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カンヌ映画祭

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第60回カンヌ映画祭コンペ作
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☆Cannes Film Poster Gallary '75-'89>>

☆Cannes Film Poster Gallary 2000-2006>>

bluecorner カンヌ映画祭ポスター・ギャラリー'46-'74
YEAR MEMO AWARDS

第1回(1946年)




★スクリーンに見立てた枠の向こうに、海と島、結婚カップル(?)を描いたキュートな絵柄。

★グランプリは、参加各国別で以下の11作品が受賞。☆『地球は赤くなる』(デンマーク)☆『失われた週末』(米)☆『田園交響楽』(仏)☆『逢びき』(英)☆『Neecha Nagar』(印)☆『無防備都市』(伊)☆『白き処女地』(メキシコ) ☆『試煉』(スウェーデン) ☆『最後のチャンス』(スイス)☆『翼のない男たち』(チェコ) ☆『決定的な曲がり角』(ソ連)。
☆国際審査員賞:『鉄路の闘い』(仏)
☆主演男優賞:レイ・ミランド(『失われた週末』/米)☆主演女優賞:ミシェル・モルガン(『田園交響楽』/仏)☆監督賞:ルネ・クレマン(仏)☆脚本賞:ボリス・チルスコフ(ソ連)☆演出賞:ミハイル・ロンム(ソ連)
☆作曲賞:ジョルジュ・オーリック(仏)☆色彩賞:『石の花』(ソ連)☆記録映画賞:ベルリン(ソ連)☆国際平和賞:『最後のチャンス』(スイス)☆アニメーション映画賞:『自身の音楽を作ろう』(ディズニー/米)☆国際批評家賞:『逢びき』(デビッド・リーン監督/英)『ファルビーク』(ジョルジュ・ルーキエ/仏)

第2回(1947年)




★第1回とはうってかわってダークな感じ。イマイチ絵柄がわかりにくいが、恐らくカメラを図案化したものでは。
★審査員長はフランスの歴史家ジョルジュ・ユイスマン。グランプリのあとに各ジャンルを示す映画賞名がついているのが、面白い。
☆恋愛心理映画賞:『幸福の設計』(ルネ・クレール監督/仏)☆冒険探偵映画賞:『海の牙』(ジャック・ベッケル監督/仏)☆ミュージカル映画賞:『ジーグフェルド・フォリーズ』(ビンセント・ミネリ監督/米)
☆社会映画賞:『十字砲火』(エドワード・ドミトリク監督/米)☆アニメーション映画賞:『ダンボ』(米)☆記録映画賞:『ポーランドの洪水』(ポーランド)☆審査委員長:ジョルジュ・ユイスマン

第3回(1949年)




★新体操のケープみたいものをもって踊っていると思ったら、手にもっているのはフィルム。衣装はなんとなく民族衣装ぽいが、躍動感は十分あり目を惹く。
★2回目と同様、審査員長はフランスの歴史家ジョルジュ・ユイスマン。
☆グランプリ 第三の男(キャロル・リード監督/英)
☆監督賞:ルネ・クレマン(『鉄格子の彼方』)☆主演男優賞:エドワード・G・ロビンスン(『他人の家』)☆主演女優賞=イザ・ミランダ(『鉄格子の彼方』)☆国際批評家賞、撮影賞:『罠』(ロバート・ワイズ監督/米)☆脚本賞:『FRONTIERES OUBLIEES』(アルフレッド・ルイス・ワーカー)☆映画音楽賞:『雷雲』(エミリオ・フェルナンデス監督)。

第4回(1951年)




★家並みの上に「太陽」。その太陽は「花」にも思え、そのまわりに絡んでいるのは「フィルム」。太陽や花に見えたのは、フィルムリールってことでしょうか。明るい絵画的な雰囲気で、ほっした気分にさせてくれる。
★審査委員長:フランスの作家アンドレ・モーロワ。
☆グランプリ:『ミラノの奇跡』(ヴィットリオ・デ・シーカ監督/伊)、『令嬢ジュリー』(アルフ・シェーベルイ監督/スウェーデン)

