MUSIC (音楽について )
う〜ん、最近 ピアソラづくし…
NEW
「ブエノスアイレスのマリア」ギドン・クレーメル
MUSIC BOX
(順番は、基本的には演奏家の姓のABC順ですが、映画のサウンドトラックみたいなものはタイトル名です。)
「COMPETITION」
「We Are in Love」 ハリー・コニック.Jr
「EVERGREEN」 ケニー・ドリュー
「the fabulous baker boys」
「DOWN TO THE MOON」アンドレア・フォーレンワイダー
「Pell-Mell」 G−CLEF
「Sweet Box」ティナ・ハリス
「My Lost City」久石 譲
「Anything Goes」 ヨーヨー・マ
「OLDER」 ジョージ・マイケル
「Adagio」チャーリー・マリアーノ
「Gipsy King's Best Remixes」 ジプシー・キング
「INTROSPECTIVE」 ペット・ショップ・ボーイズ
「ピアソラへのオマージュ」ギドン・クレーメル
「新鮮」梁 詠王基
「SADE」 シャーデー
「ATLANTIS」 エリック・セラ
「LEON」 エリック・セラ
「シャーロック・ホームズ」
「WORKING GIRL」
SHALL WE ”CLASSIC”?
(クラシックだけ集めます。順番は、作曲家の姓のABC順・・・)
「Nightingale and Rose」Slava Kagan-Paley
「Symphony No.5」Mahler

「 Adios Nonino」 アストール・ピアソラAzzura, 1998

カナダに留学して政治を勉強していたはずなのに、何故か音楽学校の学生と共にピアノ演奏の専門コースをとっていた。一日24時間は8時間の社会科学の勉強と12時間のピアノの練習に費やしていたほど入れ込んでいた。指導教官に気に入られて何度か小さなコンクールに出たことがあって、あの時も丁度、首都OTAWAに出場の為に出かけていった時だった。私は前日まで期末試験の準備で徹夜だったから、練習不足に対するイライラと寝不足で疲れていて、珍しくボーっとTVを見ていたら、この映画が放映されていた。
ストーリーはピアニストを目指すライバル同士の2人が恋に落ちる。甘いメロディーが流れるのもつかの間、コンクールの準備が進むにつれ、ライバルの部分が前面にでてきて・・・。途中うとうと寝たりしていたのであまりよく覚えていないが、コンクールが自分の身近にあったことや、甘い恋人のパートと競争の厳しさ、プロとしての自覚、が見事に対比されて最後は感銘を受けた、はず。とはいえ最後のストーリーは覚えていない。
メイン・テーマは映画音楽らしいすぐに口ずさめるような魅力的な旋律"PEOPLE ALONE"。それと対比をなすかのようにリズミカルでドライでダイナミックなプロコフィエフのピアノ協奏曲NO.3。確か、これは女性が体全体で弾いていた記憶がある。さすがコンクールを題材にしているだけあって音楽の使い方がうまい。最後はどうだったのか気になる。女性ピアニストがそのコンクールには勝って、恋愛は破綻に終わり、最後に良きライバルとして別れたような気もするが・・・。(勝手にストーリーを描いているだけかもしれない。でも2人とも1位になるなんて調子の良いテキトーな展開ではなかったと思う。)渋いけれどいい映画だった覚えがあるので何かの機会があればまた見て、結末を見届けたい。
「COMPETITION」 CD:MCA 1981
同名の映画のサウンドトラック。解説書も何もなくしてしまったので解説らしいことは何もわからない。
いいですよ。なかなか。このアルバムを流しながら片手に本、片手にグラスを持って、くつろいだ夜を過ごすなんて。(とはいっても一度しかそんな優雅なことしたことがない。)解説書がないので、彼が書いた曲かどうかは分からないけれど、確かピアノはプロだったと思う。歯切れのいいジャズ・ピアノもなかなか聴かせてくれます。もう一枚持っている「SWING TIME」には「ゴッドファ−ザ− PART3」や「WHEN SALLY MET HARRY(?だっけ?)」のサントラにも使われた曲が入っていて、それらも非常に気に入っているので紹介したい・・・けれど、どこかに紛れてしまっているようなので、また見つかった時にでも。(そういえば彼を最近映画でみかけました。シガニー・ウイーバー主演の精神異常者の殺人事件を描いた「COPY CAT」の中で。)
