異常だけでなく糖尿病も患っていた。同じ染色体異常でも、症状の重い軽いは様々、個人差があるのです。ダウン症の場合は、言語発声が不自由で知能の問題がある。いまニナは5歳でそれなりに表現力を獲得しているけど、全体には2歳〜3歳の反応の仕方だろうか。ニナの実年齢は、普通の子の「半分」と見ています。我が家では別にそれにメゲルということはまったくありません。逆にニナの感性を楽しむ毎日。問題は思春期から大人へのプロセスでしょう。いまは全員がのんきに可愛いニナの成長を愉しんで、見守っているところです。今後、医学が発達しDNAと異常との関連が解明されれば、その手の子は限りなく少なくなるが、一方ですでに症状をもった障害児は、取り残されていくという状況も起きる。忘れ去られた存在になりがちです。実際、英国のある島で起きた奇病の場合は、病原の根絶研究の結果、すでにいる患者に対するノーハウ技術は退行した、と報告されています。そのへんの問題意識の乖離が、DNA優性時代の隠れた問題です。ダウン症は病気ではなく、変えようのないひとつの個性。そういう子が身近にいるよ、と情報伝達して世間的に隠蔽されたり、「風化」しないことが大切と思う私めなのです。今後、折りに触れて、「八日目の子」ニナの成長情報を書きます。

☆3月14日(金)お下劣でなる「2ちゃんねる」の映画の項目を見ると、TVブロス誌で持永某なる男が『戦場のピアニスト』を酷評。それに対してもと宝島の町山くんが同誌上で逆襲したというスレッドあり。その男のユダヤ人偏見評は、よくぞ編集部も掲載したと思うほどの噴飯・低劣な代物。こんな具合だ。「(主人公のユダヤ人を)この時絶滅させておけばよかった。戦場では生き残った者だけが勝者となる。死んだら負け。そんなユダヤ思想が良く分かるアンチ・ヒューマニズムな究極の恩知らず映画。胸に迫るのは、むしろドイツ将校の無念さだよ。かくして奴らは、ハリウッドはもちろんのこと、現在の世界経済までをも掌握したのであった。ナチよりもユダヤ人の方が極悪とオレは信じる」。こんな単細胞の輩がいるんだ、と驚くことしばし。一方、町山くんは独特の傍証からユダヤ人差別を指弾した正論。しかも、ユダヤ人関係団体に、その評を英文にして送付したという念の入れよう。その男の作文を読む限り、プロの原稿とは思えない無知蒙昧ぶりで、ユダヤ人差別の論客とも思えず、それまでしなくても十分と思うが、そこは「粘着質の頭脳派」でなる町山くんの真骨頂なのか、と。実はボクは町山くんがJICCの子会社(?)洋泉社時代に、『地獄のハリウッド』を発刊した折り、手持ちのピープル誌なんぞを提供して協力したひとり。ボクは「ストーカー」と言う言葉を日本で最初に(?)ここで展開した。当時このキーワードに目をつけ、ストーカー話をやろうと言ったのはボクだが、彼もそのへんは察知していて、資料をあつめてくれ、それで「スターストーカー」の原稿をデッチあげたのだ。のちに、ミステリー評論家の香山とかいうひとが、「ストーカー」なる言葉をはじめて知ったのはその原稿からだ、とナニかの推理小説のあとがきに書いてくれた。友人の滝本誠がお前のこと書いてある、と教えてくれたのだけど、妙に嬉し恥ずかしい思いがありました。町山くんのワルいところは、頭が妙に働く分、つい才気走ったところがのぞくところか。ボクはそこで犯罪実話をもとにした映画としてお気に入りの『地獄の逃避行』を書いたのだが、ボクの署名原稿なのに、校正段階で、わざわざ自分流のルビをふってきた。ボクは頭に来て、「署名原稿ならんだから、頼んでもいないことをするなよ!」とブチキレたものだ。のちに彼を仲介してくれたライターの久保田くんと会ったら、「あの人(ボクのこと)、変わった人ですねと言ってましたよ」と言われて、お前のほうが変わってるよ、と思ったもんです。変人というのは案外自分が変人と思っていない。ま、お互いさまか。

