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知らなすぎた男
THE MAN WHO KNEW TOO LITTLE 1998年アメリカ 監督ジョン・アミエル 出演ビル・マーレー/ピーター・ギャラガー/ジョアン・ウェイリー/アルフレッド・モリーナ ●94分 ワーナー・ブラザース映画配給 |
| SHIMIZU★★すべてが「芝居」と信じ込みスパイになりきった間抜けな米国人が、実際のスパイ戦に巻き込まれる。『ゲーム』の逆パターンの設定は面白い。本物の死体を見ても、完璧な演技だ、と感心するとか。マレーのおとぼけ演技はそれなりにおかしい。でも、セリフまわしなど小技の効いた英国調のコメディ・センスを感知しないと、なかなか入り込めない笑い。拷問専門の博士の存在など面白いキャラもあるが、『オースティン・パワーズ』みたいなおバカなキャラがいないのが苦しい。(98/06/29 ワーナー・ブラザース映画試写室) YAZAKI★★Mの文字が弾んでWになったりする、オープニングのタイトルがソウル・バスふうでカワイイ。全体に、ブレーク・エドワーズが『ゲーム』を料理するとこうなります、という感じの映画で、エドワーズが嫌いじゃないYAZAKIはけっこう楽しめました。元バル・キルマー夫人のジョアン・ウェイリーが国防相の愛人役を演じる設定は、『スキャンダル』のパロディみたいだしね。スパイ同士の隠語を使った会話がさらなるカン違いを呼ぶという言葉遊びのギャグが笑わせます。(98/09/03 ワーナー・ブラザース映画試写室) | |
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TOKYO EYES
TOKYO EYES 1998年日本=フランス 監督ジャン=ピエール・リモザン 出演武田真治/吉川ひなの/杉本哲太 ●98分 ユーロスペース配給 |
| SHIMIZU★★電車のなかとか、溜池あたりの裏街の情景とか、エキゾチズムじゃない東京が映像化されていて、日本に対する「誤解」がないというのが第一印象。でも、日本人を操るフランス人の人形師の存在はちゃんと感じる映画ね。疑似的な「殺人」行動をする「やぶにらみ」なる愉快犯と彼と出会った少女の関係を描くタッチは実にクール。確かに無駄がないスタイリッシュな映画だと思うが、僕には最後まで、それがどうしたという感じ。ひなのちゃんが全然物怖じせず、彼女の独自の華やいだ少女の世界を炸裂させていたことに、えらく感心。タケシのきばる演技はこの映画のおまけか。(98/07/31 メディアボックス試写室) | |
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ネネットとボニ
NENETTE ET BONI 1996年フランス 監督クレール・ドゥニ 出演グレゴワール・コラン/アリス・ウーリ/ヴァレリア・ブルーニ=テデスキ/ヴィンセント・ギャロ ●103分 キネティック配給 |
| SHIMIZU★★妊娠した体で妹がころがり込んできて、兄の心が揺れ動く。ちょっと近親相姦的な想いを抱えた兄の性的な妄想が、この映画のポイント。パン屋の女将さん(この女優がすごい肉感的で存在感抜群!)が出てくる性夢やら、オナニー中の彼の体に接写したカメラの構図など、女流監督の感性全開であります。僕は唐突に父親を殺すとか、散漫な展開に少々お手上げ。兄役のコラン君に会見したけど、すごく素直で感じのいい青年だったよ。共演した素顔のV・ギャロについて「クレージーな人」。なんとなく納得した。(98/08/24 TCC試写室) YAZAKI★★『ビフォア・ザ・レイン』のコワン君が、性欲をモンモンともて余す男の子をキュートに演じてます。とくに、ピザの生地を、パン屋の女房(『おせっかいな天使』の肉感派テデスキ)に見立ててこねくりまわすシーンが最高。ただ、パン屋の女房とコワン君のオヤジが愛人関係にあるらしき設定やら、オヤジが脅迫された挙げ句殺されるエピソードやら、フランス映画らしいひとりよがりな部分も多々あり。そういうところに、むりやり社会派のノリを盛り込もうとしている感じがうっとおしかった。(98/08/26 TCC試写室) | |
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フラワーズ・オブ・シャンハイ
FLOWERS OF SHANGHAI 1998年台湾=日本 監督ホウ・シャオシェン 出演トニー・レオン/羽田美智子/ミシェル・リー ●121分 松竹富士配給 |
| YAZAKI★☆前作の『憂鬱な楽園』から、もはや私にはワケわかんない世界に突入しちゃったシャオシェン監督。いや、「羽田美智子を国際女優にするべく作られた奥山の落しダネ映画」ってところは、よくわかるんですけどね。その羽田とトニー・レオンを中心に、ホンキと遊びの境界線を行き来する遊女と客の関係が、全編室内劇の趣向でダラダラと描かれる。水タバコのイキな飲み方だけが勉強になりましたという、印象のきわめて薄い映画であります。(98/09/08 松竹第一試写室) | |
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![]() PHOTO by UIP |
北京のふたり
RED CORNER 1997年アメリカ 監督ジョン・アブネット 脚本ロバート・キング 出演リチャード・ギア/バイ・リン/ブラッドリー・ホイットフォード ●123分 UIP配給 |
| YAZAKI★★ラマ教信者として中国の理不尽な政策を攻撃し続けてきたリチャード・ギアが、「かの国でエッチするとこうなります」という手本(!?)を見せてくれます。事件のからくり自体は底の浅い感じがするけれど、真実を求める過程で心かよわせていくギアとバイ・リンが、互いに相手を救おうとして自己犠牲の行動に出るという、メロドラマ的な展開は悪くない感じ。(98/06/19 UIP試写室) | |