よもやま話

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スペイン人ラウル under construction
  

所変わればTVも変わる?
  

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SCRAP BOOK

「スペインの食卓から」 おおつきちひろ

「バルセローナにて」 堀田善衛

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乗り物

・TRAIN
renfe 国鉄RENFEが各主要都市を結んでいる。列車の種類は速い順にTalgo, IC(InterCity), Expreso, Rapido。MadridからSevillaに行くとき、Talgoでも良かったのだがうわさのAVEに乗ってみたくてこちらを選んだ。(右:Renfeの切符@Barcelona)

AVEはスペイン高速。多分、新幹線と同じ位速いのではないか。MadridのAtocha駅から乗った。遠距離の切符と近距離とでは切符の購買場所が違うので注意。また遠距離のところでも当日分と翌日以降と分けて札をとって順番を待つ。Atochaの駅は大きくて、小さなお店もBarも入っているので当日少し早めにいって切符を買ってからブラブラしていても大丈夫。

atocha 時間になり、プラットフォームを歩いていくとカチッとした制服の駅員が案内を兼ねて立っている。皆、一様にスマートで、特に足のきれいな女性もいて惚れ惚れと眺めてしまった。(彼はその車両に入りたそうだったが、残念ながら私達の座席は違う車両でした。)AGVの車内はきれいで快適。静かだしあまり揺れない。この距離(Madrid-Sevilla間 約2.5時間)で9600ptsだったが、7000円強でこの快適さならうなづける。車内も一つの車両に16-20人程度で、6両編成。荷物置き場がたっぷりしている。これはスペインの鉄道全般の感想だが、車内が静かである。スペイン人はおしゃべり好きに違いないが、閉じられた空間では静かな低めの声で話す。私達の車両にいかにもうるさそうなティーンエイジャーのグループが乗っていたが、マナーは良くウオークマンを聴いたり、隣の友達と話たり、本を読んでいる。携帯電話を持っている人も総じて少なく、もっていても車両内ではかけず廊下やプラットフォーム上でかけていた。(左:Atocha駅)

駅をでてずっと外は一面の赤茶けた土に何の木だか分からないが、背が低いフワフワとした葉をつけたものがところどころ生えている状態。石炭の発掘所のようなところを通り、あとはまた人影もない。段々眠くなり備え付けの車内ビデオでやっている"Mission Impossible"を見る。スペイン語を話すトム・クルーズというのも変な感じだ。"Hola(オラ=こんにちは)"なんて言っていると。全体的に巻き舌が陽気に聞こえる。でも考えてみれば、日本語吹き替えの方がもっと奇妙に聞こえる人たちもいるかもしれない。トム・クルーズらがラングレーに潜入する手に汗を握る場面を見ていたら、急に乗務員からゼリーを配られた。外を見てみるといつの間にか山深い場所を通っている。高度があるからか。

sevilla station トンネルを抜けると、急に川が見えた。小さいけれど草が生えていて砂ぼこりにまみれてはいるが、確かに緑が見えてきた。そうこうするうちに黄色いたんぽぽのような花も混じってきた。時計を見ると1時間半。段々、規則正しく植物が植わってきている。野菜やブドウのようだ。堀田善衛が「スペインには農耕はなく、牧畜の文化だった」と書いていたのを思い出した。確かに、あまり畑らしい畑は見えなかった。ここらへんは土壌が豊かなのだろうか。黒土も少しある。農家もちらほら見えてきて風土が変わり生活様式も異なることが想像できる。もうここはCordobaだ。

今回は時間がない為、Cordobaでの途中下車はなし。あとは一路Sevillaだ。一面のひまわり畑が見えてきた。本当に一面にある。少し季節をすぎたようだが、なおかつ頭を太陽に向けて一身に激しい日差しを受けている情景は日本では見られないものだ。

とうとうSevillaに着いた。快適だったので2時間半もかかったとは思えない。駅構内も大きな建造物でその割には人がいなくて静か。汽車って(AVEのようにモダンなものも含めて)旅には欠かせない。そう思いながら長いエレベータからプラットフォームを眺めた。(右:写りは悪いけれどSevilla駅構内)

Renfeといえば、この他Barcelonaの空港から中心街まで一直線で行ける線にも乗った。便利だし、きれい。疲れ切って座ったら、静かにクラシック音楽が流れているのにはびっくりした。涼しく冷房した車内でチャイコフスキーなんて聴いていると、そこがスペインであることを忘れてしまいそうだった。

・SUBWAY
MadridとBarcelonaで乗った。こういう都市では、初めての人にはバスよりも地下鉄の方が便利だと思う。主要な場所はカバーしているし、かといって東京のように複雑ではなく分かり易い。全体的に日本ほど照明がこうこうとついていないので少し薄暗い感じを与えるが、駅も電車も新しく清潔。ニューヨークやワシントンのように危険な身の危険は感じない。但し、きっとすりやかっぱらいはいるかもしれないので、そこは旅行者として最低限の危険予知はしておくべきでしょう。それから一瞬驚いたのは、ドアが自動開閉ではなく手動で開けること。これはRenfeも同じ。ボーっと立っていると下りられません。

