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ウォーターボーイ
THE WATERBOY 1998年アメリカ 監督フランク・コラチ 出演アダム・サンドラー/キャシー・ベイツ/ヘンリー・ウィンクラー ●89分 ブエナビスタ配給 |
| アメリカで1億6千万ドルの興収を稼ぎ、年間ボックス・オフィスの第5位にランクされた大ヒット・コメディ。ルイジアナ州の田舎町で、大学のアメフト・チームのウォーターボーイ(給水係)をするマザコン青年が、キレると無敵のパワーを誇るタックル・マシーンぶりを買われてチームに入団。万年最下位のチームを決勝戦に導き、ヒーローになるまでを、おバカな笑いの連打で描く。監督&主演は、フランク・コラチ&アダム・サンドラーの『ウェディング・シンガー』のコンビ。 | |
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YAZAKI★★舌足らずに吃音の入ったしゃべり方。運転する車はトラクターで、人から「お前は11歳か?」とバカにされると、マジで「31歳で〜す」と答える。純情おバカというよりは、南部系の愚鈍が入ったアダム・サンドラーのキャラクター。これを、あっけらかんと笑えるかってところで、好き嫌いが決まりそうな作品です。 私の場合は、正直言って、このテの濃すぎるキャラが苦手。生物学の授業で、「ママが教えてくれたことと違う!」と、ケンタッキーのカーネルおじさん似の教師をはり倒すマザコンぶりも、おかしいというよりかわいそうに思えちゃう。息子を性的に抑圧するママ(キャシー・ベイツ)が、『キャリー』の母親っぽく見えたり。どうも、登場人物に愛着が持てない。 サンドラー扮するダメ男が、万年最下位のダメチームに拾われ、優勝に導くストーリーは、お決まりの『メジャーリーグ』パターン。アメリカ人は、ホントにこういのが好きだよね。というわけで、自分が脳内アメリカ人化していると思う人は、そこそこ楽しめるかも。そうじゃないけど笑いに飢えてるって人は、『オースティン・パワーズ:デラックス』を刮目して待つべし!(99/05/27 ブエナビスタ試写室) |
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黒猫・白猫
BLACK CAT, WHITE CAT 1998年フランス=ドイツ=ユーゴ 監督エミール・クストリッツァ 出演バイラム・セヴェルジャン/スルジャン・トドロヴィッチ/ブランカ・カティチ ●130分 フランス映画社配給 |
| ドナウ川のほとりで暮らすシンティロマのマトゥコは、ゴッドファーザーのグルガに軍資金を借りて石油列車強盗を働くが、仲間にしたヤクザにまんまとだまされてしまう。ヤクザは、一文無しのマトゥコに、自分の妹と、マトゥコの息子ザーレの結婚を迫った。が、ザーレは酒場の娘イダに夢中。はたして政略結婚の行方は? 『アンダーグラウンド』『ジプシーのとき』のエミール・クストリッツァ監督によるエネルギッシュなコメディ。 | |