「WE ARE IN LOVE」ハリー・コニック・Jr CD:Columbia 1990
表題の曲は確かサントリ−のコマーシャルで使われたから聴き覚えのある人もいるでしょう。甘いマスクで甘い声で歌いながら踊っていた。パット・ブーンとか「古き良き時代のアメリカ」を彷彿とさせるスタイルで、そういう昔の歌が好きな私はこのアルバムを急いで聴いてみたのです。
オリジナルもいいし、アレンジものもいい。いずれにせよ、この人のスタイルにしてしまう。
クラシック曲のジャズ化は、クラシックファンとジャズファン双方から邪道だと言われることがあるけれど、このアルバムの中の「ムーンライト・ソナタ」は文句ないでしょう。ベートーベンの「月光ソナタ」と俗に呼ばれているソナタのアレンジ。澄んだピアノがベートーベンのコードを奏で、ベースがその上に異なるメロディーを紡ぎだしていて、始めの部分ではこれがソナタのアレンジだとはわからない。見事だ。
その他、「ソング・オブ・ザ・バーズ」。カザルスの曲のアレンジ。チェロでしか聴いたことがなかったし、この曲のアレンジというのははじめてで、正直いってあまり期待していなかったが、短調のもの悲しいスペインの小曲をすっかりケニー・ドリューの世界にしてしまっている。
「EVERGREEN」 ケニー・ドリュー CD:ALFA RECORD 2,800円 1991
ジャズはピアノかアルトサックスがいい。といってもそれ程聴いているわけではなく、特定の好きなアーティストはほとんどいない。ただあまりにもピアノの音がきれいでケニー・ドリューは覚えた。初めてきいたのは「IMPRESSIONS」で。
アコースティック・ハープの不思議な透明感のある音色が、縦横無尽に紡いでいく世界。確かに広い宇宙にも似た音の世界が開けてくる。時にリズミカルなダンス音楽のような、時に現代音楽のような、ジャズっぽかったり、東洋風な旋律からカントリー風な節が一瞬挿入されたり。聞き流していると心地良い環境音楽ともとれるが、よく聞くと様々な要素が渾然一体と悠久の向こうへ流れるような魅力がある。夏に灯を消して。そっと目を閉じて聞きたい。
「DOWN TO THE MOON」 アンドレア・フォーレンワイダーSPIC, 1986
中古CD店に入ってぶらぶら。髪を逆立ててハープを弾いているちらしに惹かれて中身が分からないまま買ってみた。
アルバムによってメンバーがやや異なるが、ヴァイオリン、チェロ、コントラバス、ピアノを軸にしているグループだ。確か桐朋の現役の学生だった時に結成された、と記憶している。はじめて聴いたのは、NHKの音楽の番組で。土曜だったかの夜遅く(ここらへんの記憶は全て曖昧)、結構趣味に走った内容で、彼らも元気いっぱいに走りまわりながら弾いていた。飛んだり、くるくるまわったり、格好つけたりしながらパフォーマンス・アーティストとでもいえるような舞台。勿論技術的には各々が優れていて、その上で息のあった素晴らしいplayだった。演奏とパフォーマンスの他にも、作曲はするし編曲もこなす。いつも1曲しか出演しなかったが、彼らがでるが故に必ずその番組を見ていた。
このアルバムで一番好きな曲は、「夏の嵐」(というドラマか映画か知らないが)に使われた(らしい)"SINCERE LOVE", "THEME","DISTANCE"。(一番といいながら3曲挙げている・・・) ドラマティックでストーリー性がある。音の起伏に共鳴して感情が揺すぶられ、自分の心も弦のようにふるえてくる。
こんなアルバムを聴いてしまうと、音楽の道に進まなくてよかったのかもしれないと思う。
小学生、高校生、大学生の時、今までの人生で3度ピアノの演奏家にならないか、と先生からもちかけられた。
3回ともとても悩んだ末にやめた。練習していた時は結構異色なピアニストになり得るとは思ったが、天才で
はないから、私の心の中で響いている理想の演奏は絶対にできないだろうと予想したから。このアルバムを聞きながら、ふとそんなことを考えていた時代のことを思い出した。
「Pell-Mell」 G−CLEF CD:CBS SONY 3,008円 1989
このグループの演奏・曲が好きで、何回かコンサートにも行ったし、CDも直近のもの以外は全てもっている。
