プラゼパム prazepam (JP) ベンゾジアゼピン系昼夜型抗不安薬 1124

【組成】
[細]:1% [錠]:1錠中5 mg,10 mg
プラゼパムは白色〜淡黄色の結晶又は結晶性の粉末で,においはない。

【適応】
(1)神経症における不安・緊張・抑うつ及び睡眠障害
(2)うつ病における不安・緊張及び睡眠障害
(3)心身症(高血圧症,胃・十二指腸潰瘍,慢性胃炎,過敏大腸症における不安・緊張・抑うつ及び睡眠障害)
(4)次の疾患における不安・緊張・抑うつ及び睡眠障害:自律神経失調症
(5)麻酔前投薬

【用法】
1日1回10〜15 mg,又は1日10〜20 mgを2〜3回に分服,麻酔前投薬の場合1回15 mg手術前(増減)


【作用】
(1)薬効薬理
(a)薬理作用(in vivo)()抗コンフリクト作用はジアゼパムに比べ強く,選択的(ラット)()オ−プンフィ−ルドにおける自発運動はジアゼパムに比べ増加(マウス)()馴化作用,抗けいれん作用はジアゼパムに比べ持続的(ラット・マウス)()正向反射抑制,協調運動障害,運動失調,歩行失調などの作用はジアゼパムに比べ弱い(マウス・ネコ・イヌ)
(b)作用機序:大脳辺縁系並びに視床下部に抑制的に作用,質的にはジアゼパムに類似
(3)臨床適用(a)臨床効果(27施設1,418例。5種の二重盲検比較試験を含む)()疾患別臨床効果(有効率):神経症62.2%(530/852),うつ病58.7%(37/63),心身症(高血圧症,胃・十二指腸潰瘍,慢性胃炎,過敏大腸症他)54.5%(212/389),自律神経失調症55.2%(32/58)。神経症及び心身症ではジアゼパム,メダゼパムを対照薬とした二重盲検比較試験で有用性が認められている
()症状別臨床効果(有効率):不安81.5%(660/810),緊張79.7%(329/413),抑うつ気分69.2%(488/705),睡眠障害81.5%(520/638)。ジアゼパム,メダゼパムを対照薬とした二重盲検比較試験で有用性が認められている
(b)副作用及び臨床検査値の変動:副作用は3.43%(539/15,709)に,ベンゾジアゼピン系抗不安薬に共通の眠気,ふらつき,疲労,倦怠感,脱力感,口渇,めまい,食欲不振,発疹など,ほとんどが軽度。臨床検査値では,まれにGOT,GPT,Al-Pの上昇
(c)依存性,耐性への影響:3カ月以上投与176例で,投与量の漸増傾向や増量欲求などは認められず,更に服薬体験としての快感や,中止又は減量時の依存性は認められなかった

【製品・薬価】
セダプランコ−ワ細粒1% 興和 1%1g 22.30

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