ジャネット
ジャネット・ジャクソン(Janet.Jackson)

洋楽を聴く人なら、誰でも知っているアーティストですね。それだけに、取り上げる必要もないのかなと思いましたが、やっぱりどうしても好きなアーティストなので、紹介させてください。
あとで、機会があれば、マイケル・ジャクソンも取り上げたいと思いますが(かれも私のアイドルでした)。80年代は、お兄さんのマイケルがメガヒットしていて、ジャネットは、その陰に隠れるように、そんなに注目されていませんでした。(といっても、音楽市場ではかなりの売り上げを上げていましたが)
しかし、あるアルバムをきっかけにスターダムを駆け上ることになります。それが、『コントロール』でした。このときに、現在に続く(2001年)、テリールイス、ジミージャムを迎えてのアルバムでした。

実は、テリールイスとジミージャムの方が私にとってはわりと重要で、彼らは、もとプリンスの傘下の「タイム」というバンドに所属していましたが、いろんな行き違いがあって、解雇されるような形になって、様々なプロデュースをするにいたりました。テリーらが始めた頃は、ベビィーフェイスやクインシージョーンズやウォーターマン等が、有名で、そんなにビックネームではなかったのですが、リズムが私にあっていたんでしょうね。ラジオで流れていた曲を集めている内に、いつの間にか、テリールイス、ジミージャムがプロデュースするアルバムがからっと揃ったという具合でした。(アレクサンダー・オニール〜シャニールとのデュエット「サタデー・ラブ」が有名など)とにかく、なんでか知らないけれど、やっぱりブラック音楽で、キャッチャーで、そのころヨーロピアンディスコサンドがわりと日本で流行っていて(ジュリアナ全盛でもあったし)、そのアンチとして聞いていたこともありました。もともと、マイケルジャクソンやプリンスが好きだったし、スティービーワンダーなんか崇拝していたので、もともと、ブラック音楽寄りであったというのもありましたが。(しかし、ブラコンはあんまり聞きませんでした。甘ったるすぎるというのが理由でした。)要するに、のれるブラック音楽にテリールイス、ジミージャムがいたということでした。

話が長くなりましたが、そういうわけで、ジャネットジャクソンは、商業的にもテリールイスらが最もキャッチャーで、力の入った作品作りを心がけた人でありました。(閑話休題:最近、宇多田ヒカルのプロデュースをしたことで有名ですね。コンサートではなんと、NPGが!)
特にのれる音楽を好んでいて、ブラック音楽の女性ボーカルでは、そんなに声量や表情が豊かというわけではないのですが(アレサ・フランクリン、チャカ・カーンなどと比べればの話ですが・・・)とにかく、ダンサブルで、のれる人です。

アルバムごとに、音と声を進化させ続ける人ですが、その中でもお薦めのアルバムは、「THE VELVET ROPE」でしょう!出すアルバムから最低でも2曲は、全米ナンバーワンをゲットする彼女ですが、このアルバムは、ある意味究極のエンターテイメントでした。最新の音楽性を追求しつつも、ジャネットとしてのブランドを出しつつ、キャッチャーでアルバムをトータルデザインした曲作りは、何回も聴くことが出来て、しかもそのたびに思わず口ずさんでしまうそんなアルバムでした。最近は、様々なビックネームのアーティストが様々なプロデュースを迎えてアルバムを作るのですが、ジミージャムとテリールイスの運命共同体のように貫いていることの潔かったりして。
2001年には、「ALL FOR YOU」というアルバムを出しました。当然同じプロデュースですが、こちらも味がありそうですが・・・

ジャネットが頑張っている今、お兄さんのマイケルが、再びポップの王座に帰還してくれることを祈っています。(サンタナとか、すごく頑張っているんだからサー)

追記
2004年にもアルバム「タミタ・ジョー」をリリース、今風のR&Bを強く意識しているのか、ジャネット節・テリールイス・ジャムルイスのアレンジも押さえ気味なのは気のせいか?全編と通じてゆったりとした感じで、リラックスした感じがする。しかし、私としては、もっと前衛というかとんがっていってほしい…しかし、まぁ、年も年だし…しかし、この頃のヒップホップやR&Bはみんな聞いても同じに聞こえてしまって、あんまりイノベーションを感じないだけに、頑張ってほしいナァ。(2004.4.26)

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