20世紀初頭の郷愁をそそるタンゴ、アコーディオンの調べ、彼が得意とする過去なのか未来なのか曖昧模糊とした感覚にさせる弦の流れ。時の歩みがふと一瞬止まるような思いを抱かせる。
「My Lost City」久石譲 東芝Emi,1991
「風の谷のナウシカ」や現在ロング・ラン上映中の「もののけ姫」など、宮崎駿監督と組んでよく映画音楽をつくっている人。このアルバムはスコット・フィッツジェラルドの"My Lost City"にインスピレーションを得て創作している。私は読んだことないが、こういう音楽を作曲しようと刺激する本とはどんな内容なのか、興味を感じた。
Slava Kagan-Paleyというロシア出身の若い男性の歌だった。最近、よく話にきくカウンタ・テナー(男性のアルト)だそうで、はじめは女性が歌っているのかと思った。ロシアの作曲家ばかり集めたアルバムで、リムスキー・コルサコフの「5つのロマンス」、ボロディンの「遠いふるさとの地を求めて」、ムソルグスキーの「太陽なしに」、チャイコフスキーとラフマニノフの「4つのロマンス」、そしてメットネルの「2つのロマンス」。アルバムタイトルは第一曲目のリムスキー・コルサコフのロマンスのタイトルからとっている。ロシア人だからロシア音楽を上手に歌えるといったレベルではなく、ロシアの魂の声といった感覚にとらわれる。末頼もしい歌手を一人みつけた。
「Nightingale and Rose」Slava Kagan-PaleyVictor, 1997
クラシック音楽のエリアを歩いていたら、切々とした歌が流れてきた。私は声楽曲よりも器楽曲の方が好きなので、普段ならそれほど興味をもつはずもないのに、心惹かれた。誰が歌っているのだろう?何の曲なのか?今まで聴いたことがない。
片やクラシック界の天才。片や80才を超えるジャズ界の大ベテランプレーヤー。異色のとりあわせだが、素晴らしいハーモニーとなって見事な出来栄えのアルバムとして結実している。
軽くて洒落ていて。粋なグラッペリのヴァイオリンと、艶やかなヨーヨー・マのチェロにはため息をつくばかりだ。 "SO IN LOVE"なんか聴いてご覧なさい、本当に YOU'LL BE IN LOVE WITH THEIR PLAY !
「Anything Goes」 ヨーヨー・マ CD:CBS SONY 2,800円 1986
久しぶりにクラシックのいい曲を聴きたいと思いレコード店(と今でも言うのだろうか?)に入った。何気なしにチェロの場所に足を向け、私が一番好きなチェロ奏者であるヨーヨー・マを探すと、あろうことに彼が有名なジャズ・ヴァイオリニストであるステファン・グラッペリと組んで、コール・ポーターの曲を弾いているアルバムに出会った。まさに「出会った」いう言葉がぴったり。
覚えているのは、カナダに留学した時に音楽のコースもとっていたので、音楽関係の図書館にいくとレコードやCDがききたい放題、数多くの楽譜も閲覧でき、よく楽譜をもっては聴きにいっていた。今まで欠けていた分野だから、と一週間位マーラーの交響曲を片っ端から聴いた覚えがある。その中で一番気に入ったのがこの曲で、しかもオケは忘れたがマゼール指揮。その後、カセットを買って寮の部屋で隣の子がうるさい時に静かにかけることが多かった。
とりあえず興味をもとうとしただけなので、音楽的にどうのこうのという注釈は忘れた。マーラーは1860-1911に生きた作曲家で、こう年表を見れば第一世界大戦前の人、ということで昔の人のイメージだが、音楽の感覚は現代的だ。旋律的だけれども不安感をかきたてる。映画音楽のようにドラマティックかと思えば金管のつんざくような心をかき乱すモチーフが侵入してきたりする。有り難くも平和に馴れてしまった自分には異質な、脅かす存在としての音楽だ。
「Symphony No.5」Mahler by Wiener Philharmoniker, do:Lorin Maazel, CD recorded in 1982
クラシック音楽が好きだといってもピアノ曲に偏っていたので、オーケストラ曲を自分から聴くことは学生・オケに参加した時から。それも、そのオケも編成が小さかったからバロック音楽やモーツアルト、ベートーベンくらいまでだった。というわけでマーラーなんてお呼びではなかった。どうやった経緯で手にしたかわからない。