☆3月13日(木)ニナがインフルエンザの疑いで病院へ。検査をするが、まだマイナス反応。普通の風邪の可能性もあり、様子を見ることに。感じの悪い女医の態度に家人が憤慨。イラク攻撃に関する有名人の行動で、あまり伝えられていない戦争支持派の名前が数人報道された。ラジオで過激なトークで知られ『プライベート・パーツ』のユダヤ系コメディアン、ハワード・スターン、『サタデー・ナイト・ライブ』出身で映画では殺され役が多いコメディアン、デニス・ミラー。そしてMIT出身のインテリで『サルバドル・遙かなる日々』でオスカー候補にもなったジェイムズ・ウッズ。とくにウッズが共和党の一派に与するようなタカ派男とは、ガッカリ。逆に反戦派では『好きと言えなくて』のジェニーン・ギャラファロが嫌がらせの電話を受けたりしていると告白。ニコール・キッドマンやデイ・ルイスらオスカーの候補者たちは、こんな時にヘラヘラ愉しんでいる様子を見せるのも、奇妙な感じとおもっているようだ。ジブリ提供の海外アニメ作『キリクと魔女』の試写会が三鷹の森ジブリ美術館で行なわるはずが変更に。でも、代わりにジブリ美術館ご招待券が届く。ジブリ・ファンのニナやゆうすけを美術館に連れていったやろうか。ゆうすけは20日が終業式。もう、春休みの季節です。そうそう、メジャー・リーグもはじまる。今年からは、ネット上で有料ライブ中継を新設する。ちょっとサンプルを見た。ボクのブロウドバンド状況では多少画面にブレがあるが、それでも結構、いける。年間70ドル少々。昨年はラジオ中継のメンバー(年間19ドルほどだったが)になったが、今年はどうしようか。

☆3月12日(水)ニナが風邪気味で保育園はお休み。ここぞとばかり、試写に出かける。1時銀座UIPで『NARCナーク』(5月下旬公開)。麻薬課のアンダーカバー・コップの悲哀をふたりの刑事を通して描く。フラッシュ映像やマルチ映像など野心的な技巧を駆使してリアルなノワール映画に仕上げた。レイ・リオッタが熱演する秀作だ。3時半築地のソニーピクチャーズで『クローサー』(3月29日公開)。スー・チーの姿態も悩ましいが、カレン・モクとヴィッキー・チャオのレズ・モードも悩ましい。香港の美女3人がどれもセクシー&キュートで、香港流アクション振り付けの妙が絡みあう。香港映画らしい安っぽい情感演出もあるが憎めない香港流『チャーリーズ・エンジェル』か。ワタシはスキッ! 6時新橋TCCで『灰の記憶』(5月公開)。ナチス強制収容所で死体処理を担当し延命の特権を与えられたユダヤ人たちの姿を描く。内容の重さと舞台劇の映画化による会話の応酬中心で、ちょいつらい。ハーベイ・カイテルが製作とSS隊員役で。帰り銀座のとんかつ屋「梅林」でヒレ定を食べる。今日の3本はそこそこ満足。アップしてない作品を数えたら10本。今週末までには、ボチボチアップしていきます。

☆3月11日(火)CNNに、70年代の草の根運動で知られた民主党大統領候補ジョージ・マクガバン(『ナッシュビル』この大統領選の時代を背景にしてたと思うが)が現在住んでいるバハマから出演。イラク攻撃反対の論調を聞く。戦争には確たる理由もない、9.11のトラウマによって増幅された恐怖が戦争に駆り立てているのだ、というような内容。米国のハト派の声を聞いて、ちょっとホッとする。いま12日の午前10時すぎだが、ハリウッドのブラックリストにあげられているという『デッドマン・ウォーキング』のティム・ロビンズが、CNNの「コニー・チャン・トゥナイト」に出演、「アカデミー賞でも戦争反対の自由なスピーチをすべきだ」と語っている。 ニール・ヤングも名誉賞授賞式で、「いま賞を祝っているが、明日には人がたくさん死ぬことを考えてほしい」などと語ったというニュースも。

