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追跡者U.S.MARSHALS 1998年アメリカ 監督スチュアート・ベアード 脚本ジョン・ポーグ 撮影アンジェイ・バートコウィアク 出演トミー・リー・ジョーンズ/ウェズリー・スナイプス/ロバート・ダウニーJr/ジョン・パントリアーノ/ダニエル・ローバック ●131分 ワーナー・ブラザース映画配給 1998年6月中旬より丸の内ピカデリー2ほか松竹洋画系にて公開予定 『逃亡者』のジェラード連邦副保安官が主人公をつとめる5年ぶりの続編。監督は、『エグゼクティブ・デシジョン』のスチュアート・ベアード。 |
STORYシカゴの路上で起こった交通事故。横転した車から引っ張り出された運転手のシェリダン(スナイプス)は、思いがけなく警察に逮捕された。彼の指紋と、ニューヨークで起きた殺人の容疑者の指紋が一致したというのだ。人違いを主張するシェリダンだったが、有無を言わさずニューヨーク行きの護送機に乗せられてしまう。同機には、連邦副保安官のジェラード(ジョーンズ)も同乗していた。離陸後、護送機に乗っていた囚人のひとりに、シェリダンが襲われる事件が起きる。男の撃った弾が窓ガラスに当たり、護送機は急降下。パイロットは道路に緊急着陸を試みるが、失敗して川に墜落。ジェラードたちは生き残った囚人の救出に当たる。その騒ぎに紛れ、シェリダンの姿が消えた。果たして彼は何者なのか? ジェラードは、合流したU.S.マーシャルのチームを率いて執念の追跡を開始した。 |
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SHIMIZU 家庭の事情で見られませんでした。予告編で見た限りでは、ジェラード警部が主役というのは違和感を憶えるけど、彼のエロキューションが楽しめる、流ちょうな捜査指示や、新しい犯人のスナイプスの「ダークマン」ふうの綱による脱出など、見せ場はあるのかも。ま、YAZAKIの卓見をうかがうということで。機会をみて、劇場でフォローします。 |
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YAZAKI ★★☆(98/05/22 ワーナー・ブラザース映画試写室) 監督は、『エグゼクティブ・デシジョン』の人。この映画、私は『エアフォース・ワン』よりも買っているので、今回もけっこう期待して試写室に向かいました。で、結論を言うと、最近のマンハント映画のなかでは上の出来。少なくとも、『絶体×絶命』とか『ジャッカル』に比べれば数倍楽しめます。 前作の『逃亡者』は、妻殺しの冤罪に問われた主人公の医師がジェラードに追われながら真犯人を探すというお話だったけど、ジェラードを主役に据えた『追跡者』は、彼の追う逃亡者の正体が中盤までわからず、そこに観客の興味をひきつけていく作り。ウェズリー・スナイプスが善玉なのか悪玉なのか? ってところに、ミステリー冒険小説的な面白さを感じさせる展開になっています。 もうひとつの特徴は、『U.S.MARSHALS』と原題が複数形になっていることからもわかるように、ジェラード率いる連邦副保安官たちのチームワークがクローズアップされていること。とくに、前作にも登場したジョー・パントリアーノとトム・ウッドは活躍の場が多く、『卒業白書』以来のパントリアーノ・ファンの私めといたしましては、それもうれしいポイントでした。 さて、逃げるスナイプス、追うトミー・リーのマンハント劇は、囚人護送機(コン・エアー)が事故で川に墜落するところから始まります。と言うと思い出されるのが、『逃亡者』で医師キンブルが逃げ出す列車事故シーン。そう、この場面は、明らかに前作のお約束を踏襲したもの。今回も、同じ事故シーンが、大規模なアクションのハイライトになってます。いちおうディテールをしたためておきますと……。 窓ガラスの破れた護送機が、道路を滑走路代わりに不時着し、バリバリと電柱をなぎ倒して疾走する。と、前方の道路が途切れている。飛行機は道路を飛び出し、バランスを失って川へドボン。そして横転。天地逆になった機内では、足枷で床に固定された囚人たちが頭に血が上るぜ状態で大パニックしている。そんななかで、脱出&救出作業をキビキビ指揮するトミー・リー。いっぽう、自分で手錠を外したスナイプスは、トミー・リーに手を貸して囚人の救助にひと役買ったのち、どこへともなく消えてしまう。といわけで、トミー・リーの号令のもと、召集されたマーシャル・チームによるマンハントが始まっていくわけ。 普通なら、こういう前作の踏襲パターンは、「なんだ、前と同じじゃん(笑)」で終わっちゃうもの。なんだけど、この映画の場合はもう一段のヒネリワザがきかせてあって、人狩りのアクションと並行して、パントリアーノ率いる別働部隊によるスナイプスの正体解明調査も進められていく展開。つまり、飛行機事故をイントロダクションに、「アイツは何者だ?」というトミー・リーの思いと、観客の思いがひとつになってドラマが進んで行く感じなの。それが、すごーくうまいなと思った。 ただ、舞台がニューヨークに移り、誰が善玉で誰が悪玉かハッキリしちゃってからが、いまひとつ普通。追う者と追われる者が、次第に一目置きあう関係になる。そんなふうに話を進めて行くと前作とまるで同じになっちゃうってシバリがあるためか、トミー・リーとスナイプスのあいだに第三者が介入し、そいつのせいでトミー・リーがスナイプスに個人的な恨みを抱くように話が進んで行く。追う追われるの立場が逆転するとか、スナイプスが思い切った反撃に出るとか、マンハント劇に期待されるサスペンスの醍醐味を素通りして、ドラマがどんどんとっ散らかっていっちゃうんだよね。 とくに、老人ホームの屋上に追い詰められたスナイプスが列車の屋根にジャンプして逃げる場面(前作でキンブルが滝に飛び込んだアクションの踏襲)以降のアクションは、ただアクションを見せるだけの蛇足になっちゃってる。大体、カミソリのごときキレモノのジェラードが、人情にカッとなって「オレひとりでアイツをやる」みたいなモードでスナイプスを捕らえに行くのは、どう考えても不自然。そこんとこが、とっても残念でした。前半のテンションが最後まで持続してたら、きっと★★★をつけてたと思うよ。 |