アコ−スティック・ギターが水面の上をさざ波をたてるが如くつま弾いていく。静かに、静かに、アルト・サックスがゆったりとあきらめの吐息のようにたゆたっていく。
ジャズのバリエーションが段々と緊張感を高めていく。しゃがれるような高音、嫋々と奏でられるクライマックス。情熱が迸る。めくるめく感情に押しつぶされそうだ。そんな私を置いたまま、曲はまたベースのゆっくりとした刻みに導かれて内省的な世界へと戻っていく。
「Adagio」 チャーリ−・マリアーノLipstick Records, 1994
Sweet Boxのアダージョを紹介したが、このアダージョも痺れる程いい。
では何故知ったかというと、入社してから上司とカラオケに行った時、彼がケアレス・ウイスパーを
歌うのを聴いて、はじめてジョージ・マイケルのことを認識。(実は何年も前に、妹がガンガン
ワム!のCDをかけまくっていたことにはじめて気が付いた。) 最初に聴いた時、身震いがでた。二度目も
三度目も。何度きいても、一種、恋におちたような感じ。
クラシック以外、めったにCDを買うことのない私が、「FAITH」を買い、そして最近でた「OLDER」
もちゃんと買ったのだから、かなり好きな歌手と言える。久しぶりに彼の声をきいて、成熟したな、と
思った。高い音域のセクシーな声、人を惹き込まずにはおられないメロディー、単純で平明なボキャブラリー
を使いながら意味深な内容の詩。アルバムの構成もバラードとアップテンポなポップスとうまく起伏
をつけている。やっぱりいい。いまだに彼の歌への恋は続いている。
「OLDER」 ジョージ・マイケル CD:TOSHIBA-EMI 2,500円 1996
「流行の最先端」ならぬ「最後端をいく」と友人達から評される私は、ワム!がもてはやされた時代に
ワム!を知らず、ジョージ・マイケルがソロシンガーとして独立して話題となった時も、全然気がつかな
かった。
「GIPSY KINGS BEST REMIXES」 ジプシー・キングス CD:Epic Sony 1987
TVの鬼平犯科帳のエンディングにでてくる曲、知っていますか?ドラマ自体は見たことないのだけれど、ふっとこの曲を耳にして思わず「誰の?」。そう、ジプシー・キングスの曲なのです。
CDを買ったけれど解説書がついているわけでもなく、どこの国のグループかも分からない。南米でしょう。このリズムは。ギターと歌とパーカッションがかっこいい。テクノ・ヴァージョンにしても違和感がない。BAMBOLEO,
DJOBI-DJOBAをそれぞれ3種類の編曲で楽しませたあと、素朴なNINA MORENA、最後に鬼平犯科帳のデーマに使われたINSPIRATIONでドラマティックにしめくくる。情熱的でノリのいいこのアルバムは、夏に向けて開放的な気分のためのBEST BGMになりそう。
ピアソラは1921年にアルゼンチンで生まれた。イタリア系の家庭、幼少をNYで過ごし、33才でパリに留学、アルゼンチンで活躍の後ヨーローッパに移住、92年にアルゼンチンで没。
うだるような暑さの日曜の昼下がり。ふと耳をそばだてると、その曲は始まっていた。
ベルベットのように柔らかなクラリネットの語り。こういう物語があったものさ。水滴のようにしみこんでいくピアノのベース。クラリネットに重なるように今度はバンドネオンが虹色の糸のように絡み、少しずつ波がたってくる。バイオリンの上品なつぶやきに耳を傾けているうちに、静けさがいつの間にか波の重なりとなりうねりとなっている。心も共に振れていく。高みへ。高みへと。ところが、大波を待ち受けている心にけだるいあきらめのように、でもあきらめきれない苦さをにじませながら、波はゆっくりと引いていってしまう。曲名は「嫉妬」。
「ピアソラへのオマージュ」 ギドン・クレーメルWPCS, 1996
ヨーヨ・マ奏でるリベル・タンゴを聴いてから虜になってしまったピアソラを買い漁った。ギドン・クレーメルのヴァイオリン。自分の中でピアソラという生きものを育てつづけて、いつの間にか融合し、その存在自体がピアソラでなく 最もピアソラらしい音楽を生み出せるようになったのではないかと思ってしまっった。