☆3月10日(月)テレパルfの原稿書き。『サイモン・バーチ』をビデオで再見。生まれながらに身体が小さい12歳の主人公サイモンをめぐる、アービング原作の1作。公開当時米国ではワーストにもあげられたり、ジョン・ウォーターズ作品ではハリウッドの典型的な良心作とコケにされた。ま、ボクは宗教は嫌いだが、結構、この「神様モード」は寓話的な意味合いで好み。草なぎ君のTVドラマ『僕の生きる道』に通じる存在理由を求める姿があり、米国版『僕の生きる道』と括ったが、どうでしょう? ああ、今日も試写に行けず、欲求不満はつづく。そしてイラク攻撃があと1週間か? CNNによると、米国在住のフランス人への差別が起き始めているとの報。反戦を声明したマーチン・シーン、スーザン・サランドンらハリウッドの活動家が、脅迫にさらされ、業界のブラックリストに載せられつつあるとの報も。イラクを訪れたショーン・ペンは反戦的という理由で役を降ろされたと裁判沙汰に。米国では、好戦正義バカがウジャウジャいるんだね。オスカーの授賞式がちょうど戦争時期にかかるので、プレゼンターには反戦的な俳優は起用されていない。でも、誰が反戦的なスピーチをするかというのも注目だ。マイケル・ムーアに、今度はブッシュに徹底的に迫る新手のドキュメンタリーを撮ってもらおうか。

☆3月9日(日)オスカーに影響を与えると見られる各組合の賞が決まりだした。まず、「脚本家組合賞」は脚本賞がドキュメンタリー映画『ボウリング・フォー・コロンバイン』のマイケル・ムーア。意外だが、ファンとして嬉しい快挙。同賞でドキュメンタリーが受賞したのは史上初。脚色賞は『アダプテーション』のチャーリー&ドナルド・カーフマンが大本命と思いきや、彼の「おふざけ」が嫌われたのか(?)、マジメモードの『めぐりあう時間たち』のデビッド・ヘアが受賞した。オスカーでは「コロンバイン」は脚本賞候補ではないので影響はないが、後者は影響ありか。と、続いて、「俳優組合賞」が発表された。これも意外性満点。主演はダニエル・デイ・ルイスとレネ・ゼルウィガー。ルイスは順当だが、レネはゴールデン・グローブ以外は圏外だっただけに、オスカーでは本命視されるニコールとの対戦が興味津々に。レネ・ファンの私めとしては嬉しいけどね。助演賞は女優が『シカゴ』のゼタ=ジョーンズと男優が『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』のウォーケン。ともに、ここに来て盛り返し、3番手くらいから一気にトップに躍り出た感じだ。いや、これでオスカーはますます混沌。大本命を予想できる部門がドンドンとなくなってきた感じです。オスカーには関係ない部門だが、アンサブル・キャスト賞は『シカゴ』。全体的に『シカゴ』、一色のムードになってきたのは確か。注:俳優組合の昨年の受賞者を見たら、主演はラッセル・クロウとハル・ベリー、助演はイアン・マッケンランとヘレン・ミレンで、結局オスカー受賞はベリーのみ。意外に俳優組合の受賞とオスカーはリンクしていないようだ。

