ロードス島
灰色の魔女
炎の魔人
火竜山の魔竜(上下)
王たちの聖戦
ロードスの聖騎士(上下)

『ロードス島戦記シリーズ』
(水野良,角川スニーカー文庫)
【入手可能】

日本のファンタジーの代表的な作品と行っても過言ではありません!と、力説したいくらいによく読んでいました。むかし、コンプティークが単体で発売されていたときに、このロードスのリプレイが掲載されていました。私は、そのころは、あまり目を通していなかったのですが、友人は、大事にスクラップをしていました。また、そのころ、ゲームブックが流行っていたときで、初代ファミコンでは、ようやくドラゴンクエストがブレイクをしていた時代でした。また、D&Dなんかもあって、中学生だった私は、稚拙なゲームブック(自作)やダンジョンものを作ってプレイをしていました。・・・あのころ、TRPGもゲームブックも市民権を得ていました。そして、ジュブナイル小説もまたファンタジー小説もゲームブックのような、いわゆる中世のドラゴンや幻想のモンスターを対象にした小説が広く読まれていました。今思えば、黄金期だったのかも知れませんね。

そんな、黄金期に、和製で一世を風靡したのが、このロードス島戦記でした。素直に、のめり込んだ小説でした。最後の方では、ちょっと、だれてしまったのですが、何とか、物語性を崩壊させずに綺麗に終わったと思います。(ちなみに、ロードス島伝説は全く読んでいません)
いかにも、日本的な話の組立で、中世風のヒロイックファンタジー小説なのですが、あのころ、感情移入がすんなりと出来て、安心して読めた小説でした。私は、例に漏れず、ハイエルフのファンでした。
また、パーン(騎士)が後見人役に回る前の物語が好きでした。なんだかんだ言って、『灰色の魔女』が、一番好きだったぁ〜と思うのは、読んだことのある人なら、うなずく人も多いかと思います。

また、このシリーズは、多彩メディアミックスを果たしました。アニメ、テレビゲーム、TRPGのルールなど。このロードス島から、ソードワールドへ。そして、この会社(SNE)のメインの世界へ発展していったのは、周知の通りです。

いまは、古本屋などをのぞけば、セットで安く手にはいることが出来ます。


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