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気まぐれな狂気
TRUTH OR CONSEQUENCES,N.M. 1997年アメリカ 監督キーファー・サザーランド 出演キーファー・サザーランド/ヴィンセント・ギャロ ●106分 ソニー・ピクチャーズ配給 |
| SHIMIZU★☆『俺たちに明日はない』ふうの犯罪逃避行映画。初監督のキーファーは脇役の自分だけが目立つ演出。主演のV・ギャロの影が次第に薄くなり、彼の恋人との関係も盛り上がらない。指をチョン切る場面など暴力描写には熱心で、このあたりが彼のこだわりか。ギャングに迎合する人質K・ポラックのノリは面白かったけど、映画のビジョンが感じられないまま。どんどん普通以下の映画に下降する気まぐれ映画。(98/07/13 ソニー・ピクチャーズ試写室) | |
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スピーシーズ2
SPECIES 2 1998年アメリカ 監督ピーター・メダック 出演ナターシャ・ヘンストリッジ/マイケル・マドセン/ジャスティン・ラザード ●93分 UIP配給 |
| YAZAKI★対スピーシーズ作戦にクローンが駆り出される趣向は、『エリアン4』とよく似ている。スピーシーズのデザインも『エイリアン』のH・R・ギーガーだけど、雄雌エイリアンの合体をレントゲン写真みたいに見せるアイデアは、もはやお笑いの世界に入ってます。エロチックな匂いのしないヘンストリッジは、エイリアンというよりバイオニック・ジェミーみたい。(98/07/22 UIP試写室) | |
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相続人
THE GINGERBREAD MAN 1997年アメリカ 監督ロバート・アルトマン 出演ケネス・ブラナー/エンベス・デイビッツ/ロバート・ダウニー・ジュニア ●114分 日本ヘラルド映画配給 |
| SHIMIZU★★愛するアルトマン先生だが、なぜ、正攻法の「ノワール調スリラー映画」に手を出したか疑問。『ロング・グッドバイ』で、見事なアルトマン一流のひねりを見せたお方なのに。これは不発。お話自体の仕掛けがみえみえ。この手の作品なら傑作『白いドレスの女』があるからね。弁護士役のブラナーはミスキャストじゃないかな。妙にクリアーな演技で、人間的魅力が薄いんだよね。ダリル・ハンナら女優陣はいい。(98/08/21 ヘラルド映画試写室) YAZAKI★☆法廷シーンのない巻き込まれ型サスペンスで、グリシャムのなかでは『ペリカン文書』に近い路線。舞台は、『真夜中のサバナ』と同じジョージア州サバナ。で、監督がアルトマンだけにユニークな人間模様が期待できそうだけど、どっこい、これがTVムービーと言ってもおかしくないC級ノリ。主演のケネス・ブラナーも、カルト教団のオヤジに扮したロバート・デュバルも、ほとんど宝の持ち腐状態。唯一、飲んだくれの探偵役ロバート・ダウニー・Jrだけは、自分なりの見せ場を死守していたが。あとは、トム・ベレンジャーね。この人が出てくるだけで映画がヤスく見えるってのは、やっぱ並々ならぬ存在感でしょ。(98/08/06 ヤマハホール) | |
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沈黙のジェラシー
HUSH 1998年アメリカ 監督ジョナサン・ダービー 出演ジェシカ・ラング/グウィネス・パルトロウ/ジョナサン・シャーチ ●95分 ソニー・ピクチャーズ配給 |
| SHIMIZU★☆ラングの魔性の女ぶりが次第に明らかになるスリラーだけど、嫁を襲って奪ったカメオの出し方とか、腑に落ちないコワがらせかたも多々あり。少々イージーな展開。要はラングの内面の怖さを求めた演出で、終幕の彼女得意の心理演技も食傷気味。ただし、妊娠中の嫁に馬用の「陣痛促進剤」をかけ強制出産させるあたりが生理的な怖さ。パルトロウがベットに放置される図に「後産」は大丈夫かと産婦人科の気分になっちゃった。(98/07/08 ソニー・ピクチャーズ試写室) YAZAKI★☆ジェシカ・ラングの大芝居は、『大いなる遺産』のアン・バンクロフトといい勝負。はっきり言って、笑えます。彼女は、パルトロウが出産する子供を我が物にせんと執着を燃やすキャラクター。息子の留守中、馬用の陣痛促進剤をパルトロウに盛り、無理矢理赤ん坊を産ませようとする鬼ババアぶりが強烈。(98/08/07 ソニー・ピクチャーズ試写室) | |
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ニルヴァーナ
NIRVANA 1996年イタリア=フランス 監督・脚本ガブリエレ・サルヴァトレス 出演クリストファー・ランバート/ディエゴ・アバタントゥオーノ/セルジオ・ルビーニ ●113分 K2エンタテインメント配給 |
| SHIMIZU★なんじゃ、これはと絶句。未来世界は『ブレード・ランナー』の瓢窃か。はたまた『トロン』か。予算のない分、安手のセットが気になり、のれないことおびただしい。話自体、なんにも記憶に残っておらず。見終わった後、すごい疲れたことを思い出したところ。いま書いていても、この映画から一刻も早く逃れたいという気分のみで、語ることなし。ジャンジャン。(98/06/17 メディアボックス試写室) YAZAKI★他人の記憶の再生屋みたいな女の子が出て来たり、主人公がデータ・バンクに侵入するところをバーチャル・リアリティの映像で見せるところは、『JM』そっくり。ウィリアム・ギブソン+フィリップ・K・ディックのスパゲティ・ナポリタン(喫茶店風味)だね。主人公が昔の女を捜しているのか、はたまたゲームを消去する手がかりを捜しているのか、ストーリーの基本になる冒険の目的がよーわからんところが、ヤスさの決め手になってます。自分がゲームの世界の住人だと気づいたオッサンの悲しみに作劇のポイントを絞れば、少しはマシな映画になったはずだが。(98/07/21 メディアボックス試写室) | |