☆3月8日(土)それにしても国連での米国軍人パウエルのスピーチはなんだ、と思う。まず「攻撃ありき」の前提の論陣が見え見え。誰も好んで戦争はしたくない。といういい人モードの言い訳も頭にくる。所詮、このアンクル・サムもブッシュにかしずく戦争屋にすぎない。案の定、早々に17日をタイムリミットに設定し攻撃態勢だ。ある海外の大学教授女史が「ローマ法王がイラクを訪問すれば、究極の人間の楯になる」と言ったそうだが、どうだろう。それでも米国は屁のカッパで目クソ鼻クソの「大量破壊兵器」で攻撃するはずだ。いつも思うけど、米国が世界の民主主義の番人を自認するアホさ加減。以前、ハワイでテキサス州の米人夫婦と出会い、会食した折り、冗談半分に「テキサス名物とえいば、(いまのアホのオヤジ)ジョョョージ・ブッシュ!」と言ったら、「キミが欲しいなら、くれてやる!」と言ってきた(笑)。チョイ救われるのは、微力ながら、米国の学生たちが戦争の無駄を主張し授業ボイコットにはいったというニュース。どうにかならんか。イスラム過激派による米国内での自爆テロも時間の問題か。永遠の「恐怖連鎖」はますます濃厚にmust go on!切歯扼腕の心境であります…。

☆3月7日(金)「Iraq antiwar」で検索したら、反戦サイトがかなりの数。そのなかで見つけた反戦ステッカーを借用、私めも微力ながら反戦の意志を、と思う次第。『地獄の黙示録』の来日キャンペーンの折りインタビューしたマーチン・シーンが、反戦のリーダーとして闘っている。核兵器の反対デモなどで、彼は何度も留置されている筋金入りの運動家だ。来日記者会見終了後、出口に立ち、数百人に及ぶジャーナリストひとりひとりに握手しながら、見送ってくれたことを思い出す。そんな誠実な俳優は、あとにも先にも彼ひとり。熱くて、実のある人だ。俳優連中の反戦行動が冷ややかに見られていると聞くと、連帯の声を上げたくなる。「ATTACK IRAQ? NO!」

☆3月6日(木)夏休みにマウイ行きを検討中と書いたが、このところネットでエア、宿泊、レンタカーなどの格安情報をチェックしている。JALの悟空よりANAのエアジャパン便のほうが安い。宿泊場所も毎年正月に泊まっていたナピリのコンドが夏なら7泊で1泊無料レンタカー付きの特典がある。そのレンタカーにしても、一昨年の正月にレンタカーがすべて出払い、1日130ドルだったかのバカ高いムスタングを借りるしかなかった教訓から、事前に検討した結果、1週間で150ドルほどでカローラが借りられる。切りつめれば、結構切りつめられる。ハワイの島内はアロハ航空で移動しているけど、今回、アロハは経営が火の車、逆にダサいと信じ込んでいたハワイアン航空が黒字優良と判明。ちゃんとチェックしてみないとわかんもんだ。(3月30日追記・わかったようなことを記したが、その急展開。ハワイアン航空が倒産したことが判明した。いまの世の中、一寸先はヤミってことか、トホホ)。ところで、大阪のネット広告代理店の人からメールで我がホームページに広告掲載の申し出があり。訪問者アクセス1クリック13円〜20円の換算とか。どんな広告か聞いていないし、まだ媒体として未熟なので、広告の話は尚早か。私めが秘かにクリックしつずけて広告料を詐取する(?)、という図も様にならないしね。でも、そんな話しが舞い込むとは、一応、見ている人がいるんだ、と実感できて嬉しい。

