フェノバルビタ−ルphenobarbital(JP) 催眠・鎮静,抗てんかん剤 1125,1134

【組成】
[末]:9 9%以上 [散]・ドライシロップ:10% [錠]:1錠中30 mg エリキ シル:0.4% [注 ]:1アンプル(1 ml)中100 mg(マルコはナトリウム塩)。(フェ ノバ−ル)pH:8.2〜9.2,( マルコ)pH:9.0〜11.0 浸透圧比:約36 [坐]:1個 中ナトリウム塩15 mg,25 mg,30 mg,50 mg,100 mg
フェノバルビタ−ルは白色の 結晶又は結晶性の粉末で,においはなく,味は苦い。
【適応】
[内]・[注]:(1)(内服)不眠症
(2)不安緊張状態の鎮静
(3)てんかんのけいれん発作:強直間代発作(全般けいれん発作,大発作),焦点発作(ジャクソン型発作を含む)
(4)自律神経発作,精神運動発作
[坐]:小児に対して,経口投与が困難な場合
(1)催眠
(2)不安・緊張状態の鎮静
(3)熱性けいれん及びてんかんのけいれ ん発作の改善

【用法】
[内]:1日30〜200 mg,1〜4回に分服(増減) [注]:1回50〜200 mg,1日1〜2回皮下又は筋注(増減)
[坐]:小児1日4〜7 mg/kgを標準として直腸内に挿入(増減)

【作用】
(1)薬効薬理:バルビツ−ル酸誘導体の長時間型催眠剤。中枢神経系に全般的な 抑制作用,主に上行性脳幹網様体及び視床に抑制的作用,大脳皮質へのインパルス の伝達阻害により鎮静,催眠作用。催眠量以下の投与でも,覚せい剤との併用でも 抗けいれん作用を示し,催眠作用と抗けいれん作用とは作用機序が異なる。抗け いれん作用は,後シナプス膜の安定化作用と不応期を延長させ伝達抑制作用,反復 放電の伝導を低下,多シナプス網の反復活動抑制により過度の興奮の拡がりを防 ぐとともにけいれんlを上昇,発作焦点からの異常放電を発火しにくくし,抗け いれん作用
(3)臨床適用(坐剤)(a)臨床効果(9施設343例,二盲検比較臨床試験を含む有効率):鎮静・催眠73.8%(180/244),抗けいれん72.7% (72/99)
(b)副作用:1.1%(46/4,257)に,抗けいれんでは眠気・ふらつき等0.84%(3 4例),下痢・軟便等0.21%(9例),発疹0.07%(3例),門部痛0.05%(2例),検査値異常0. 02%(1例)等

【製品・薬価】
10%フェノバ−ル 藤永-三共 10%1ml1管 84
10%フェノバルビタ−ル注「マルコ」 マルコ 10%1ml1管 84
ルピア−ル坐剤25 エスエス 25mg1個 54.90
ワコビタ−ル坐剤100 和光堂 100mg1個 99.00

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