☆審査員特別賞:『イヴの総て』(ジョゼフ・L・マンキーウィッツ監督/米)☆監督賞:ルイス・ブニュエル(『忘れられた人々』)☆主演男優賞:マイケル・レッドグレーブ(『The Browning Version』)☆主演女優賞:ベティ・デイビス(『イヴの総て』)
☆特別賞:フランス映画高等技術委員会賞『ホフマン物語』(マイケル・パウエル、エメリック・プレスバーガー/英)
☆国際批評家連盟賞:『ミラノの奇跡』(ヴィットリオ・デ・シーカ監督/伊)☆国際映画祭映画音楽賞:『愛人ジュリエット』(マルセル・カルネ監督/仏)☆脚本賞:『L’OMBRE D’UN HOMME』(アンソニー・アルクィス監督/仏)☆審査員特別賞:『LA VOIE EST−OUEST』(K・GORDON)☆美術賞:『夜明け』(グリゴリー・ロッシャリー)☆撮影賞:『南海の情炎』(カルロス・ウーゴ・クリステンセン)☆短編グランプリ:『オランダの鏡』(BERT HAANSTRA監督/オランダ)

第5回(1952年)




★一見、花瓶に生けられた花なのか、と思ったがけど、よく見ると、これは暗闇を照らす「トーチ」か。カラフルなワカメみたいのは、フィルムを思わす造形であり、炎である。そんな印象。
★審査委員長はフランスの作家モーリス・ジェネヴォワ。
☆グランプリ:『2ペンスの希望』(レナート・カステラーニ監督/伊)、『オーソン・ウェルズのオセロ』(オーソン・ウェルズ監督/モロッコ)
☆審査員特別賞:『われわれは皆殺人犯だ』(アンドレ・カイヤット/仏)☆監督賞:クリスチャン・ジャック(『花咲ける騎士道』)
☆主演男優賞:マーロン・ブランド(『革命児サパタ』)☆主演女優賞:リー・グラント(『探偵物語』)☆審査員特別表彰:アレクサンドル・アストリュック(仏)☆音楽賞『春の悶え』(アルネ・マットソン監督)/脚本賞:『ENDARMES ET VOLEURS』(マリオ・モニチェッリ監督)☆撮影賞:『源氏物語』(吉村公三郎監督)☆国際批評家連盟賞:『昇天峠』(ルイス・ブニュエル監督)☆科学・教育映画特別賞:『GROENLAND:VINGT』(マルセル・イシャック監督)☆抒情映画賞:『THE MEDIUM』(ジャン=カルロ・メノッティ/米)☆短編グランプリ:『網を投げろ』(アンリ・ヴァン・デル・オルスト監督/オランダ)

第6回(1953年)




★メインはちゃんと見ろ!というダジャレではないだろうけど、美の極致「ミロのビーナス」だと思われる。ビーナスの頭あたりから、フィルムを模した文字デザインが延びて、背景はスクリーンの趣。その下にムービーカメラがデザインされている。わりとまっとうな感じの絵柄だね。
★審査委員長は『美女と野獣』の監督でもあった、フランスの詩人・作家ジャン・コクトー。日本の『源氏物語』が撮影賞を受賞した。
☆グランプリ:『恐怖の報酬』(アンリ・ジョルジュ・クルーゾー監督/仏)
☆主演男優賞:シャルル・ヴァネル(『恐怖の報酬』)☆主演女優賞:シャーリー・ブース(『愛しのシバよ帰れ』)
☆劇的映画賞:『愛しのシバよ帰れ』(ダニエル・マン監督/米)☆娯楽映画賞:『リリー』(チャールズ・ウォルターズ監督/米)☆映像美術映画賞:『情熱のしぶき』(エミリオ・フェルナンデス監督)☆伝説映画賞:『LA RENNE BLANC』(エリック・ブロンベルイ監督)☆ユーモア映画賞脚本賞:『BIENVENUE,MONSIEUR MARSHALL』(ルイス・ガルシア・ベルランガ監督)☆冒険映画賞音楽賞:『野生の男』(リーマ・バレット監督)☆探検映画賞色彩賞:『緑の魔境』(リーマ・バレット監督)☆特別賞ダンス賞:『フラメンコの魔性と神秘』(ジャン・ガスパーレ・ナポリターナ監督)☆国際映画批評家連盟賞:『ぼくの伯父さんの休暇』(ジャック・タチ/仏)☆短編グランプリ:『白い馬』(アルベール・ラモリス監督/仏)