☆3月5日(水)今日は試写を3本。1時から銀座UIPでアラン・パーカー監督の新作ミステリー『ライフ・オブ・デビッド・ゲイル』(6月公開)。ケビン・スペイシーはじめ、ケイト・ウィンスレット、ローラ・ニリーと充実した演技陣で、レイプ犯の死刑囚ゲイルの「命」をめぐる真実を描く。すごく気に入った! 試写でISプレスの小原くんと会う。先週『8マイル』でこれまたUIPで会ったところ。「逢うときは逢うね」。3時半から新橋のTCCでアル・パチーノ主演の『ニューヨーク・最後の日々』(初夏公開)。こちらも「価値アル命」とはなにかを問う。前半興味を惹かれ、中盤ダレて、最後になだれこむ。有名なオスカー俳優役で、あの人はいまに出ても可笑しくないライアン・オニール。ちょいヘンな配役。6時の試写前に、銀座のラーメン屋「梟」。初めてだったが、濃厚なスープに細麺で600円。なかなかうまい。6時から京橋の映画美学校2で、ドイツの鬼才ヘルツォークの新作『神に選ばれし無敵の男』(5月上旬)。ナチ台頭期に、ポーランドに住む怪力のユダヤ人男が、千里眼でヒトラーに取り入ろうとした詐欺師ハヌッセン(ティム・ロス)のオカルト・ショーに参加、自らユダヤ人と素性を明かし、ユダヤ人社会の勇者となる実話ドラマ。力自慢の主人公は実際、世界最強大会の王者、ハヌッセンの愛人で美しいピアノの音を聞かせるヒロインが現代の名ピアニストと、より本物にこだわる監督らしい演出だ。

☆3月4日(火)家人が勤め先のリフレッシュ休暇で、夏のマウイ休暇を検討中。バケーション・レンタルのコテージをネットでチェック、ウィンドサーフィンのポイント、ハイクが意外な穴場とわかる。『ブルークラッシュ』に登場したようなサーファー小僧好みのビーチサイドのコテージもあり。ハワイ狂の家人はネットで南部のプランテーションふうコテージにコーフン。ナピリがお気に入りのチビのゆうすけも、ハイクの家に乗り気。さて、どうなりますか。

☆3月3日(月)ロードショー誌のオスカー予想を諸々の状況変化を考慮し手直し、メールで送る。米国監督組合賞に続き、「米国プロデューサー組合」の年間作品賞が発表された。受賞作は『シカゴ』。昨年、同賞は『ムーラン・ルージュ』を選出したが、昨年に続きミュージカル。プロデューサーたちは、この手の派手な作品を待望しているということか。昨年は同賞受賞とオスカーがリンクしなかったが、今年はリンクしそうだ。カウボーイ野郎ブッシュは、イラン攻撃を画策中だが、マーチン・シーンら俳優たちが反戦運動を行っていることに好感を持っていた。が、芸能人たちの行動は冷ややかに見られ、大多数は強い米国を標榜しているとTBSの「ニュース23」での米国リポート。まったく戦争好きの米国のassholeどもにあきれる。夜11時15分からNHK衛星で、反戦CMに顔を見せていたスーザン・サランドンがアクターズ・ステュージオ出身俳優シリーズで登場。彼女のジョークを言っても骨っぽい女優根性というか、肝っ玉の座った女丈夫ぶりに圧倒される。言い方がいちいち面白い。映画と舞台の違いは、「セックス(メイクラブ)とマスターベーションの違い」と突飛なことを言うが、映画は切れ切れに感情を入れるだけ(これがマス)で、舞台は連続した流れでコーフンも幻滅もあるセックスという対比が妙に説得力があった。彼女の気骨と美しさにしばし酔う。火曜日はジーナ・デイビスだ。

☆3月2日(日)いやはや、驚いた。現地時間1日に発表された「米国監督組合賞」で、大本命だと思ったスコセッシがまさかなの敗退。『シカゴ』の新人ロブ・マーシャル監督にさらわれた。これでオスカーで大本命と踏んでいたスコセッシがビミョウ。この部門だけはスコセッシで決まりといっていたが、一波乱ありそうだ。

☆3月1日(土)ゆうすけは上級生たちの劇を鑑賞のため臨時登校。4月に車検のため、車の整備チェックへ。前回から「車検の会」に入会し個人で車検を通している。部品類の調達も安く、ディーラーでの車検・点検の半分の費用が魅力。帰りに横濱家なるラーメン・チェーンで。結構、うまい。DVDの『ロード・オブ・ザ・リング』を子供たちと見る。吹き替えモードにしたが、このほうがこの手の複雑ストーリーものには字幕より便利で、よりわかりやすい。