プリミドン primidone(JP) 抗てんかん還元型フェノバルビタ−ル 1 135

【組成】
[細]:99.5% [錠]:1錠中250 mg
プリミドンは白色の結晶性の紛末又は粒で,においはなく,味はわずかに苦い。

【適応】
(1)てんかんのけいれん発作:強直間代発作(全般けいれん発作,大発作),焦点発作(ジャクソン型発作を含む)
(2)精神運動発作
(3)小型(運動)発作[ミオクロニー発作,失立(無動)発作,点頭てんかん(幼児けい縮発作,BNSけいれん等)]

【用法】
(1)成人:治療初期3日間は1日0.25 g就寝前服用。以後3日ごとに0.25 gずつ増量し,症状によって発作の消長を考慮して1日量1.5 gまで漸増し,2〜3回に分服。必要によっては1日量2 gまで増量できる
(2)小児:治療初期3日間は1日0.125 gを就寝前服用。以後3〜4日ごとに0.125 gずつ増量して次の標準投与量まで漸増し2〜3回に分服。15〜6歳0.75〜1 g,5〜3歳0.5〜0.75 g,2歳以下0.25〜0.5 g。症状によっては発作の消長を考慮して更に増量してもよい

【作用】
(1)薬効薬理:フェノバルビタ−ル類似の抗けいれん作用。マウス及びラットで,最大電撃けいれんの抑制,電撃けいれん小lの上昇,ペンテトラゾ−ルけいれんの抑制などの抗けいれん作用を示し,最大電撃けいれん抑制作用が強いのが特徴で,この作用はフェノバルビタ−ルやフェニトインよりも優れている。一部,体内で酸化を受けフェノバルビタ−ルとフェニルエチルマロンアミドに変化,この2代謝物も抗けいれん作用があり,臨床効果には代謝物の作用も寄与していると考えられる

【製品・薬価】

プリミドン GE 1g 43.70
プリムロン細粒 藤永-三共 99.5%1g 43.70
マイソリン錠 大日本 250mg1錠 14.30

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