第7回(1954年)



★カンヌの海の感じに、カメラのレンズ。そこに建物が映り込んでいるが、この建物はなにか会場だったのだろうか。シンプルな絵柄だが、誰か画家の作品なのだろうか。
★6回に続き審査委員長はフランスの作家ジャン・コクトー。なんと、衣笠貞之助監督の『地獄門』がグランプリを受賞する快挙。
☆グランプリ:『地獄門』(衣笠貞之助監督/日)
☆特別賞:『地上(ここ)より永遠(とわ)に』(フレッド・ジンネマン監督/米)☆国際批評家賞:『ぼくの伯父さんの休暇』(ジャック・タチ監督/仏)☆監督賞:アレクサンドル・フォルド(『バルスカ街の5人組』)☆主演女優賞:マリア・シェル(『最後の橋』)☆審査員特別賞:『しのび逢い』(ルネ・クレイマン監督/仏)☆国際映画批評家連盟賞:『洪水の前』(アンドレ・カイヤット監督/仏) ☆脚本賞:アンドレ・カイヤット(『洪水の前』)

第8回(1955年)



★この年からグランプリは現在の「パルム・ドール(黄金の棕櫚)」となった。棕櫚は椰子科の常緑高木で、葉の部分は細かく裂けて団扇状になっている。そう、ポスターの絵柄にあるフィルムを囲むように配置されたのが、その棕櫚をデザイン化したものだろう。
★審査委員長はフランスの大作家マルセル・パニョル。
☆パルムドール:『マーティ』(デルパート・マン/米)
☆国際批評家賞:『根』(ベニート・アラザラキ監督/メキシコ)☆監督賞:ジュールズ・ダッシン監督(『男の争い』)、セルゲイ・ワリーリェフ監督(『シプカの英雄』)☆演技賞:スペンサー・トレーシー(『日本人の勲章』)☆審査員特別賞:『失われた大陸』(レオナルド・ボンツィ、マリオ・クラヴェーリ、エンリコ・グラース/伊)☆劇的映画賞:『エデンの東』(エリア・サガン監督/米)☆叙情詩映画賞:『ロミオとジュリエット物語』(レオ・アルンシュタム、レオニード・ラブロフスキー/ソ連)☆短編パルムドール:『ブリンキティ・ブランク』(ノーマン・マクラレン監督/加)

第9回(1956年)



★扉を開いて内に誘うような感じもするが、全体の造形がなにをかたどっているのかは、わからない。フィルムが全体を縁取っているようだが。あまり意味性を押し出さず、デザインの面白さをだした絵柄のようだ。文字に色合いを分散させた遊びが目を惹く。
★審査委員長はフランスのオペラ座の総支配人のモーリス・レマンが担当した。
☆パルムドール:『沈黙の世界』(ジャック・イヴ・クストー、ルイ・マル/仏)
☆国際批評家賞:『根』(メキシコ)/『恐怖の逢いびき』(スペイン)☆監督賞:セルゲイ・ユトゲーヴィッチ(『オセロ』)☆演技賞:スーザン・ヘイワード(『明日泣く』)☆審査員特別賞:『ピカソ−天才の秘密』(アンリ=ジョルジュ・クルーゾー監督/仏)☆詩的ユーモア賞:『夏の夜は三たび微笑む』(イングマール・ベルイマン監督)☆人間ドキュメント賞:『大地のうた』(サタジット・レイ監督)☆短編パルムドール:赤い風船』(アルベール・ラモリス/仏)

第11回(1958年)