| YAZAKI★★★『アンダーグラウンド』で監督廃業宣言したはずのエミール・クストリッツァが、「やめるのやーめた!」と開き直って作ったコメディー作。『アンダーグラウンド』で顕著になった「コテコテの戯画」の作風は、今回も健在。プラス、主人公がシンティロマとあって、エネルギーのベクトルはどこまでものびやか。思いっきり切なくてファンタジー性にあふれた『ジプシーのとき』は大好きな映画だけど、ハジけまくったノリで攻めるこの作品も負けず劣らず好き! 昨今のザルソバ風味の映画に飽き足らず、たまにはステーキか鰻が食べてえな――という人には、自信を持っておすすめします。 主人公は、じいさん(ザーリェ)、息子(マトゥコ)、孫(ザーレ)という3世代のロマの親子。まず、自分じゃ商才があると思ってるが実はヌケサクなマトゥコが、中東から来る石油列車を強奪して一儲けしようと案じる。が、軍資金がないので、じいさんの友人のゴッドファーザーに金を借り、さらに新興ヤクザのダダンにも援助を求める。マトゥコの小心さにつけこんだダダンは、まんまと石油を横取りしたあげく、「オレの取り分はどうしてくれる?」とマトゥコに詰め寄る。トホホと困ったマトゥコにダダンが持ち掛けたのは、チビデブで「テントウ虫」というあだ名の自分の妹と、マトゥコの息子ザーレの結婚話。「なんでオレが?」と思うザーレは、酒場の娘イダとの恋が進展中。だが、結局テントウ虫との結婚式の日がやって来てまう。 で、そんな孫を不憫に思ったじいさんのザーリェが、「葬式と結婚式はいっしょにできまい」とばかり、呪文を唱えてあの世行きになるところから、雪だるま式に笑いがふくらんでいく仕掛け。「じいさんは3日後に死んだことにしろ」と、ダダンにおどされたマトゥコの手で、屋根裏部屋で氷づけにされるじいさん。自分も政略結婚に不満で式場を逃げ出し、ゴッドファーザーの孫との「ビビビ婚」をかなえるテントウ虫。その式の最中にあの世行きになって、ザーリェ同様の氷付けにされるゴッドファーザー。登場人物がひっちゃかめっちゃかに入り乱れ、家の天井はぬけるわ、ふたりのじいさんは生き返るわ、ダダンはトイレに落ちてクソまみれになるわのクライマックスは、まさに狂想曲の様相。 そんななかで、戸籍官(『アンダーグラウンド』のミキ・マノイロヴィッチ)をかっさらって船に乗り込んだザーレとイダは、黒猫・白猫を立会人に結婚式をあげる。「これが美しき友情のはじまり」と、『カサブランカ』(ゴッドファーザーのお気に入りの映画で、劇中にも登場)の引用でシメるじいさんたち。未来への希望に満ちた、ものすごくハッピーなエンディングです。 そう、これはズバリ希望の映画なんだよね。老獪でありながらも仁義と友情にあついザーリェとゴッドファーザーは、古き良き過去の世代。その彼らの遺産を食いモノにせんと貪欲に生きるマトゥコとダダンは、あざとさとセコさに凝り固まった現在の世代。そして、親世代の呪縛から逃れ、じいさんの遺産を手に新天地へ旅立っていくザーレやイダは、夢見ることを許される未来の世代。「現在」はどうしようもないけど、「未来」は、「過去」を糧にきっとハッピーになる――そう訴えかけるエンディングは、祖国ユーゴに対するクストリッツァの願いが溢れているような気がします。 ただ、こういう「現在」を否定的に見て、「過去」と「未来」に肯定的なまなざしをむける視線の注ぎ方は、『アンダーグラウンド』に批判の刃を向けたフランス系実存主義系統の評論家には、総スカンを食うかも。でもいいじゃないっすか、人生は、オプティミスティックに生きたほうが楽しいに決まってるんだから。シタタカじゃなく、おおらかに生きようというクストリッツァのメッセージを、私はとっても気持ちよく受け止めたよ。(99/06/09 東宝第一試写室) | |
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GO! GO! L.A.
