塩酸スルトプリド sultopride hydrochloride(JAN) ベンザミド系抗精神病剤 1179i

【組成】
[細]:50% [錠]:1錠中50 mg, 100 mg,200 mg
塩酸スルトプリドは白色又は帯微黄白色の粉末で,においはないか,又はわずかに特異なにおいがあり,味は
苦い。

【適応】
燥病,精神分裂病の興奮及び幻覚・妄想状態

【用法】
1日300〜600 mgを分服(増減)。1日1,800 mgまで増量できる

【作用】
(1)薬効薬理
(a)薬理作用()行動薬理学的には抗アポモルヒネ作用,抗メタンフェ タミン作用。アポモルヒネ誘発嘔吐(イヌ)に対する抑制作用及び瞬膜収縮反応を 指標とした末梢抗ドパミン作用(ネコ)はハロペリド−ルやスルピリドよりも強い ()神経化学的にはドパミンの代謝回転を亢進。ハロペリド−ルやクロルプロマジ ンとは異なり,ドパミン感受性アデニル酸シクラ−ゼには作用しない
(b)作用機序 :行動薬理学的方法及び神経化学的方法で,中枢性抗ドパミン作用

(3)臨 床適用(a)臨床効果(改善率)()燥病75.1%(148/197)。感情安定性(刺激性)93.5%(1 16/124),行動量93.3%(112/120),bし方と音声92.5%(111/120),制御度91.5%(119/1 30)等に高い改善率()精神分裂病45.9%(354/772)。疑f76.4%(159/208),興奮76.3% (148/194),幻覚71.8%(140/195),敵意71%(130/183)等に高い改善率(b)副作用及び 臨床検査値の変動:副作用は75.9%(736/970)に,振戦,アカシジア,筋強剛等の錐 体外路症状,眠気・傾眠等の精神神経系のもの。臨床検査値では,肝機能検査,血 液学的検査で変動が認められた

【製品・薬価】
バルネチ−ル細粒 三井・大日本 50%1g 233.50

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