スルチアム sultiame(JP) スルタム系抗てんかん剤 1137

【組成】
[錠]:1錠中50 mg,200 mg
スルチアムは白色の結晶又は結晶性の粉末で,においはなく,味はわずかに苦い。

【適応】

精神運動発作

【用法】

1日200〜600 mg,食後2〜3回に分服(増減)

【作用】

(1)薬効薬理(a)電撃けいれん及びペンテトラゾ−ルけいれん試験で抗けいれん作用。治療指数(LD50/ED50)では,電撃けいれんに対し,フェノバルビタ−ルナトリウムの10倍以上,フェニトインの4〜5倍。ペンテトラゾ−ルけいれんにはフェニトインと同程度。ストリキニ−ネ及びメチオニン・スルホキシミンけいれんには抗けいれん作用を示さない(マウス)
(b)炭酸脱水酵素阻害作用(マウス)
(3)臨床適用
(a)臨床効果:123例(精神運動発作66例,精神運動発作併発57例)の有効率は単独又は追加投与で72.3%(89/123)[うち難治性67.1%(45/67)]
(b)副作用及び臨床検査値の変動:32.01%(105/328)に127件,自他覚症状38.1%(125件),臨床検査値の変動0.6%(2件)で,眠気,知覚異常,運動失調等の精神神経系症状25.9%,悪心・嘔吐等の消化器症状2.13%,発疹等の過敏症・貧血等の血液像異常各0.6%等

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