L.A. WITHOUT A MAP 1998年イギリス=フランス=フィンランド 監督ミカ・カウリスマキ 出演ヴィンセント・ギャロ/ジュリー・デルピー/デイヴィッド・テナント/ヴァネッサ・ショウ ●107分 パルコ=ザナドゥー配給 |
| SHIMIZU★★☆弟のアキと違い、「明るめ」の兄ミカ・カウリスマキの新作。ハリウッド映画に憧れ(とくにサミュエル・フラー監督をメンターと仰ぎ、彼の出演を実現させた『ヘルシンキ・ナポリ・オールナイト・ロング』は愛すべき佳作でしたが)、陽気で弾むようなヒューマンな作風は、いつも人恋しさいっぱい。今回の主人公は、英国で家業の葬儀屋を継いだ22歳の青年リチャード。そんな彼が墓地を訪れた美女バーバラに一目惚れ。彼女はロス在住の女優の卵。実は彼は「OOZY SUICIDE(じめじめした自殺)」なる小説を密かに執筆していた脚本家志願。突然、ロスの女を通し「ハリウッド」の夢を求める自分を発見、すわ、と彼はハリウッドへ向かいます。 英国青年によるバーバラを通してのハリウッドの偏愛と、そこから起こるカルチャー・ギャップの可笑しさ。監督の心情が忍ばれる作品です。バーバラがバイトをしているハリウッドの和食屋「ヤマシロ」での映画人のスノッブな会話があるかと思えば(浜辺で「スピルバーグを見た」と語りあう業界人がいる)、その客のひとりでかのカルト作『断絶』のモンテ・ヘルマン監督が本人役で登場するわ、あるいはジャームッシュ監督(彼も『ヘルシンキ…』に出ているミカの盟友)の『デッドマン』の主役だったJ・デップや、彼を可愛がっているF・ダナウエイが本人役で登場するあたりのハリウッド・スターマップのスケッチは皮肉な『ザ・プレイヤー』にも似ているが、こちらはあくまでの茶目っ気たっぷり。 強烈なのは主人公の隣人になるギタリストのヴィンセント・ギャロとウェイトレスのジェリー・デルピーのカップル。僕はギャロの登場で主人公がだんだん影か薄くなる感じがした。元々ロックミュージシャンのギャロが趣味まるだしで、かのレニングランド・カウボーイズとセッションする無邪気な姿にもニンマリ。と、いうわけで、サブのディテールをにやにやして見ているうち、主人公の青年への焦点がどんどん気弱になっていく、ハリウット賛歌の趣。でも、相手役のヴァネッサ・ショウは『アイス ワイド シャット』の娼婦役でも光っていたけど、ここでも魅惑的です。要注目。(99/04/21 メディアボックス試写室) YAZAKI★★☆イギリスの田舎町に住む葬儀屋の純情青年が、人生最大の冒険をおかそうと、ひと目惚れを信じてロスにやって来る。その彼の目を通して見たLAの「胡散臭さ」が、笑いのポイントであり、テーマでもあるという感じの作品。『アニー・ホール』のラストのほうで、ダイアン・キートンに去られたウディ・アレンが、彼女をあきらめきれずロスへ追いかけて行くくだりがあるけれど、『GO! GO! L.A.』に描かれるのもそれと通じる世界。こちらの主人公は、なんとかLAに適応しようと頑張るが、「こんなところにいちゃ、ビョーキになる」という心中はアレンと同じなのよね。 そんな主人公のアウトサイダーのまなざしで、ティンセルタウンのケッタイな日常を描写していくカウリスマキ監督。魅惑的であると同時に手のつけられないほどクレイジーな側面もある――というのが、彼のハリウッド感だそうだけど、それを彼は、主人公が遭遇する様々なエピソードを通じて物語っていきます。 LAに到着早々、主人公が飛び込む和食レストラン。スノッブを気取ったマネージャーがフランス語訛りでしゃべったり、ウェイトレス(ジュリー・デルピー)が早口で言う「スープorサラダ?」が「スーパーサラダ」に聞こえたり。主人公の前に立ちはだかる言葉の壁からカルチャー・ギャップの話に突入していくところは、外国人監督ならではの発想だね(メニューに「エンターテインメント業界専門の弁護士サンド」なんて名前がついてるのも笑えマス)。 