★なにかの形をデフォルメしているのだろうか。丸と四角の組み合わせが、イメージをかきたてる。なんとなく「トリ」が羽ばたいているようにも見えたり、動きを感じさせる。グラフィック処理がされげないけど、おしゃれ。
★審査委員長はフランスの作家マルセル・アシャールが担当した。
☆パルムドール:『戦争と貞操』(ミハイル・カラトーゾフ/ソ連)
☆国際映画批評家連盟賞:『復讐』(ボアン・アントニオ・バルデム監督/スペイン)☆監督賞:イングマール・ベイルマン(『女はそれを待っている』)
☆主演男優賞:ポール・ニューマン(『長く熱い夜』)
☆集団女優賞:イングリッド・チューリン、エヴァ・ダールベック、バルブロ・ヒオルト・アフ・オルネス、ビビ・アンデルセン(『女はそれを持っている』)☆審査員特別賞:『ぼくの叔父さん』(ジャック・タチ監督/仏)☆フランス映画高等技術委員会賞:『ぼくの叔父さん』(ジャック・タチ監督)/『ジャングル・サガ』(アルネ・スックスドルフ監督)☆『戦争と貞操』(ミハイル・カラトーゾフ監督)
☆特別国際賞:『女はそれを持っている』(イングマール・ベルイマン監督)☆ドキュメンタリー賞:『GOHA』(ジャック・バラティエ監督)

第12回(1959年)




★簡潔なグラフィック・デザイン。鮮やかな赤のバックと、第12回を強調した「12」の文字が目立つ。
★審査委員長はフランスの作家マルセル・アシャールが担当した。 トリュフォーが『大人は判ってくれない』で新人監督ながら、監督賞を受賞した年。衣笠貞之助監督が『白鷺』で特別表彰された。
☆パルムドール:『黒いオルフェ』(マルセル・カミュ監督/仏)
☆審査員特別賞:『星』(コンラート・ヴォルフ監督/ブルガリア・東独)
☆監督賞:フランソワ・トリュフォー(『大人は判ってくれない』)☆男優集団賞:ディーン・ストックウェル、ブラドフォード・ディルマン、オーソン・ウエルズ(『脅迫/ロープ殺人事件』)☆主演女優賞:シモーヌ・シニョレ(『年上の女』)
☆特別表彰:『白鷺』(衣笠貞之助監督)☆国際賞:『ナザレ人』(ルイス・ブニュエル監督/メキシコ)☆国際批評家連盟賞:『アラヤ』(マーゴット・ハニン監督/ベネズエラ)、『二十四時間の情事』(アラン・レネ監督/仏)☆映画テレビ作家協会賞:『二十四時間の情事』(アラン・レネ監督)☆フランス映画高等技術委員会賞:『真夏の夜の夢』(イルジー・トルンカ監督)、『ハネムーン』(マイケル・パウエル監督)☆短編グランプリ:『蝶はここで生きられない』(チェコ)

第13回(1960年)




★ダークなバックで、花々が生けられているような感じだが、よく見るとトリが飛んでいる躍動的なイメージが展開している絵柄。
★審査委員長はメグレ警部もので知られたベルギーの作家ジョルジュ・シムノンが担当した。フランス人以外での審査委員長はシムノンが初めて。市川菎監督の『鍵』がアントニオーノの『情事』と並び特別賞を受賞する快挙。フェリーニは『甘い生活』で初のパルム・ドールに輝いた年。
☆パルムドール:『甘い生活』(フェデリコ・フェリーニ監督/伊)
☆審査員特別賞:『処女の泉』(イングマール・ベルイマン監督/スウェーデン)/『LA JEUNE FILLE』(ルイス・ブニュエル監督)☆主演女優賞:ジャンヌ・モロー(『雨のしのび逢い』)、メリナ・メルクーリ(『日曜はダメよ』)
☆特別賞:『情事』(ミケランジェロ・アントニオーニ監督/伊)、『鍵』(市川菎監督/日)☆優秀参加賞:『誓いの休暇』(グリゴーリ・チュフライ監督/ソ連)、『小犬を連れた貴婦人』(ヨシフ・ヘイフィッツ監督/ソ連)☆フランス映画高等技術委員会賞:『パウ』(アストリズ・ヘニング=イエンセン監督/デンマーク)☆映画テレビ作家協会賞/新批評家賞:『情事』(ミケランジェロ・アントニオーニ監督)☆国際映画批評家連盟賞:『処女の泉』(イングマール・ベルイマン監督)☆短編パルムドール:『LE SOURIRE』(セルジュ・ブールギニョン監督/仏)