どこが好きなのか、自分でも今ひとつ良く分からないけれど、このグループのCDはもう一枚「IN DEPTH 」も持っている。アップテンポで思わず身体が動いてしまうリズムの上に、不思議と耳に残る単調で時々ふっと美しい旋律が繰り返す。ハッキリと発音された英国英語は歯切れよくそれ自体がリズムの一部。でも歌詞は変わっている。全然崩していないきれいな言葉で、内容もアフガニスタン戦争から平和を祈る詩であったり、孤独な少年時代の描写であったり。タイトルの「INTROSPECTIVE」は直訳すれば「内省、自省」という意味。良く分からないけれど、何だか好きなグループだ。(掃除をしたり、食事を作ったり、身体を動かす時に聞くことが多い。まさか、彼らも自分達のリミックスがこんな使われ方をしているとは思うまい。)
「INTROSPECTIVE」ペット・ショップ・ボーイズ CD:EMI 1988
英国の男性2人組のボーカル・グループ。ノリのいいディスコ・ミュージックだ。でも、それだけなら別にCDまで買おうとは思わない。
聴いてみると、中国語だから意味が分からないが、透明感のある声が心地良い。優しいメロディーと相まって心落ち着く。文字通り、私にとって「新鮮」な驚きだった。(ところで、香港のCDは面白い。マウスパッド等おまけものも多いし、2枚組もポピュラーで、「売るゾ」という気概が全体的に迫力あるアルバムが目について楽しかった。)
「新鮮」梁 詠王基「EEI, 2000
今年香港へ行った時に、何か自分への土産はその土地らしいものを、とミュージック・ショップをのぞきに行った。香港は勿論英語で歌う歌手も多いようだが、敢えて中国語を探してみた。試聴する時間はないから、ジャケットの雰囲気だけで決めるしかない。目がくりくりと可愛らしい女性が、柔らかな緑の中でうつむいている。これ。
二人の兄弟と一緒にバーで歌う女性の恋の物語。歌手にはミッシェル・ファイファー。なかなか大人のストーリーだと思ったが、実は、内容よりも音楽が印象に残った映画だった。バーで歌うシーン、ジャズ・ピアノを奏でるシーン。Lullaby of Birdlandがこんなにテンポ早い?でも小気味いい。My Funny Valentineを歌うファイファーの味のある声。これは、夜、ちょっとおいしいカクテルを作ろうと思った時にはBGMにきいてください。
「the fabulous baker boys」 MCA VICTOR, 1989
邦題「恋の行方」のサウンドトラック。どうして日本語の題はこんなに平凡なのだろう?と思わせる。タイトルは原題に限る。内容をそのまま表わしています。
これも、解説書とか歌詞とか書いた冊子がなくなってしまったので、内容の紹介はできないが、うろおぼえで書くと、シャーデーは確かアラブ系英国人、だったと思う。エキゾチックな美貌とドキッとするような柔らかなハスキーボイス。撥音もきれいだし、音程も耳に心地よい。もし自分がこんな声の持ち主だったら人生変わっていたかもしれない、なんてブランデー片手に想像力を羽ばたかせる夜もいいものだ。
「SADE」シャーデー CD:AMCOS 1995
アルトサックスの官能的な前奏。独り言のようなハスキーな女性のセリフ。そしてそのままつぶやきが歌になる。このアルバムのはじめは彼女の代表作である"Smooth Operator"から始まる。
自分が魚になって海を泳いでいるような気がする。深く、深く、潜り、耳鳴りのような音の中で微かに自分が聴きたいと思っているメロディーが響いているような気がする。或いは、飛魚のように一瞬、水の上に跳ね上がり青い空気をきる。
すごく疲れて、でも神経がピンとはりつめてしまっているような夜は、明かりを消して目を閉じて聴くといいだろう。そうすればもうそこは海。
「ATLANTIS」 エリック・セラ CD:TOSHIBA-EMI 2,800円 1991
映画はみていない。エリック・セラの名前にひかれて買った。今、聴きながら書いている。
そして音楽を担当しているのが、ベンソン監督とコンビを組んでいるエリック・セラ。
とアルバムに寄せているように、アメリカを舞台に主役はフランス人なのに、音階はオリエンタルで、
非常に独特だ。そして美しく。「狂暴なる純愛」を耳から印象づけている。ピアノの珠玉の響き、
ビートの効いたアフリカン・パーカッションかと思えばすすり泣くようなバンドネオン。最後に出てくる
