くるりん表紙

くるりんパニック

 もともとは、ドイツゲーム94年の子供大賞を受賞した物を日本でリメイクして発売された物。最初は、「クルクルケッコー」という名前で、鶏小屋がモチーフだったけど、日本では豚小屋に変更されている。
 入手については、たまたまとあるデパートのガレージセールで山積みの中に埋もれていて、かつ四分の一の値段になっていた。最初は半信半疑であったが、買ってからネットで検索。やはり「クルクルケッコー」のリメイクであった。

くるりん本体

 ゲームのシステムはいたって簡単。飛行機がぐるぐる回っている(電池使用)。設置したコインに飛行機が当たる、コロンと下にコインが落ちてしまう。そのため、飛行機が近づいて来たのを見計らって、パドルを叩いて、飛行機を押し上げ、コインが落ちないように阻止する。ただそれだけ。

くるりん本体

 飛行機は絶妙な高さで調整されているため、パドルで押し上げないと、コインに当たり、下に落とすようになっている。しかも、パドルを強く叩いたり、コイン設置台を揺すると、これまたコインが落ちてしまうので、優しくかつ慎重にパドルを叩かないといけないようになっている。
 で、勝敗は、3枚乗せていたコインが落ちてしまうと負けである。

 それの何が楽しいのかというと、自分のパドルを落とさないように気をつけるだけではなく、相手がパドルを叩いた際、飛行機が思わぬ動きをして、思わぬ所から飛行機が飛んでくる。それに対処しないといけないようになっているためである。
 4人でやるとまさにパニック。例えば、飛行機は反時計回りでA→B→C→Dの順番で飛行機が回ってくるとする。しかし、Aがパドルを叩いてBに行くとは限らず、力加減でDへ飛んでいったり、Cに行ったりする。でもって、Dがパドルと叩くとAではなく、Bに行ったりする。飛行機の動き自体は、そんなに早くはないけど、一定の速度で常に回り続けるので、Aがパドルを叩いて、Dからすぐ返されたりと休む暇がない。
 さらに、テクニックもいくつかあり、次に行くプレーヤーのパドルの上を絶妙に飛行機を乗り越えさせて、コイン設置台を直接狙うようにパドルを叩いたり、飛行機を270度回転させて、いきなり左隣をおそったりするなどバリエーションがある。

テクニック


 家の子供二人(6歳と5歳)と私でやったときは、その混乱ぶりに子供達は思わず飛行機に手が出たり、回転のスイッチを切るくらいであった。さらに知的障害児施設でも試しにやってみたが、8歳と11歳、それに職員を入れて4人でやったときも、大いに盛り上がった。

 文字を読む必要もないし、ただパドルを叩いて飛行機を押し上げるだけのゲーム。ただ一点、強く叩きすぎるとコイン自体が下に落ちるよとアドバイスすれば、誰でも楽しめるゲームである。
2008.3.13

目次