第14回(1961年)




★星、星、星。数えるとセブン・スターズが、尾を引いて飛び交うシューティング・スター・ムード。打ち上げ花火のような楽しさを醸す、ファンタスティックな絵柄だ。
★審査委員長はフランスの作家ジャン・ジオノが担当した。市川菎監督の『おとうと』がフランス映画高等技術委員会賞を受賞した。
☆パルムドール:『ビリディアナ(ルイス・ブニュエル監督/スペイン)、『かくも長き不在』(アンリ・コルピ監督/仏)
☆国際批評家連盟賞:『罠にかかった手』(アルゼンチン)、『ある夏の記録』(仏)☆監督賞:ユーリア・ソーンツェワ(『戦場』)☆主演男優賞:アンソニー・パーキンス(『さよならをもう一度』)☆主演女優賞:ソフィア・ローレン(『ふたりの女』)☆審査員特別賞:『尼僧ヨアンナ』(イエジー・カワレロウィッチ監督/ポーランド)☆映画テレビ作家協会賞:『ビリディアナ』(ルイス・ブニュエル監督)、『囲い地』(アルマン・ガッティ監督)☆フランス映画高等技術委員会賞:『おとうと』(市川菎監督/日)『戦場』(ユーリア・ソーンツェワ監督/ソ連)☆短編パルムドール:『小さなスプーン』(仏)

第15回(1962年)




★絵画的な絵柄が素敵。帽子にドレス姿も印象的な、うつむき加減のヒロインの像。女優がモデルだろうか。背景をダークにして、ロマンチックでファンタスティックなイメージを醸す絵柄。
★審査委員長はNHK会長で、駐仏大使の古垣鉄郎が担当した。副委員長はフランスのプロデューサー、アンリ・ドゥーシュメステール。
☆パルムドール:『サンタ・バーバラの誓い』(アンセルモ・ドゥアルテ監督/ブラジル)
☆審査員特別賞『ジャンヌ・ダルク裁判』(ロベール・ブレッソン監督/仏) 『太陽はひとりぼっち』(ミケランジェロ・アントニオーニ監督/伊)☆演技賞:リタ・トゥシンハム、マレー・メルビン(『蜜の味』)、キャサリン・ヘプバーン、ラルフ・リチャードスン、ジェースン・ロバーズ、ディーン・ストックウェル(『夜の長い日の旅』)
☆最優秀映画化賞:『エレクトラ』(マイケル・カコニヤス監督/ギリシャ)☆最優秀コメディ賞:『イタリア式離婚狂想曲』(ピエトロ・ジェルミ監督/伊)☆国際映画批評家連盟賞賞:『皆殺しの天使』(ルイス・ブニュエル/メキシコ)☆フランス映画高等技術委員会賞:『エレクトラ』(マイケル・カコニヤス監督/ギリシャ)、『テルエルの恋人たち』(レイモン・ルーロー監督/仏)☆短編パルムドール :『ふくろうの河』(ロベール・アンリコ監督/仏)

第16回(1963年)




★美しい女性の横顔(モデルは誰か?)に、波打つ髪が印象的だ。髪の具合はフィルムをモチーフにしたもの。ファッション誌のイラストのような絵柄だ。
★審査委員長はフランスの作家アルマン・サラクルーで、副委員長はフランスの映画監督フーベン・マムーリアンが担当した。ヴィスコンティが『山猫』で初のパルム・ドールを受賞した。小林正樹監督の『切腹』が審査員特別賞を受賞した。
☆パルムドール:『山猫』(ルキノ・ヴィスコンティ監督/伊)
☆審査員特別賞:『切腹』(小林正樹監督/日)『猫に裁かれる人々』(ヴォイチェフ・ヤスニー監督/チェコ)
☆主演男優賞:リチャード・ハリス(『孤独の報酬』)☆主演女優賞:マリナ・ブラディ(『女王蜂』)☆国際映画批評家連盟賞:『孤独の報酬』(リンゼイ・アンダーソン/英)『深淵 LES ABYSSES』(ニコ・パラテキス監督)☆フランス映画高等技術委員会賞:『コーディーヌCODINE』(アンリ・コルピ監督)、『猫に裁かれる人たち』(ヴォイチェフ・ヤスニー監督)☆革命的叙事詩映画化賞:『楽天的ま悲劇 LA TRAGEDIE OPTIMISTE』(サムソン・サムソーノフ監督)☆短編パルムドール:『水の花』(アレックス・セイラー監督/スイス) 

