Aさん(男性、23歳)は、19歳の時、職場からの帰宅途中、バイクの自損事故で頭部を受傷し…中略…その後、理学療法、作業療法、言語療法などの訓練を受け始めたが、感情の起伏が激しく、他の入院患者に対する暴言や暴力のために病院内での対人関係にトラブルが生じた。そのようなこともあって退院し、在宅療養となった。設問では、本人の障害に対する支援目標をどうするのか。障害によって発生している様々な症状に対してどう把握するのか。そのような本人にどう接するべきなのか。あるいは、今後復職させる場合の関係機関の利用はどうするのかなど多岐にわたって問われています。
しかし、家庭内では、火の始末ができない、訪問販売員から不要な商品を購入してしまうなどの問題が頻発した…中略…、Aさん自身も家族もストレス状態が続いた。また、将来の不安もあり、職場復帰を目指して、施設において通所での訓練を開始することになった。
訓練開始時の状態は、軽度の右片麻痺があるものの、屋外歩行も杖なしで可能であった。高次脳機能障害として、記憶障害、注意障害…中略…固執性などが認められた。
家族は訓練に大きな期待を寄せており、職場復帰することが将来にとって最低限必要であると考えている。もとの職場は事故から2年たって退職したが、以前の上司は、治癒すれば復職させても良いと言っている。
【基礎】 |
【過去問】 |
●障害者福祉の歴史(国際編) 1948 世界人権宣言 1959 児童の権利に関する宣言 1971 知的障害者の権利宣言 1981 国際障害者年 1983〜1992 国連・障害者の10年 1993〜2002 アジア太平洋障害者の10年 |
1982障害者に関する世界行動計画 |