で、このあと目当ての女優の卵バーバラとめでたく再会を果たすことができた主人公は、彼女が所属するいかがわしいハリウッドの末端世界とお近付きになり、数々の「目がテン」事件と遭遇する。それをザッと列挙いたしますと。キリスト像にビキニ姿のバーバラがからむグラビア撮影。ネコ版『エイリアン』の企画で一山当てようと画策する新人監督。水が真っ赤に染まったプール。ケイタイをヘッドセットにしてしゃべりまくるエージェント。「潜水艦映画のアイデアを300ドルで売る」と持ち掛けるバーテン。 そうした世界に溶け込もうと努力を重ね、一度はバーバラと結婚まで漕ぎ着けるものの、結局愛に破れて故郷へ帰ることになる主人公。その姿からは、「ハリウッドは遠くから憧れて見るのがふさわしい世界。インサイダーになると気がヘンになるだけ。自分はそこに属さず、地に足の着いた映画作りをしたい」という監督なりの心情が見えてくる感じ。バーバラと結婚した主人公宅のインテリアが、どんどん50'S調に変貌していくところなど、ゲイコマな演出も買いのポイント。(99/07/07 メディアボックス試写室) | |
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ファミリー・ゲーム/双子の天使
THE PARENT TRAP 1998年アメリカ 監督ナンシー・マイヤーズ 出演デニス・クエイド/ナターシャ・リチャードソン/リンゼイ・ローハン ●127分 ブエナビスタ配給 |
| SHIMIZU★★☆『赤ちゃんはトップレディがお好き』や『花嫁のパパ』のリメーク作などソフィスティケートされたコメディ作に好感がもてるナンシー・マイヤーズとチャールズ・シャイヤーの夫婦コンビ作です。 これはヘイリー・ミルズ主演の双子もの『罠にかかったパパとママ』(さらに元は『ふたりのロッテ』)のリメーク。オリジナルが昔の作品なので僕のような若者(?)は見ていないけれど、ミルズの音程がずれたような主題歌「Let's get together」は憶えておりまして、今作でもヒロインが終盤、ホテルのエレベーターに乗るとき、軽く口ずさんでおります。ハイ。 さて、このリメークは11年間別々に暮らした双子(それをコッポラのワイナリーで有名な米加州ナパ・バレーとロンドンにふりわけ趣向を凝らしている)が偶然再会し、離婚した両親を一緒にさせる計画を開始する設定。僕はやはり気になるのはひとりの子役が双子を演じる点。合成でふたりが違和感なく同一画面にいる時もあるけど、逆に昔のこの手のひとり双子映画のような、ひとりが後ろ向きで顔が見えないというシーンが随所にある。それがとにかく気になるのですよ。でも、演じるソバカスの子役リンゼイ・ローハンちゃんはかなり達者で味のある可愛いさ。ふたりを使いわける彼女に心動いたことは確か。 そうすると、この両親が気になる。このご時世、離婚を修復するにはそれ相応の心の通わせ方がワンポイントでもあったほうが、説得力を増すと思うが、両親はハナからいい人モード。なのに13年間も会っていないとは、怨念じゃなくて、ただお人好しだったから、と少々訝しい思いにかられるのも確か。ま、これは妙にリアルな現代離婚話にもっていかなかったのは、清らかな少女の想いに焦点をあてたかったからでしょうね。 終盤のホテルでの行き違いなど、シュチエーション・コメディーの面白さも手堅い。二人が船上でデートするお膳立て(ワインの名もいいよ)はロマンチック。脇役のメイドと執事のキャラは文句なしに可笑しいし、パパの恋人役の女優(『ロミーとミッシエルの場合』でヴォーグの編集者役だったっけ)がフェロモン度満点で、いい味。(99/07/12 ブエナビスタ試写室) YAZAKI★☆『罠にかかったパパとママ』を見たのは、確か小学校1〜2年のころ。