第17回(1964年)




★絵画デザインで、アートな雰囲気。絵柄がこの大きさでは、よくわからない。よく目をこらして見ると、2頭立ての馬が疾走し、女性が馬車にのり、手綱を握っているような。馬がいまにも空に向かって飛び立ちような躍動感が、独特のスケッチ画から見てとれる。誰が描いたのかな。
★審査委員長はメグレ警部もので知られたベルギーの作家ジョルジュ・シムノンが担当した。フランス人以外での審査委員長はシムノンが初めて。市川菎監督の『鍵』がアントニオーノの『情事』と並び特別賞を受賞する快挙。フェリーニは『甘い生活』で初のパルム・ドールに輝いた年。
☆パルム・ドール:『シェルブールの雨傘』(ジャック・ドゥミ監督/仏)
☆審査員特別賞:『砂の女』(勅使河原宏監督/日)☆主演男優賞:アンテル・パーゲル(『ひばり』)、サーロ・ウルツィ(『誘惑されて棄てられて』)☆主演女優賞:アン・バンクロフト(『女が愛情に渇くとき』)、バーバラ・バリー(『わかれ道』)
☆国際映画批評家連盟賞:『パサジェルカ』(アンジェイ・ムンク監督/ポーランド)☆フランス映画高等技術委員会賞:『ビバリー・ヒルズの死』(ミヒャエル・フレガール監督)、『シュルブールの雨傘』(ジャック・ドゥミ監督)☆新批評家賞:『革命前夜』(ベルナルド・ベルトルッチ監督/伊)、『ゴールドスタイン』(ベンジャミン・マナスター、フィリップ・カウフマン/米)☆栄誉賞:『パサジェルカ』(アンジェイ・ムンク監督)☆短編グランプリ:『LA DOUCEUR DU VILLAGE』(フランソワ・レシャンバック監督/仏)

第19回(1966年)




★「赤」と「黒」と「白」の3色で、「20周年記念」の「20」を強調したグラフィックデザイン。アートっぽい絵柄から、機能的(?)な開催年度の数字を強調するデザインはこの年以降、多くなる。社会の激動期で、サロン的気分が排除されたための傾向だろうか。
★審査委員長はイタリア女優のソフィア・ローレンが担当した。 女優の審査委員長は初めて。
☆パルムドール:『男と女』(クロード・ルルーシュ監督/仏)『蜜がいっぱい』(ピエトロ・ジェルミ監督/伊)
☆審査員特別賞:『アルフィー』(ルイス・ギルバート監督/英)☆監督賞:セルゲイ・ユトケーヴィッチ(『ウラジーミル・レーニンの思い出』)☆主演男優賞:ペール・オスカルソン(『飢え』)☆主演女優賞:バネッサ・レッドグレーブ(『モーガン』)☆20周年記念賞:『オーソン・ウェルズのフォルスタッフ』(オーソン・ウェルズ監督)☆国際映画批評家連盟賞:『テルレスの青春』(フォルカー・シュレンドルフ監督/西独)、『オーソン・ウェルズのフォルスタッフ』(オーソン・ウェルズ監督)、『戦争は終った』(仏) ☆特別表彰:『パゾリーニの鳥』(ピエル・パオロ・パゾリーニ監督)☆フランス映画高等技術委員会賞:『男と女』(クロード・ルルーシュ監督)☆短編グランプリ:『スケーター・データー』(ノエル・ブラック監督/米)