"Hey Little Angel"での男女の言葉の掛け合いは映画をそのまま思い出させて・・・
「LEON」 エリック・セラ CD:Sony Music Entertainment 2,300円 1994
映画の「LEON」を観て泣いてしまった。最初に公開された時つけられたキャッチ・フレーズが
「狂暴なる純愛」だったそうだ。監督はリュック・ベンソン、主演は最近たばこのポスターでおなじみのジャン・レノ、そしてオーディションで2000人の中から選ばれたナタリー・ポートマン。
「私にとってこのアルバムは、リュック・ベンソンとの6度目の共作にあたる。この映画のファースト・シーンの映像を目にしたとき、そこに映るニューヨークの煤けた摩天楼が、私にエジプトのピラミッドを連想させた。なるほど、この超近代趣味の遺物に敬意を表して、オリエンタル風な音楽で味つけするのも面白そうだ!・・・」(エリック・セラ 小倉ゆう子:訳)
WONDERIN' AROUND, LOOKING FOR
A CUTE SMILE TO FIND MINE
WHAT IS LOVING WITH NO HEART TO GUIDE
WHAT IS LIVING WITH NO HOPE INSIDE 〜
(Eric SERRA 小倉ゆう子:訳)
ジェレミー・ブレッドは、幼い頃から親しんできた、シャーロック・ホームズの本を正に具現化している。
まだ小学生低学年の時、知っている人もいるでしょう、岩波少年文庫でこのシリーズを夢中になって
読み、中学生になってお小遣いが1000円になったのを潮に、神田の古本街を徘徊して文庫本で全て
買って読んだ。「天才と狂人は紙一重」を地でいき、神経質で、バイオリンがうまく、阿片を吸いながら
名推理を展開していく。やっぱりBGMは、このバイオリンのピーンと糸のはった、緊張感のある
曲でなければならないでしょう。
作曲者はパトリック・ゴワーズ。ケンブリッジで音楽を学び、ロイヤル・シェイクスピア・カンパニーの
音楽監督や、エレクトロニック・ミュージック・スタジオを経営したり、多彩な活動の後、TV音楽を
書き始め、シャーロック・ホームズ・シリーズでは彼自身が作曲、編曲したそうだ。ヴァイオリンは
ケニス・シリト、バックはロンドン・ウレン・オーケストラ。
「シャーロック・ホームズ」 CD:TER LIMITED 2,800円 1987.7.
シャーロック・ホームズの映像化といえば、このジェレミー・ブレッド主演のTVシリーズが一番。
このTVシリーズといえば、あの冒頭とENDINGのバイオリンの曲が今にも聞こえてきそうだ。一度でも見たことのある人なら、「この」「あの」という代名詞でわかるだろう。見たことのない人も、一度聞いたら忘れられなくなるだろう。
たった3か月だったが、アメリカの国会を毎日2〜3本公聴してレポートを書く仕事で、きつく辛く日々一刻一刻が闘いだった。アメリカ人に代表される異文化と(カナダにいた時は利害が対立しなかったせいか、全く感じなかった)、自分自身に対しての。日本にいる時間の10倍位を過ごした気がする。それでもやればそれだけ自分の身についていくような、自分が理想とする道を歩んでいるのだという充実感を感じていた。私だけではなく、アメリカン・ドリームを誰もが堂々と夢見た時期だった。
どの曲もいいけれど、何といっても「これぞWORKING GIRL」というのは1曲めに入っている"LET THE RIVER RUN"。
迷っている時、落ち込んでいる時、信じられない時、これを聴くといい。元気がでる。また、夢を見ることはできるさ、ただ今は疲れているから休む必要があるだけなのだと。そのあとは、そう、再び立ち上がろうと。
「WORKING GIRL」 CD:ARIST 3,008円 1989
映画のサウンドトラック。丁度私が入社した平成元年に作成されている。何故、そんなことを書いたかと言うと、平成元年から2〜3年はまさにバブル花咲いていた頃で、この映画や"WALL STREET"が本当に夢みられていた時だった。入社2年前にカナダに留学し、最後の夏休み3か月間をWASHINGTON D.C.でインターンをした思い出が蘇ってくるような曲で懐かしい。
LET ALL THE DREANMERS
WAKE THE NEW JERUSALEM〜
(CARLY SIMON 自作自演)