同時期、「パティ・デューク・ショー」という、ショーン・アスティンの母ちゃんが顔そっくりな従姉妹同士を演じるTVも放映され、すっかり「ひとり二役モノ」に夢中になっちまった私は、己も二重人格になったかのようにふるまい、親をトホホな気分にさせたもんであります(いまなら頭の医者に連れて行かれてたかも)。 なんて思い出を喚起させるように、オープニングのバックには「レツゲトゥギャザー、イェイェイェイ」という『罠パパ』主題歌のメロディがチラリ。でも、懐かしかったのはそこまでで、あとは見事に現代ふう(当たり前だけど)。劇の後半、パパとママを再婚させようとはかる双子姉妹が、いっしょにキャンプに出かけたパパの婚約者を排除しようと、リュック(プラダだよ)に石を詰めたり、水のボトルにトカゲを仕掛けたり、虫除けローションを砂糖水にすりかえたり、はたまた寝ている間にマットレスを湖に放り出したり……と、イジメ行為の限りを尽くすのを見るにおよび、すごーくイヤな気分になった。 ここんとこが、オリジナルでどうなってたかはまるで覚えていないけど、こういうオトナいじめのえげつない描写は『ホーム・アローン』の悪影響が尾を引いてるところじゃないかな? 同じようにパパの婚約者を追っ払うのでも、もっとスマートで知的なやり方があると、私は思うのだが。オリジナルのヘイリー・ミルズに代わり、双子姉妹を演じるのは3歳からモデルをやっているというリンゼイ・ローハン。イギリス訛りと西海岸言葉を巧みに使いわけるところはウマいんだろうけど、いかにも子役然としたこまっしゃくれた感じが好きになれない。顔一面のソバカスも不気味じゃ。(99/05/27 ブエナビスタ試写室) | |
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ラスベガスをやっつけろ
FEAR AND LOATHING IN LAS VEGAS 1998年アメリカ 監督テリー・ギリアム 出演ジョニー・デップ/ベニチオ・デル・トロ/トビー・マグワイア ●118分 東北新社配給 |
| YAZAKI★ドラッグ漬けのジョニー・デップとベニチオ・デル・トロが、醜態のかぎりをつくす。デップはカトちゃんみたいな半ハゲ、トロはあっと驚く関取体型。それなりに熱演はしているのだが、すればするほど、「キャリアの自殺行為」という言葉が浮かんでくる。それは監督のテリー・ギリアムにしても同じで、デップとトロがサーカスを見に行く場面以外、画面の隅々まで絵を埋め込んで行くギリアムの美的センスの緻密さは感じられず。最初から最後まで、「なんじゃこりゃ?」の思いにかられながら見とりましたです、ハイ。 物語は、ジャーナリストのデップと、友人の弁護士トロが、取材にかこつけてラスベガスで豪遊。ドラッグ三昧の日々を送るというもの。その途上でデップがコウモリの幻覚をハエたたきで追う場面を筆頭に、カーペットの模様が動き、バーの客が爬虫類に見え、カメラマンの姿がベトナムの兵士に映り……と、幻覚の映像が続く。何か、バッド・トリップした人間の頭の中身を、延々と見せられているような感じ。 で、そこに何の意味があるのか、これをいま映画化する理由がどこにあるのか? というのが、終始つきまとう疑問。そもそも、デップとトロのキャラクターは、60年代のドラッグ・カルチャーの生き残りであり、すでにドラマの設定の時点(1971年)で時代遅れの人間。そんな彼らが、「失われたアメリカン・ドリームを探しに行く」という一種のウソくささが、原作の魅力であったと想像できる(私は原作は読んでません)のだけど、残念ながら映画からはアナクロなムードが匂い立つばかり。ホラ話といえども、時代を検証する視点をきっちりと設定し、自分なりに総括してから映画作れば? と、イラつく気持ちがつのります。 という不満タラタラの映画にあっても、堂々と光る演技をしているクリスティーナ・リッチ(トロがホテルに連れ込む絵描き志望の少女で、バーブラの絵ばかり描いている)の大女優ぶりは、アッパレ!(99/06/17 徳間ホール) | |