第20回(1967年)




★カラーで「XX」を白抜きで見せる、シンプルだが趣があるグラフィック・デザイン。XXは「第20回」のこと。
★審査委員長はイタリアの監督アレッサンドロ・ブラッゼッティ、副委員長はフランスのプロデューサー、ジョルジュ・ルローが担当した。
☆パルムドール:『欲望』(ミケランジェロ・アントニオーニ監督/英)
☆審査員特別賞:『できごと』(ジョセフ・ロージー監督/英)『ジプシーの唄をきいた』(アレキサンドル・ベトロヴィッチ監督/ユーゴ)☆審査員特別表彰:ロベール・ブレッソン☆監督賞:フェレンツ・コーシャ(『一万日の太陽』/ハンガリー)
☆主演男優賞:オデド・コトラー(『一人の子供のための3日』)☆主演女優賞:ピア・デゲルマルク(『みじかくも美しく燃え』)☆新人監督賞:『オーレスの風』(モハメッド・ラクダール・ハミナ監督/アルジェリア)☆国際映画批評家連盟賞:『ジプシーの唄をきいた』(アレキサンドル・ペトロヴィッチ監督/ユーゴ)、『できごと』(ジョセフ・ロージー監督/英)☆脚本賞:『殺人ゲーム』(アラン・ジェシュア監督)☆短編グランプリ:『オランダの空』(オランダ)

第21回(1968年)




★映画祭自体は中止されたが、ポスターは存在する。貴重な1枚だ。「第21回」で21の数字がフィルムをモチーフにして展開され、万華鏡のようなデザインになっている。中止を思いながら見ると、デザインがちょっとカオス的にも見える。予兆的な絵柄?
★「5月革命」のため、映画祭は中止となった。映画祭中止を叫ぶ若手の監督や俳優たち(トリュフォー、ジャン=ピエール・レオなど)の記録は、ベルトルッチ監督の新作『ドリーマーズ』に一部、収められている。
☆映画祭中止で、当然、受賞もなし。

第23回(1970年)




★「第23回国際映画祭」「カンヌ」「1970」の3つの文字ブロックを、シャドウ・カラーふうな色づけで見せたデザイン。見ていると、シャドウカラー部分で「飛翔感」「立体感」を醸し出す。
★審査委員長はグァテマラの作家ミゲル・アンヘル・アストゥリアスが担当した。
☆パルム・ドール:『M★A★S★H』(ロバート・アルトマン監督/米)
☆審査員特別賞:『殺人捜査』(エリオ・ペトリ監督/伊)☆審査員賞:『鷹』(イシュトヴァン・ガール監督/ハンガリー)、『いちご白書』(スチュアート・ハグマン監督/米)☆監督賞:ジョン・ブアマン(『最後の男レオ』)☆主演男優賞:マルチェロ・マストロヤンニ(『ジェラシー』)☆主演女優賞:オッタヴィア・ピッコロ(『わが青春のフロレンス』)☆新人監督賞:『ホア・ビン』(ラウール・クタール監督)☆国際映画批評家連盟賞:『殺人捜査』(エリオ・ペトリ/伊)☆短編グランプリ:『魔法の器械』(米)

第24回(1971年)




★大きく、フィルムをデザインかしたような「25」のグラフィック数字が印象的。「25」は「25周年記念」を示している。開催は「第24回」だが、周年記念で25ということか。
★審査委員長はフランスの女優ミシェル・モルガンが担当した。
☆パルムドール:『恋』(ジョゼフ・ロージー監督)
☆審査員特別賞:『パパ ずれてるゥ!』(ミロス・フォアマン監督/米)『ジョニーは戦場へ行った』(ダルトン・トランボ監督/米)☆審査員賞:『AMOUR』(カーロイ・マック監督)『愛とさすらいの青春/ジョー・ヒル』(ボー・ヴィデルベルイ監督)☆主演男優賞:リッカルド・クッチョーラ(『死刑台のメロディ』)☆主演女優賞:キティ・ウィン(『哀しみの街かど』)☆フランス映画高等技術委員会賞:『大自然の闘争/脅威の昆虫世界』(ウォロン・グリーン監督)☆国際批評家賞:『ジョニーは戦場へ行った』(米)☆25周年記念賞:『ベニスに死す』(ルキノ・ヴィスコンティ監督)☆ 新人監督賞:『POUR LA GRACE』

