Hypercard....
以前のMacユーザーには説明なぞいらなかったHypercardですが、最近は「何?それ」なんてよく言われます。
時代なのでしょうか? 何といっても欲しいツールが簡単に作れてしまうところが気に入っています。Mops同様、タダで手に入りますし(Lite版)。
Windowsでも類似のソフトが安価に入手できれば良いのですが...
Stacks
Hypercardの作品はスタック(stack)と呼ばれます。本来カード型データベースなので、カードの束といっ
たところでしょうか
ここには今まで作ってきたスタックからこれなら「おもしろいかな」というものを持ってきました。これらのスタックは自分のために作ったものなので、あま
り親切にできているとは言えません。完成度も低いものが多く、バグが出るたびに修正しながら使っています。ご自分でカスタマイズしてご使用ください。残念
ながら、使用による損害の保障の責任などは負いかねます。
PipeLine....コマンドライン系OSのパイプライン処理を
GUI的に表現してみました。何が便利かって?うーん....

まず、ウインドウの左端にテキストファイルのアイコンを持って行き、離すと右側に移動していくようにしました(左上指の
マークのところにあるのが、「処理ファイル」アイコン。これをあらかじめダブルクリックしテキストファイルを登録しておく)。
このアイコンはウインドウ右端に達すると止まります。
さて、このウインドウ内の数cmの通路の途中に、フィルタと呼ばれるアイコンを置きます。(上の図で「空行削除」等のアイコンです。別ページにいろいろ
作っておいてあるのをコピーして持ってくることができます)フィルタは通り過ぎていくテキストファイルに何らかの単純な効果を及ぼします。これを組み合わ
せることにより、役に立
つ機能を実現しようというものです。各フィルタは単純な動作をさせるだけですので、スクリプトが簡単にくめるというメリットがあります。
さて、テキストファイルのアイコンを左端から流してやります。すると、そのアイコンは各フィルタを通過する毎に、そのフィルタの持つ機能により変形され
ていきま
す。
まさに、UNIXの(DOSでもそうですが)コマンドラインのパイプライン処理というやつです。
例では 空行削除 → 空白句読点削除 → Sort → cut by word(単語毎に改行を入れる)→
type(下半分左寄りにある領域に表示)
となっており、処理の結果、元のテキストファイルに入っていた「PATH=C:\POL」なる文字列が図のように細切れにされています。単語リストの作
成です。 実際には特許
の明細書を書くときの用語の間違い探し(よく似た言葉を多用しないため)に使ったりしました。
動いて見えるからどうってものでもありません。でも、ファイルが自分で動
いていって処理されるってGUIならではだと思
うんですけど、いかがでしょうか?誰かこのアイディア買ってくれないかな。
昔、フリーウエア(だったと思う)でデスクトップ上のアイコンを掴んで投げるとアイコンが画面上を滑っていって適当なところで(摩擦の強さが設定でき
る)止まるというものがあったように記憶しています。フォルダに向けて投げると入ったのかな?
Xfcn/Xcmd
Hypercardでは、C,Pascalなどの言語でユーザー独自の関数、コマンドを作製することにより機能を拡張
することができます。これを
Xfcn,Xcmdと呼びます。
また、これらをHypercardのスクリプト言語自身であるHyperTalkで書くためのコンパイラも市販されています。CompileIt!がその
商品名ですが、これを使って多くの人が便利なXfcn/Xcmdを作製しています。雑誌などで有名な田中求之さんのXfcn/Xcmd集である「ガラパゴ
ス通信」シリーズは私も愛用させていただいております。そのほか、海外でもXfcn/Xcmd集スタックが多く発表されています。
私自身もいくつか作製していますが、汎用的なものはほとんどありません。何かできたらここに展示しようと思います。
<2005.4追記>
などと書きつつもう7年もたってしまいました。
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更新日 (last update 2005.4.3)
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