Home

Introduction

Current Reviews Archives Thumbs Up


試写状 気まぐれな狂気

TRUTH OR CONSEQUENCES,N.M.

1997年アメリカ 監督キーファー・サザーランド 出演キーファー・サザーランド/ヴィンセント・ギャロ ●106分 ソニー・ピクチャーズ配給
1998年8月29日より松竹セントラル2ほか松竹洋画系にて公開予定

出所したレイモンドはムショ仲間の2人、そして恋人のアンディの4人でドラッグディーラーを襲い、麻薬を強奪。途中でカップルを人質に逃走。ギャングとFBIに追われる。キーファー・サザーランド初監督の犯罪ロードムービー。出演は『パルーカヴィル』のヴィンセント・ギャロとキム・ディケンズ。
SHIMIZU★☆『俺たちに明日はない』ふうの犯罪逃避行映画。初監督のキーファーは脇役の自分だけが目立つ演出。主演のV・ギャロの影が次第に薄くなり、彼の恋人との関係も盛り上がらない。指をチョン切る場面など暴力描写には熱心で、このあたりが彼のこだわりか。ギャングに迎合する人質K・ポラックのノリは面白かったけど、映画のビジョンが感じられないまま。どんどん普通以下の映画に下降する気まぐれ映画。(98/07/13 ソニー・ピクチャーズ試写室)

HomeIntroductionCurrent ReviewsArchivesThumbs Up

チラシ スピーシーズ2

SPECIES 2

1998年アメリカ 監督ピーター・メダック 出演ナターシャ・ヘンストリッジ/マイケル・マドセン/ジャスティン・ラザード ●93分 UIP配給
1998年9月下旬より丸の内ピカデリー2ほか松竹洋画系にて公開予定

火星探索に行った宇宙飛行士パトリック(ラザード)の身体に、異星生命体スピーシーズが乗り移った。外交保安員のレノックス(マドセン)と分子生物学者ベイカー博士(マーグ・ヘルゲンバーガー)は、スピーシーズのクローン、イヴ(ヘンストリッジ)を使ってパトリックの居所をつきとめようとするが……。前作から3年ぶりのSFホラー第二弾。
YAZAKI★対スピーシーズ作戦にクローンが駆り出される趣向は、『エリアン4』とよく似ている。スピーシーズのデザインも『エイリアン』のH・R・ギーガーだけど、雄雌エイリアンの合体をレントゲン写真みたいに見せるアイデアは、もはやお笑いの世界に入ってます。エロチックな匂いのしないヘンストリッジは、エイリアンというよりバイオニック・ジェミーみたい。(98/07/22 UIP試写室)

HomeIntroductionCurrent ReviewsArchivesThumbs Up

試写状 相続人

THE GINGERBREAD MAN

1997年アメリカ 監督ロバート・アルトマン 出演ケネス・ブラナー/エンベス・デイビッツ/ロバート・ダウニー・ジュニア ●114分 日本ヘラルド映画配給
1998年11月より丸の内ピカデリー2ほか松竹洋画系にて公開予定

ジョン・グリシャムの書き下ろしストーリーを、ロバート・アルトマン監督が映画化したサスペンス。父親にストーキングされる女性(デイビッツ)の弁護を引き受けたことから、危険に巻き込まれていく弁護士リック(ブラナー)。罠を仕掛けたのは、いったい誰か?
SHIMIZU★★愛するアルトマン先生だが、なぜ、正攻法の「ノワール調スリラー映画」に手を出したか疑問。『ロング・グッドバイ』で、見事なアルトマン一流のひねりを見せたお方なのに。これは不発。お話自体の仕掛けがみえみえ。この手の作品なら傑作『白いドレスの女』があるからね。弁護士役のブラナーはミスキャストじゃないかな。妙にクリアーな演技で、人間的魅力が薄いんだよね。ダリル・ハンナら女優陣はいい。(98/08/21 ヘラルド映画試写室)

YAZAKI★☆法廷シーンのない巻き込まれ型サスペンスで、グリシャムのなかでは『ペリカン文書』に近い路線。舞台は、『真夜中のサバナ』と同じジョージア州サバナ。で、監督がアルトマンだけにユニークな人間模様が期待できそうだけど、どっこい、これがTVムービーと言ってもおかしくないC級ノリ。主演のケネス・ブラナーも、カルト教団のオヤジに扮したロバート・デュバルも、ほとんど宝の持ち腐状態。唯一、飲んだくれの探偵役ロバート・ダウニー・Jrだけは、自分なりの見せ場を死守していたが。あとは、トム・ベレンジャーね。この人が出てくるだけで映画がヤスく見えるってのは、やっぱ並々ならぬ存在感でしょ。(98/08/06 ヤマハホール)