第25回(1972年)




★カンヌ映画祭の公式サイトでポスターをアップしていない。
★審査委員長は『恋』でパルム・ドール受賞をした、ジョセフ・ロージー監督が担当した。ロージーはハリウッドの赤狩りにリストアップされ、英国に亡命した米国の監督。
☆パルムドール:『黒い砂漠』(フランチェスコ・ロージー監督/伊)『労働者階級は天国に入る』(エリオ・ペトリ監督/伊)
☆審査員特別賞:『惑星ソラリス』(アンドレイ・タルコフスキー/ソ連)☆審査員賞:『スローターハウス5』(ジョージ・ロイ・ヒル監督)☆主演男優賞:ジャン・ヤンヌ(『われわれは一緒に年をとらない』☆主演女優賞:スザンナ・ヨーク(『イメージズ』)☆国際映画批評家連盟賞:『AVOIR VINGT ANS Dans LES AURES』(RENE VAUTIER)☆監督賞:ヤンチョー・ミクローシュ(『赤い詩編』)☆フランス高等技術委員会賞:『フェリーニのローマ』(フェデリコ・フェリーニ監督)☆短編グランプリ:『LE FUSIL A LUNETTE』(ジャン・シャポー/仏)

第26回(1973年)




★カンヌ映画祭の公式サイトでポスターをアップしていない。
★審査委員長はスウェーデン出身の女優イングリット・バーグマンが担当した。女優では3人目の審査員委員長。
☆パルムドール:『スケアクロウ』(ジェリー・シャッツバーグ監督/米)/『雇い人 the Hireling』(アラン・ブリッジス/英)
☆審査員特別賞:『ママと娼婦』(ジャン・ユスターシュ/仏)☆審査員賞:『招待 L'INVITATION』(クロード・ゴレッタ監督)『砂時計の下のサナトリウム』(ポイチェフ・イェジー・ハス監督)☆特別賞:『野蛮な惑星』(ルネ・ラールージ監督)☆主演男優賞:ジャン=カルロ・ジャンニーニ(『愛とアナーキーの映画』)☆主演女優賞:ジョアン・ウッドワード(『仮想の人マリーゴールドにおけるガンマー線の効果』)☆国際映画批評家連盟賞:『最後の晩餐』(マルコ・フェレーリ/仏)☆フランス高等技術委員会賞:『叫びとささやき』(イングマール・ベルイマン監督)☆新人監督賞:『ジェレミー』(アーサー・レイ・バロン監督)☆短編グランプリ:『バラブロック』(カナダ)

第27回(1974年)




★ジャケットにネクタイの男性の頭に、大きな目と天使のような翼。シュールな絵柄が目を惹く。よく見ると、男性は着席して、大きく目をこらして、さあ、心をまっさらにして映画を見るぞ、と思っているような感じ。面白い。
★審査委員長はフランスの監督ルネ・クレールが担当した。
☆パルムドール:『カンバセーション−盗聴−』 (フランシス・F・コッポラ監督/米)
☆審査員特別賞:アラビアンナイト(ピエル・パオロ・パゾリ−ニ/伊)☆審査員賞:『従妹アンヘリカ』(カルロス・サウラ監督)☆主演男優賞:ジャック・ニコルソン(『さらば冬のかもめ』)☆主演女優賞:マリー・ジョゼ・ナット(『Les Violons de Bal』)☆特別賞:シャルル・ボワイエ(『薔薇のスタビスキー』)☆国際映画批評家連盟賞:『LANCELOT DU LAC』(ロベール・ブレッソン/仏)☆フランス映画高等技術委員会賞:『マーラー』(ケン・ラッセル監督)☆短編グランプリ:『L’ILE』(V.ZUIKOV監督/ソ連)
☆Cannes Film Festival 2007>>

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