・BUS
bus 短い滞在で、歩くか地下鉄を乗るかでまかなえてしまったので、近距離バスは乗らなかった。次回は是非トライしてみようと思っている。乗ったのは、SevillaからGranadaまでの長距離バス。普通4時間位かかると聞いたが、図らずも特急に乗ったようで3時間で着いた。

切符は長距離バスのターミナルで念の為事前に購入した。電車もそうだが、バスはもっと英語が通じない。とはいえ、ボディー・ランゲージで困るようなこともなかったが。私達が乗ったのは特急だったからかどこにも止まらず、トイレもついていなかったので、トイレについては事前にチェックしておいた方がいい場合もあるかもしれない。

バスはこれまた大きくてきれいで新しくて快適だった。冷房がかなりきついので、身体が不調の時には温度を上げてもらうか、一枚上着をもっていた方がいいかも。乗っている感覚は、日本ででている最新式の長距離バスと殆どかわらなかった。若い人のウオークマン片手の一人旅から、老夫婦の弁当持ち国内旅行まで。(左:長距離バスのチケット。葉書大で、日時・指定シート、料金、発行場所が裏に記載される。乗るときは運転手が半分ちぎっておしまい。)

・TAXI
乗ったタクシーは全て感じが良かった。勿論、英語は駄目。でも地名については意志疎通できるレベル。強いて心がけたことは、空港などの駅ではちゃんとタクシー乗り場でひろったことと、必ず乗る前に値段は交渉することぐらい。ホテルなどであらかじめおおよその値段をきいておくともっといい。残念なことに言葉ができないから雑談なんかはできなかったが、不思議と運転手もガラの悪い感じの人はおらず気が楽だった。(因みに、私が生まれてはじめて受けたプロポーズは、ワシントンDCでの運転手さんからだった・・・。何を思ったか、移民のおじさんがやおら家族の歴史を話しはじめ、最後に「ぼくと一緒に結婚しない?」と聞いてきた時には腰を抜かしそうになった。きっと駄目もとで誰にでも言っているのだろうが。夜だったし恐くて、「国に婚約者がいるからダメ」とでっちあげてすたこらさっさと逃げました。)

・AIRPLANE
air plane 安くで行こうと思えば、アエロフロートや大韓航空もあったが、時間もないし疲れるし、でここはイベリア航空で行くことにした。時間は約17時間。モスクワ経由でいったん1時間空港内に出される。

さて、イベリア航空だが、去年ハワイへ乗ったNorth West航空にくらべたら「普通のサービス」だからサービス面では問題はなし。特にいいわけでもないが。スチュワーデスもスチュワードも高齢で(本当に40〜50才代がメイン)、威厳をもってサーブしてくれる(変な話だが学校の先生に引率されていっている気分)。比較的若い日本人の女性のスチュワーデスも1〜2人乗っている。

行きの食事はそうでもなかったが、帰りはさすがにおいしく満足がいった。子牛の煮込みと米やズッキーニのソテー、またデザートが全ておいしかった。ということで概括すれば「まあまあ」でした。(なお、今まで乗った飛行機で一番良かったのはSingapore Airline。乗務員がきれいで親切で、しかも食事もおいしく、「言うことナシ」。右:Barcelona空港にて。イベリア航空。)

所変わればテレビも変わる?

そんなに見たわけではないから「これがスペインTVの全てだ!」という気は毛頭ないが、おもしろかったことが2点ある。一つは、朝のアニメ番組。アメリカのマンガも流れるが、毎日必ず日本のアニメがでてくる。チャンネルをひねると何だか馴染みある絵がでてくるのである。名前を知っていたのは「ドラゴン・ボール」。アメリカのマンガと絵のスタイルは全然違うのに、両方とも人気があるのか定番のようだ。アニメ文化は国境を超えて他国民を惹き付けるほど成熟しているのかもしれない。(今回の旅行で、日本の映画はまだまだその力をもっていないが、日本のアニメは充分国境を超える力を備えていると思った)。

もう一つはCM。チャンネルによってニュース・メインであったり、お子様向けの番組が多かったり、また大人向けのドラマを中心に流している局といった特色がある。その中で大人向けのチャンネルでのコマーシャルが結構日本と異なっていておもしろかった。たとえば、アイスクリームのCM。一つは若い男の子がビーチに行っても見向きもされないのに、そのアイスクリームを食べると、きれいな水着姿の美女達が群がってきて、一人一人キスして一緒にアイスクリームを味わっていく、といったストーリーのもの。あまりに安直で思わず笑ってしまった。また、もう一つは夜の浜辺で男女が濃厚なキスをしており、スペイン語はわからないものの、女性が甘く「ちゃんと避妊用具を買ってきてね、ダーリン」といったようなニュアンスのような言葉をささやくと、男性は喜び勇んで自動販売機が群がっている場所に走っていく。そこには二つの自動販売機があって、一つは用具、一つはチョコレートアイスクリームバーが売っている。男性は一瞬逡巡するものの、結局チョコレートアイスクリームの方に手が伸びて、お金を入れて買ってしまう。一口たべて、幸せそうにため息をつき、(多分)「やっぱりこれだな」と満足気に言う。う〜ん、やっぱり、この感覚は日本にはない。