HomeIntroductionCurrent ReviewsArchivesThumbs Up

ソニー・ピクチャーズ提供スチール 沈黙のジェラシー

HUSH

1998年アメリカ 監督ジョナサン・ダービー 出演ジェシカ・ラング/グウィネス・パルトロウ/ジョナサン・シャーチ ●95分 ソニー・ピクチャーズ配給
1998年10月上旬より松竹セントラル2ほか松竹洋画系にて公開予定

妊娠をきっかけに、恋人ジャクソン(シャーチ)と結婚したヘレン(パルトロウ)。アパートで暴漢に襲われた彼女はジャクソンの実家の牧場に移りたいと望むが、その日から、息子を盲愛する義母(ラング)との闘いが始まる。嫁姑戦争に、過去の因縁話の謎解きが盛り込まれたサスペンス。
SHIMIZU★☆ラングの魔性の女ぶりが次第に明らかになるスリラーだけど、嫁を襲って奪ったカメオの出し方とか、腑に落ちないコワがらせかたも多々あり。少々イージーな展開。要はラングの内面の怖さを求めた演出で、終幕の彼女得意の心理演技も食傷気味。ただし、妊娠中の嫁に馬用の「陣痛促進剤」をかけ強制出産させるあたりが生理的な怖さ。パルトロウがベットに放置される図に「後産」は大丈夫かと産婦人科の気分になっちゃった。(98/07/08 ソニー・ピクチャーズ試写室)

YAZAKI★☆ジェシカ・ラングの大芝居は、『大いなる遺産』のアン・バンクロフトといい勝負。はっきり言って、笑えます。彼女は、パルトロウが出産する子供を我が物にせんと執着を燃やすキャラクター。息子の留守中、馬用の陣痛促進剤をパルトロウに盛り、無理矢理赤ん坊を産ませようとする鬼ババアぶりが強烈。(98/08/07 ソニー・ピクチャーズ試写室)

HomeIntroductionCurrent ReviewsArchivesThumbs Up

試写状 ニルヴァーナ

NIRVANA

1996年イタリア=フランス 監督・脚本ガブリエレ・サルヴァトレス 出演クリストファー・ランバート/ディエゴ・アバタントゥオーノ/セルジオ・ルビーニ ●113分 K2エンタテインメント配給
1998年11月7日よりシネセゾン渋谷にて公開予定

ジミー(ランバート)は、オコサマ・スター社専属のゲームクリエイター。新作ソフト「ニルヴァーナ」の発表を控えたある日、ゲームのなかのキャラクター、ソロ(アバタントゥオーノ)が自我に目覚め、自分を消去してほしいとジミーに頼む。ジミーは、オコサマ・スター社のデータ・バンクに侵入する方法を求め、アラブ人街に足を踏み入れるが……。『エーゲ海の天使』のガブリエレ・サルヴァトレス監督が挑んだSFサスペンス。
SHIMIZU★なんじゃ、これはと絶句。未来世界は『ブレード・ランナー』の瓢窃か。はたまた『トロン』か。予算のない分、安手のセットが気になり、のれないことおびただしい。話自体、なんにも記憶に残っておらず。見終わった後、すごい疲れたことを思い出したところ。いま書いていても、この映画から一刻も早く逃れたいという気分のみで、語ることなし。ジャンジャン。(98/06/17 メディアボックス試写室)

YAZAKI★他人の記憶の再生屋みたいな女の子が出て来たり、主人公がデータ・バンクに侵入するところをバーチャル・リアリティの映像で見せるところは、『JM』そっくり。ウィリアム・ギブソン+フィリップ・K・ディックのスパゲティ・ナポリタン(喫茶店風味)だね。主人公が昔の女を捜しているのか、はたまたゲームを消去する手がかりを捜しているのか、ストーリーの基本になる冒険の目的がよーわからんところが、ヤスさの決め手になってます。自分がゲームの世界の住人だと気づいたオッサンの悲しみに作劇のポイントを絞れば、少しはマシな映画になったはずだが。(98/07/21 メディアボックス試写室)

HomeIntroductionCurrent ReviewsArchivesThumbs Up